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【1279】 | ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 2 ゆさみん (2019年06月09日 23時27分) |
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いかにもアメリカ的な怪獣映画である。悪役としてのテロリストが登場し、いたらん計画を立てて、研究に関わっていた主人公とその家族がそれに巻き込まれ・・・・。 ジュラシック・パークのパターンと酷似した展開である。ジュラシック・パークでは、金儲けをたくらむ企業がいたらん計画を立てて、そこに来ていた客、主人公の研究者が巻き込まれ・・・。 というわけで、ストーリーはともかく、この映画は怪獣達のバトルを楽しむ映画となっている(笑) ちなみに人間でない敵(クリーチャーや巨大動物やエイリアンなど)とのバトルでは、ストーリーの中に家族の絆とか恋愛の要素を入れるのはアメリカでは当たり前である。というか、それを入れないとヒットしないということになっている。「シン・ゴジラ」がアメリカであまりヒットしなかったのは、ゴジラをやっつけるという要素に絞ってあるため、人間のドラマ性が弱いというのもあるらしい。、これはこれで仕方がないですな。 今回は、ラドンやモスラも登場。巨大モンスターが多数暴れ回る。大いに特撮とCGを駆使し大音響で迫力満点。バトルの合間に家族のドラマが描かれるのもお約束。 怪獣の設定とストーリーの流れを破綻の無いようにうまく構成しており、日本の怪獣映画のオマージュも時折見られて、怪獣王の咆吼が鳴り響くラストはジュラシック・パークのラストを思わせる。 そんなわけで、アメリカ製怪獣映画としてはヒット要素満載の面白い映画ということに異論はない。実際、映画館の大画面、大音響で見るとホントにドキドキハラハラの興奮する映画であった。 ただ、ゴジラ映画の一本としてはどうかというと、私としては違和感の残る映画であった。 一つは、ゴジラの表情である。怪獣は、基本的に人間とは違うので、人間らしい表情はもたない。 むろんウルトラシリーズの怪獣とか、昭和ゴジラの後半のシリーズとかは感情的な表現もされてはいる。が、されてはいるが、ゴジラにいたっては、もともとは人知を越えた存在として設定されている。シェー、なんてもっての他である。(と、とある番組で夢枕獏氏も言っていた)息子に光線の出し方を特訓しているシーンなど、あれはゴジラではない。 「シン・ゴジラ」が優れていたのは、感情表現を持たないことだ。庵野監督は、ゴジラの目を魚の目のように設定し、私がゴジラシリーズで一番好きな金子修介監督版では黒目のないゴジラにしている。だから、不気味であり、怖いのだ。 今回、ゴジラは、キングコングの映画で見せたような表情をする。この時点で「ちがうんだよなあ」と思い、ラストにゴジラの元に多くの怪獣が集いゴジラの前にひれ伏すシーンとか「王様の前に、ははあといって膝を曲げる部下じゃあるまいし」と思った。やはり、アメリカの映画って、怪獣も人間と同じように感情を持って行動しないといかんのね、と憮然となったものである。 さらに言わせてもらえば、怪獣はモンスターではない、モンスターには、私的には化け物というイメージがつきまとう。ゴジラは化け物ではない。やはり、「怪獣」なのである。よって「モンスターの王」というサブタイトル(?)からして違和感ありありである。 というわけで、ゴジラ映画の1本としては、私的に辛い点数となる。というわけで、80点となった。 うーむ。アメリカでは、ゴジラはやはりモンスターの一つとしてしかとらえられていないのかなあ。 |
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【1281】 |
桜迷路 (2019年06月11日 00時50分) |
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これは 【1279】 に対する返信です。 | |||
ゆさみんさん、ゴジラも見たのですね。 >「シン・ゴジラ」が優れていたのは、感情表現を持たないことだ。 なるほど〜たしかにそうですね。 >今回はラドンやモスラも登場。 昭和怪獣はシンプルでよかったです。キングギドラやラドンやモスラの名前は懐かしいです。 個人的にヒーロー物ウルトラマンや仮面ライダーも、平成ものはNGで受け入れられません。 >シェー、なんてもっての他である。 ありましたね〜。小さい頃に映画館で見たのを思い出しました。 初代「ゴジラ」の数年後に人気映画になり、子供用映画になった頃ですね。 >息子に光線の出し方を特訓しているシーンなど、あれはゴジラではない。 おお!「ゴジラの息子」ミニラですね。ゴジラがアイドル化してしまった時期ですね。 >怪獣はモンスターではない、モンスターには、私的には化け物というイメージがつきまとう。 アメリカが命名したモンスターは、怪獣も化け物も全部含めて「怪物」のイメージかと思いました。 前にパチ「CRゴジラ」を打った時に、図柄で出てくる「ヘドラ」の不気味さを思い出しました。 汚れきった東京湾のヘドロから生まれた怪獣で、当時の日本国への警告でもある映画ですね。 近いうちに「シン・ゴジラ」を見る予定です。 ところで先日の「イニシャルD」に続く「ゴースト」ですが、 トレノと違って現行86が主役で、明らかに2匹目のドジョウ狙いが分かるので、 見ようという気持ちになれません。 |
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