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【922】

みゆりんりんさんへ 「怒り」への返信2  評価

ゆさみん (2016年12月02日 22時20分)

もう一つ。
ラストで「怒」の文字を見た高校生に犯人が刺されるシーン。
あまりにも無防備で、あっさり刺されすぎじゃないの?
「怒」の文字と、そこに書かれていた彼女についての落書きに高校生が「怒り」くるうことは、いくら何でも想像できるであろう。
高校生を舐めてる? そういう感じでもない。
もしかして、自分の二面性のある生き方に対し絶望して、自分を刺させるように仕向けている? という感じでもない。
なぜか、高校生に中途半端に刺されるわけである。

どして?

わかんね。
となってしまうのである。

以上、犯人が高校生にとった態度が、どうも納得できない感じであり、

みゆりんりんさんが小説の感想で書かれている
>いくら読み手の想像意欲をかき立てる為としても、あまりに手放しっぽい

「読み手」を「観客」と置き換えれば、まさに同じ感想なのである。

以上の二点が特に、もやもやと納得できないんだよね。



多分、こういうことだとは思う。

殺された夫婦も、高校生の彼女も、高校生の男の子の家族も、人が好くて彼(犯人)に親切にふるまう。
しかし、それこそが底辺に生きるしかない自分との差を見せつけられる行為であり、まさに彼の怒りの本質なのだ。
その怒りを「親切にしてくれる人」は絶対に分からないであろう。底辺で這いつくばって生きるしかない彼とは、住んでいる世界が違うのだ。
だから、その全てに彼は怒りをぶつけるしかないのだ。

でも、そこを観客に想像させるのは「あまりに手放しっぽい」

あらためて、そういうことを思ったのである。

以上、再度映画「怒り」について考える機会を与えてくれたみゆりんりんさんに感謝いたします。
【921】

みゆりんりんさん すみませんです  評価

ゆさみん (2016年12月02日 19時16分)

げげげ。
久しぶりに、この部屋に文章をあげようとして覗いてチェックしたら、みゆりんりんさんのコメントが入っているではないかっっ。

しかも日付を見たら11月24日・・・・
もう8日も過ぎてしまっているっっ

みゆりんりんさん。
た・た・た・・
大変失礼いたしましたっっっっ。

この部屋ってば、最近だーれも来ないし、私の個人日記になってしまっているので、「唄と本・・・」部屋はチェックしても、自分の部屋はチェックしてないんだわ。(笑)
申し訳ない。

改めて、近いうちに返信しますので、少々お待ち願います。

まずはお詫びまで。
【920】

RE:怒り(2016年) 2  評価

みゆりんりん (2016年11月24日 09時02分)

ゆさみんさん、おはようございますw

ハッ!
こちらでは、お初?

前後左右、思いつくままに行動するタチで、更にボケまくりと言う特技があるのですが、多分・・・いや間違いなく、初デビューの気が(笑)

ヨロピクお願いしま〜すw

で、怒り。

ゆさみんさんの鑑賞後の感想を読んで。

>役者の演技は、さすがというか、申し分の無い出来である。

そうなんだ〜!!!

大好きなブッキーも出てたんだ〜!!!

で、観るか?と問われると・・・観ない(笑)

原作でネットリとし、最後までスッキリ感が無い本作品。
映像までも食らいたくないと言うのが本音w

>まず、夫婦惨殺犯人のキャラクター設定である。犯人と思われる3人の男は、影のある人物に設定され、前半誰が犯人かわからないと思えるような形で進んでいく。

はい、その通りです。
誰であってもおかしくない。
読み手は『お前か?それともお前か?』と常に疑りながら進んでいきます。

結構最後のほうまで誰であってもおかしくない状況で。

途中『誰かが犯人なんだろうけど、まさかこの3人がどっかで繋がってるって安易なオチはないだろうねぇ』とか思いながら。

この3人、どれも同じくらいいい人そうな、普通の人そうな顔。
それぞれやむにやまない事情によって、図らずもそんな生活になってる風。

問題の『怒』
犯人が顕わになる直前に、壁面に書かれた状態で発見される。
刑事が迫るかの直前に、これを発見した高校生により。
その下に書かれた文章によって、2面性に気付いた高校生が・・・

ある意味、この文章により、高校生に『怒り』が移った感じ。

でも・・・『怒』に関しては、何の表現も曰くも書かれていない。

ただひたすら、犯人が全てに怒ってたんじゃないだろうかと想像するのみ。

一方的に世間に向けてた怒りに対し、自分の卑屈な文章のせいで、他人から怒りを浴びたような感じ。

怒りの連鎖?

作中には、山神を追う刑事の一人に北見って人が居り、ちょいちょいこの刑事の恋愛事情が出てきますが。

3人にも全く関係なく、『・・・それで?』的な。
そして、正体を知られたくないという恋人に結婚を迫ると、そのままジ・エンド。

・・・で?

ただでさえ、3舞台でそれぞれの苦悩やら関係者やらでごちゃごちゃしてるのに、この刑事のくだりは必要?って思ってしまいました(笑)

それぞれがラストを迎えるにあたり、なんとも全てが歯切れが悪く・・・

これは好みの問題なんでしょうが。

犯人に絡んだ舞台のラストが一番悶々と・・・

>そのことが明確に書かれて(書かれていなくても想像できるようにして)あるのであろう。でも映画ではその部分が説明不足の感がある。

いえ、原作でも説明不足感が否めません。
いくら読み手の想像意欲をかき立てる為としても、あまりに手放しっぽい感想です。

良い所としては、3舞台それぞれ、絡み合う人間関係とか気持ちがよく表現されていたとは思いますが・・・

一言・・・詰め込み過ぎてごちゃごちゃし過ぎじゃ?

お粗末様でしたw
【919】

RE:映画について語ろう  評価

ゆさみん (2016年11月22日 22時33分)

ナイト・チェイサー(2015年 フランス)
81分と最近の映画にしては、えらく短い作品。
タクシー料金を払わないで逃走した主人公たちに、タクシー運転手が執拗に追いかけてくるというお話である。
「激突」タイプのサスペンススリラーと思っていたら、最後は「そうくるか」と意外な展開。終わってみたらサスペンススリラーというより○ー○ー誕生の物語であった。
意外性のある展開で面白かった。

シンプル・プラン(1998年 アメリカ)
全米ベストセラーになった小説をサム・ライミ監督で映画化した作品。
18年も前の映画なのね。小説は当時日本でも話題になっていたので、私も読み、映画も観た。
田舎町で墜落した飛行機から大金を発見したことで、平凡な生活を送っていた主人公らの運命が狂っていくというお話。
久しぶりに視て、やはりよく出来ていると思った。タイトルにあるように単純なストーリーであるのだが、登場人物の感情の動きがよく表現されていて、運命の歯車が悪い方向に向かっていき悲劇に陥る様子を何とも切ない思いで観てしまった。
こういう話に接すると「大金が一気に手に入るとかいう経験はしたくないね」と思ってしまう。いや、宝くじが当たったらもらうけど(爆)

珍遊記(2016年 日本)
漫画太郎(正式には漫と画の間に星印が入る)氏のギャグマンガの映画化。主演は松山ケンイチに倉科カナ。
今年作られた映画を早速放送するとは、よほど興業収益が悪かったのであろうか。
ギャグマンガの実写映画化なんて、失敗するのが目に見えているような感じがするんだけど、よくぞ作ったなあ。松山ケンイチもよく主演したと思う。
漫画太郎氏の独特のクセのある世界を実写で表現するのは至難の業であると思う。特にデフォルメが顕著な表情や表現を映像として見せるのは、限界があろう。主人公らがバカをするたびにサムくなってくる映画であった。

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年 アメリカ)
スピルバーグ監督作品。トム・ハンクス主演で冷戦時代の実話を映画化したもの。アカデミー賞狙いがアリアリの映画である。実際ソ連スパイを演じたマーク・ライセンスが助演男優賞を受賞している。
やはりスピルバーグは凄いなあ、とあらためて思う。ソ連に引き渡されたスパイの運命を引き渡された側の反応「抱きしめるか、座席後部に座らせるか」で示すあたり、それを静かだが印象に残る演出で見せているのはさすがだと思う。

Re:LIFE 〜リライフ〜(2014年 アメリカ)
ヒュー・グラント主演のコメディ映画。
若くしてアカデミー賞をとった脚本家が、その後ヒットに恵まれず困窮し、生活するために大学講師を引き受けるというお話。ヒュー・グラントは、根はいい人だけど冴えないダメダメな役をやらせたら上手いよねえ。大学での生活をきっかけにダメダメな生活から抜け出す新たな道を見いだすという「まあそうなるだろうなあ」と展開が読めるストーリーではある。それでも、そのお決まりが心地よい映画ではあった。

小野寺の弟・小野寺の姉(2014年 日本)
向井理と片桐はいりが姉弟役を演じた映画。コメディ映画というよりはちょっと変わった姉弟の生活を追った作品。こぢんまりした映画ではあるが、主役の二人が良い味を出していて面白い。特に片桐はいりの演技の上手さが光っている。個性のある演技のできる女優って貴重である。こういった映画が劇場で上映されるっていいなあ。
【918】

最近 WOWOWで見た映画 PART1  評価

ゆさみん (2016年11月13日 15時17分)

最近見たWOWOWの映画、ミニ感想をば。

ビッグゲーム 大統領と少年ハンター(2014年 フィンランド・イギリス・ドイツ)
全然知らなかった映画だが、すごく面白かった。
テロリストに追われる大統領が、飛行機から脱出ポッドで落ちたフィンランドで、13歳の少年ハンターと出会い、テロ集団に立ち向かうというお話。サミュエル・L・ジャクソンが大統領役で出演。優れたジュブナイル小説を映画化したような作品。少年ハンターへのお父さんのプレゼントが、おいおいとは思うが、そのプレゼントがけっこう大事な役割を果たすからなあ。家族で見て、みんなが楽しめる作品だと思う。

ソロモンの偽証 前編・後編(2015年 日本)
宮部みゆき原作の映画。テレビでしばらく前に放送していたのを見たが、あれは酷かった。前後編で4時間半ある映画を3時間に短縮していた。これでは筋を追うだけで精一杯。今回あらためてWOWOWで見て、テレビ版でカットされていた部分が、登場人物の心象風景だとかを丁寧に描いていて、見入ってしまった。映画ならではの演出が光っている。テレビ版を見て、映画を見た気になって、「こんな映画か。大したことないな」と思っている人がいたら、ぜひノーカット版を見ることをオススメする。原作も良いが、映画も佳作だと思う。

マイ・インターン(2015年 アメリカ)
アン・ハサウェイ演じる女性社長のもとに、70歳のロバート・デ・ニーロ演じるインターンが入社してきて、女性社長を助けるというお話。ロバート・デ・ニーロが人の良い男性老人役を演じている。通して見れば、意外な展開もなく、予想通りのストーリー展開であり、収まるべきところに収まる。でも、見終わった後に、ほのぼのとしたものが残る。ちょっと、時間があいたなあ、という時に見る映画としてオススメの作品。

コードネーム U・N・C・L・E(2015年 アメリカ)
ガイ・リッチー監督作品。東西冷戦時代に米ソのスパイが協力し、世界を揺るがす国際的陰謀に立ち向かいという作品。ドンパチシーンあり、ドキドキハラハラシーン有り、爆発シーン有りのアクション映画大作。ガイ・リッチー監督の映画が好きな人は、予想通りの面白さであると思う。大画面で楽しむ環境があれば、ぜひ大画面で鑑賞するべし。

バンクラッシュ(2016年 スペイン・アルゼンチン・フランス)
銀行強盗団と捜査当局が繰り広げる死闘を描いた作品。銀行強盗と警察のやりとりを描いた映画はいくつかあるので大した期待もせずに見ていたが、意外性のあるラストが秀逸。
【917】

最近WOWOWで見た映画 PART2  評価

ゆさみん (2016年11月13日 15時14分)

劇場霊(2015年 日本)
「リング」の中田秀夫監督作品。この映画で中田秀夫氏は「リング」で培った名声を使い切ってしまったと言えよう。「リング」の貞子は、不気味な存在としてほんのちょっとだけここぞという時に出るからインパクトあるわけで、霊の女性が主人公を追っかけ追っかけするなんて、B級ホラーのビデオ作品と大差ない。

ウインドトーカーズ(2002年 アメリカ)
ジョン・ウー監督でニコラス・ケイジ主演の戦争対策。アメリカ先住民ナバホ族兵士と白人兵士の交流を描いた作品で、本来なら感動大作なのであるが、第二次世界大戦の日本の描き方があまりにもひどい「ヘンテコ日本」なので、そっちが気になって話についていけない。笑ってしまった。この映画を見て感動する日本人がいるのだろうか?

人生スイッチ(2014年 アルゼンチン・スペイン)
6本のオムニバスドラマで構成されているブラックコメディ映画。さまざまなシチュエーションで不運の連鎖に巻き込まれていく人々。オムニバス映画って久しぶり。それぞれひねりの効いた短編であり、あきさせない。面白かった。

サムライ(1967年 フランス・イタリア)
アラン・ドロン主演の半世紀前に作られたフレンチノワール作品。原題も「LE SAMOURAI」であり、日本語題のつけられた映画で、アラン・ドロン主演なんて、知る人ぞ知る作品。WOWOWでも初放送。クールな殺し屋をアラン・ドロンが見事に演じていて、今見ても面白い。寡黙でかっこいいアラン・ドロンが見たい人はどうぞ。

ヴェルサイユの宮廷庭師(2014年 イギリス)
今は亡き男優アラン・リックマンが監督・脚本で主演の庭師をケイト・ウィンスレットが演じる。宮廷庭師という地味な素材を映画化するなんて、よほど入れ込んでいたんだろうなあ。それなりに年取ったケイト・ウィンスレットもなかなかチャーミングで、困難を乗り越えていき、最後に庭園を完成させるドラマに感動。アラン・リックマンって監督でも上手い人だったんだなあ。合掌。
【916】

怒り(2016年) 1  評価

ゆさみん (2016年11月06日 17時46分)

70点

原作 吉田修一『怒り』(中央公論新社刊)
監督・脚本 李相日
音楽 坂本龍一
キャスト
槙 洋平 - 渡辺謙
田代 哲也 - 松山ケンイチ
大西 直人 - 綾野剛
田中 信吾 - 森山未來
槙 愛子 - 宮崎あおい
明日香 - 池脇千鶴
藤田 優馬 - 妻夫木聡
小宮山 泉 - 広瀬すず
知念 辰哉 - 佐久本宝

ストーリー
2011年8月。八王子郊外で尾木幸則・里佳子夫妻が惨殺された。血まみれの廊下には、犯人・山神一也が書いた血文字「怒」が残されていた。事件から1年後の夏、物語は始まる。整形をし、逃亡を続ける山神はどこにいるのか? 房総半島で漁師をする槙洋平・愛子親子の前には田代と名乗る男が、東京で広告代理店に勤める藤田優馬の前にはサウナで出会った直人が、母とともに沖縄の離島へ引っ越した小宮山泉の前には田中という男が現れる。それぞれに前歴不詳の3人の男。(以上ウィキより)

これらの3人の男が惨殺事件の犯人かもしれない、という視点で映画は進み、それぞれの男に関わる人々の屈折した愛情やドロドロした疑心暗鬼の感情などがからみ、最後に惨殺事件の動機と3人を待ち受けるそれぞれの運命がわかる。

いやはや、重い映画だ。予告編からしてディープな映画であるとは想像していたけれど。
この部屋で、コメントを書かねばと思いながら、映画の場面を思い出してみるが、いまだに見終わった後に残ったズシンとくる思いが浮かび上がってくる。

役者の演技は、さすがというか、申し分の無い出来である。坂本龍一氏の音楽もいい。
演技は見事という他ない。そういった演技を引きずり出した監督も凄いと思う。どの役者も存在感を放っている。 ネットではゲイを演じる妻夫木聡と綾野剛の自然さが話題になっているようだが、どの役者も凄かった。ことに最初に登場した時は、影が薄く単なる脇役の一人のようにみえていた佐久本宝(オーディションで選ばれたそうである)が、後半で重要な役割を果たす人物になっていたりして、全編目を離せない展開となっている。

吉田修一氏の原作は読んでいないが、氏の小説の面白さは折り紙付きなので、言うまでもなく素晴らしいのであろう。
【915】

怒り(2016年) 2  評価

ゆさみん (2016年11月06日 17時45分)

では、なぜ70点なの?

それは、映画を見ている時は演技の上手さにひきずられて観てしまったのであるが、改めて考えると、疑問点がいくつか残るからだ。

できるだけネタバレしないように書いていきたい。
まず、夫婦惨殺犯人のキャラクター設定である。犯人と思われる3人の男は、影のある人物に設定され、前半誰が犯人かわからないと思えるような形で進んでいく。
誰であってもおかしくないような演技と演出なので、私としては「もしかして、3人の誰かが犯人であると思わせておいて、実はその3人とは違う男が犯人だったりして」とも思っていた。
それくらい演技と演出が上手いということである。
ただ、いざ犯人が分かってしまうと、その犯人の前半に見せていたあの場面のあの行動(セリフ)はどういうことなの?という疑問が残ってしまうのだ。
夫婦を惨殺した犯人だから、二重人格の表の顔と裏の顔があるのよ、と言ってしまえばそうなのであるが、この映画はサイコホラーや犯人当ての映画では無い。夫婦惨殺事件の犯人が現場に残していった「怒」の文字は動機が明らかにされる場面では分かるが、犯人像が明らかになっていく際に出てくる「怒」の文字、その文字の横に書き添えられていた文字の意味が今ひとつ分からない。犯人のラストでとる行動も、なぜそういう行動になっていくのかが分からない。

多分、小説版では、吉田修一氏のことだから、そのことが明確に書かれて(書かれていなくても想像できるようにして)あるのであろう。でも映画ではその部分が説明不足の感がある。
あえて、分からないままにしておいて、観客にゆだねて想像させるという監督の演出法かもしれないが。

というわけで、疑問点を残したまま終わるというわけで、70点という点数となった。

でも魅せる映画であり、観る価値は十分あると思う。ゆさみんの見方が足りない、という意見もあろう。金を出して観る価値は十分あると思う。
【914】

2015年公開の日本映画 感想  評価

ゆさみん (2016年10月30日 11時49分)

今月見たWOWOWの日本映画、ミニ感想をば。

orange(2015年 日本)
コミック原作の映画化。カップルが見る映画としては最適。そうで無い人は「ふふん」と苦笑しながら見る作品。

グラスホッパー(2015年 日本)
伊坂幸太郎原作の映画。面白かった。多分原作が良いのであろう。どんでん返しはちょっと無理があるような気もするが、まあ映画なのでよし。

みんなエスパーだよ(2015年 日本)
園子温監督らしい駄作。コミックだから許される表現も、映像となると下品極まりない。

岸辺の旅(2015年 日本)
黒沢清監督作品。死んだ男が彼女の前に現れ、旅をする。幽霊でなく現実的な存在として会話し食事もする設定に入っていけるかどうか。私は入っていけない。演じるのが浅野忠信と深津絵里だから説得力が得られる映像にはなっていると思う。

at Home アットホーム(2015年 日本)
泥棒と結婚詐欺師、わけありの子ども二人。血のつながらない疑似家族が幸せを守るために奮闘するお話。設定に無理があるし、家を出た子どもがどういう手続きすれば疑似家族のもとで小学校に通えるの?とか、疑問符だらけのストーリー。私としては、今月見た中で、「みんなエスパーだよ」と肩を並べる超駄作。

図書館戦争 THE LAST MISSON(2015年 日本)
2013年に公開の前作を好きな人は、期待を裏切らない作品となっている。ドンパチやっても絶対死なない岡田准一と榮倉奈々、結局収まるところに収まるお話。カップルで見て楽しんで下さいませ。カップルじゃ無い人は「ふふん」と苦笑しながら・・・

ガールズ&パンツァー 劇場版(2015年 日本)
パチスロになるくらい大人気のアニメだそうだが、私は初めて見た。女の子たちが戦車部に入ってがんばるお話。よくこんな話を思いつくなあ。「けいおん」と同じで、女の子たちしか登場しないで恋愛シーンを排除した青春ものだが、女の子が戦車をドンパチやる部活とは。荒唐無稽で、ツッコミどころ満載だが、戦車の設定とかはかなり忠実に再現しているのだろう(気がする)。トンデモな設定と忠実なリアルが融合していて私は好きですね、この映画。

映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年(2015年 日本)
この作品と久しぶりに旧作の劇場版「ちびまる子ちゃん」二作もいっしょに見た。25年ぶりの映画版であるが、歳月を感じさせない「ちびまる子ちゃん」であった。タイトルの通りイタリアから来た少年とまる子の交流を描いた作品で、良くも悪くも予想通りの展開に終始する作品である。「ちびまる子ちゃん」が好きな人なら期待を裏切らない作品といえるかな。

GONINサーガ(2015年 日本)
この作品と久しぶりに旧作の劇場版「GONIN」シリーズ二作もいっしょに見た。旧作と新作の三本全作が初見である。まんが家でもある石井隆監督独特のバイオレンス描写は独特の美学を感じさせる。これまた好きか嫌いかに別れるかもしれない。私は好きだ。アクションとバイオレンス、いいではないか。「GONINサーガ」は一作目の19年後という設定である。よく映画化できたなあ。病を押して出演した根津甚八氏に感動。
【913】

レッド・タートル上映終了  評価

ゆさみん (2016年10月21日 21時34分)

案の定というか、予想通りというか、本県では「レッド・タートル ある島の物語」の上映が本日(10月21日)で終了する。

なーんか、ここまで露骨に「君の名は。」と差を開けられてしまうと、かわいそうに思えてくる。
前回、60点とか言って、いろいろ書いたけれど、あれは私の理解が足りなかった点や私の感性に合わなかった点もむろんあるので作品本来の質が悪いわけではない。また、日本製アニメの文法とはかけ離れていた作風のために観客に受けいれられなかった点もある。それを差し引けば、基本的には誠実で丁寧に作られた良質なアニメーションだとは思う。もうちょっと宣伝にお金をかけてたくさんの人に見てもらったらなあ、と思うゆさみんである。

一方、「君の名は。」は逆に超特大のヒットとなっていて、これも私としてはビックリである。
上映開始後、すぐに観て、すごいすごい、と手放しでコメントしたわけであるが、まさかここまでヒットするとは思わなんだ。
こんなにヒットして、作品を悪く言うことができないような雰囲気になってくると、あまのじゃく的に新海誠監督の前作「言の葉の庭」の方が、作家性が純粋に表れてて良かったなあ、などと言いたくもなるゆさみんである(笑)

先日、新海誠監督の旧作品「ほしのこえ」「秒速5センチメートル」「星を追うこども」「言の葉の庭」などを通してみて、あらためて「いいなあ」と感じた。「君の名は。」の大ヒットで今後もエンタメ性の強い長編作品が期待されることになるだろう(本人もそれを意識して作るだろうし)が、ちょっと新海誠監督が遠くに行っちゃった気がするのが寂しい。

そういえば、宮崎駿氏を私が大好きだった頃は「未来少年コナン」(視聴率ひどかった)「カリオストロの城」(大コケ)「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」(そんなにヒットはしなかった)頃までであって、その頃は「すごい監督なのに、どうしてヒットしないの?」とレイアウトや演出のすごさを友人と語り合っていたなあ。
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