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【902】

シン・ゴジラ(2)  評価

ゆさみん (2016年08月06日 00時47分)

「シン・ゴジラ」のゴジラは私からすると、化け物である。
第1形態とか第3形態とか、話が進むにつれ全然違う形となっていく。
おまけに口から熱線を吐く場面では下あごが二つに裂けて吐く場面もある。
「おいおい、ゴジラは変態生物ではないよ。怪獣だよ」
と言いたくなってくるのである。

怪獣映画とは・・・・
ギャオーと叫び、光線を口から吐く。街をノッシノッシと歩き、建物を破壊し、それに対して防衛軍(?)とかが新兵器を開発し、やっつける。時には、メイン怪獣とは別の怪獣も登場し、人類の敵になったり見方になったりして、ビー、ドカンバカンとバトルを繰り広げる。
まあ、そういうイメージである。
怪獣とはそうでなくてはいけないでしょう。ドンッ!(テーブルをたたく音)

よって、私的には怪獣映画の「ゴジラ」とは言えないと思うのである。

冒頭に、「怪獣映画として見るなら70点」とつけたのはそういう理由からである。

もちろん、庵野秀明監督は、かなりの時間を費やし、新機軸としての「ゴジラ」を作り上げた。監督の個性を十分に示しつつ、今までのゴジラ映画に無い斬新な演出と設定で制作したことは、とってもすばらしいと思うし、映画としても十分見応えがある作品であることは認める。
よって、庵野秀明監督のファンや、私みたいに怪獣映画に独特のこだわりがない人から見たら、「すごい」「面白い」と絶賛するのは分かる。

というわけで、一見の価値がある作品であるとは思う。

「シン・ゴジラ」
大いなる異端なゴジラ映画である。
あとは、あなたの目で見て判断してみてほしい。
【901】

ファインディング・ドリー 3D (1)  評価

ゆさみん (2016年07月24日 14時27分)

ファインディング・ドリー3D Finding Dory (2016年)
監督 アンドリュー・スタントン
   アンガス・マクレーン 
脚本 アンドリュー・スタントン 
製作総指揮 ジョン・ラセター 
音楽 トーマス・ニューマン 
主題歌 八代亜紀「アンフォゲッタブル」(日本語版エンディングソング) 
製作会社 ピクサー・アニメーション・スタジオ 

いやー、素晴らしい。
期待に違わぬ作品の質を維持している「ファインディング・ニモ」の続編だ。
今作も随所に見られるユーモア・破天荒なそれでいて納得するストーリーの流れ・親子の情愛(恥ずかしながらドリーと両親の出会いではほろりと涙ぐんでしまった)・優れた新キャラクターの造形と親しみやすさなどホントによく出来ている。

設定や、ストーリーをネットから一部拾いながら、紹介する。

まず舞台であるが、前作ではニモが連れ去られたのは、オーストラリアのシドニー。今回舞台となるのはアメリカのカリフォルニア。主にカリフォルニアの海洋生物研究所である。ただし、日本語吹き替え版では、要所要所の看板やトラックの文字、高速道路の標識など随所に日本語が書かれており、人間が主役でないところからも日本の海洋生物研究所と勘違いするほどである。また、日本語吹き替え版のエンディングソングを歌う八代亜紀は劇中でも海洋生物研究所のナレーションでの案内係として声の出演をしていて。ドリーのセリフでも「八代さん」と言っており、多分、小さいお子さんは舞台は日本であると信じてしまうかもしれない。(それほど吹き替え版にも気を遣っているのだ)

次にストーリー。
ある日ドリーと二モは一緒に遠足に参加する。すると突如ドリーが逆流に飲み込まれてしまい、そのとき彼女の中に昔の思い出がフラッシュバックのように蘇る。しかしその謎に包まれた思い出を解く手がかりは、ドリーが寝言でつぶやいた「モントレー(カリフォルニアの港町)の宝石」というキーワードのみ。ドリーはニモとマーリンに家族を捜す旅に出ることを打ち明ける。
「本当に寂しいの。みんなに会いたいの」というドリーにため息をつくマーリン。
「パパ、僕たちも一緒に海を渡れるよね?」とお願いする息子ニモへは「だめだ」と言うものの、彼はある仲間をドリーに紹介する。その仲間と共に、ドリーは両親を探す旅の一歩を踏み出すのだが…。そして、ドリーは家族を探す冒険の中で、海洋生物研究所に迷い込むのであった。
【900】

ファインディング・ドリー 3D (2)  評価

ゆさみん (2016年07月24日 14時31分)

新キャラクターはタコのハンク、シロイルカのバイレー、そしてジンベイザメのデスティニー、これらもキャラが立っており、それぞれにファンがつくであろう。映画館のドリーコーナーでは、様々なキャラクター商品が並んでいた。

ところで、私は3Dで見たのだが、3Dは海中を舞台とした映画にはとても相性ががいいと思う。私も3Dをマイシアターに導入したとき、3Dの映像を鑑賞するソフトを探したが、海中の映像ものが一番よく出来ていた。
このドリーでもそうである。奥行きや海藻・いろいろな海の生物の動きなど、おそらく技術的にも最高のものであろう。
それほど海での3Dの映像美は素晴らしかった(特にエンディングの海藻が漂う中にいろんな魚が泳ぐシーン)
できれば3Dでの鑑賞をオススメしたい。

多分、世界中で大ヒットするであろうし、今年度のアカデミー賞も有力であろう。

それにしても、期待に違わぬ作品を生み出し続けるディズニー(ピクサー)は何というすごいスタジオなのか、とあらためて思う次第である。もう、当初に見られた立体的な造形のアニメーションの不自然さはもうどこにもない。おそらく、世界中のアニメの才能のほとんどはこのスタジオに集結しているといってもいいのではないか。家族を楽しませるといった意味でのアニメーション映画としては、現段階ではもう敵無しであろう。

感服した。

面白かった。

夏休み、親子で見る映画としてイチオシの映画である。
【899】

重松清氏の文章について  評価

ゆさみん (2016年07月18日 17時32分)

重松清氏の話題が出たってことで、良い機会なので氏の文章について語ろうと思う。

文章が上手い作家は?

こう訊かれて、読書が好きな方は、何人か挙げることができるだろう。
たとえば、私なら文章の読みやすさでは赤川次郎氏、近藤史恵氏、複雑な心理を見事に文章に表現する作家では、山田詠美氏などを挙げる。重松清氏もその一人に入る。
人によってもちろん好みもあろうが、文章が上手い作家として重松清氏を挙げる人は多いだろう。
ルポライターとしてのキャリアに裏打ちされた言葉の選び方は、すごい。私などがいうのもおこがましいのであるが、小説家を目指す人は重松清氏の小説を精読されるといいと思う。

ところで、ここに「小説の言葉」と題する文章がある。
筆者はベストセラー作家の一人である北方謙三氏。

小説における言葉の選び方は、意味が通じればよいという文章とは次元が違うものだ。

そう述べる氏の文章を一部引用しよう。

「城の崎にて」という、すでに古典の部類に入る心境小説がある。その中で、主人公がいもりに石をぶっつけるシーンが描かれている。陽の光を浴びて、そのいもりは「いい」色をしているのである。それが「きれいな」色でも「美しい」色でもないところに、私は言葉の選び方の深さを感じた。「いい」は主観であり、「きれい」には客観が入り、「美しい」になると抽象性を帯びる、というようなことを言っているのではない。主観としての形容しか選択できないほど、冒頭から言葉が選び抜かれ、すべて主観で選択されながらなお、詩のように感覚の次元には飛躍せず、小説としての普遍性を十二分に持ってしまう。そういうことが「いい」という言葉ひとつに象徴されて見えるのだ。

だから「本能的に小説の言葉を選択してしまう素質の欠如を自覚していた」氏は、「修練を重ねることで、自分の文体を作り出そうと、私はしてきた」という。

私は、北方氏と同様の努力をルポライターをやりながら重松清氏は積んでいたんだろうな、と思う。小説家になりたくてひたすら努力し続けていた若き日の浅田次郎氏などもそうだろうと思う。

重松氏の文章は、ムダのない的確な描写、それでいて微妙な主人公の感情のひとつひとつの変化を表現しながら、物語を進行させていき、最後にはせつない気持ちや祈り、幸福の感情が行間からにじみでる。

小説を読んで驚愕した体験ってのも重松清氏の小説を読んでいる時だった。
今から20年くらい前に読んだ初期小説「見張り塔からずっと」の中の短編「カラス」。
団地内のいじめで部屋を出られなくなった母親の部屋の外で、幼稚園に行っている幼児が母親に褒めてもらいたくて弁当箱を片手に泣きながらアピールする。そこをカラスに襲われるというシーンは本当にぞっとした。
やめてくれっと言いたくなったよ。
戦争とか特殊の状況とかでなく、日常生活の中で、人間の醜い部分をここまで描写できるのか。
凄い作家が現れたものだなあ、と思った。

それから氏は順調にキャリアを積んで、数々の賞を受賞したり、作品が映画化されたりと日本を代表する作家になってしまった。

氏の本は、若干好き嫌いがあるかもしれないけれど、ホントにハズレがないと思う。
私は、何となく最近は氏の作品はよんでないのであるが、オススメした手前もあり、いくらか読んでみようと考えている。


というわけで、前に熊楠さんに「なぎさの媚薬」を紹介したけれど、実はその後ネットで検索したら、この小説ってばシリーズ化されていたのね(笑)

2哲也の青春・圭の青春(2005年7月 小学館) 
3霧の中のエリカ(2006年12月 小学館)
4きみが最後に出会ったひとは(2007年6月 小学館)

いやあ、全然知らなくて、今、アマゾンから残りのシリーズ本すべて注文して読んでいます。いや、重松清、やはり面白い。
【898】

重松清の官能小説  評価

ゆさみん (2016年07月11日 00時10分)

こんばんは。
熊楠さん、どうもです。

>キネマの神様
>登場人物がみんな良い人で波乱がなく進んでいきますよね。
>もう一波乱二波乱あったほうが盛り上がるかもですね。

そうなんですよね。
筆者のハンパでない映画に対する愛情は分かるんですけどね。
もうちょっと、ドラマチックな展開が欲しかったなと・・・・
しかし、十分面白かった小説ではありました。

>残念ながら、映画は中々見ることがなく・・・・・・
いやいや、自由な時間の過ごし方は人それぞれ。
好きなことをやることが一番ですよ(笑)

「片眼の猿」「ノエル」楽しめてもらったようで何よりです。

じゃあ、変わった小説を紹介しましょうか。

「なぎさの媚薬」重松清(小学館)

重松清氏が官能小説を書くとこうなるのか、とビックリした作品でした。
機会があったら、ぜひ。
【897】

RE:映画について語ろう  評価

熊楠 (2016年07月09日 17時46分)

ゆさみんさん

こんにちは。

キネマの神様 読んでくれたようで、ありがとうございます。
楽しめたようで良かったです。

>ただ、ストーリーはやや出来すぎの感があります。
確かに。登場人物がみんな良い人で波乱がなく進んでいきますよね。
もう一波乱二波乱あったほうが盛り上がるかもですね。

この作品が、初マハだったのですが気に入ったので
『カフーを待ちわびて』を読破。
続いて、旅屋おかえり と本日は、お日柄もよく を購入しました。

そう言えば、教えていただいた 道尾秀介氏の『片目の猿』
とても面白かったです。相当面白かったです。
見事に騙されました。
これも、映像にしにくい作品ですね^^:)

続いて、前に教えていただいた?ノエルを読んでおります。
これも良い出来ですね。

残念ながら、映画は中々見ることがなく・・・・・・・
また来ますね!!
【896】

貞子vs伽椰子(2016年) 1  評価

ゆさみん (2016年07月02日 10時41分)

貞子vs伽椰子(2016年)
監督 白石晃士 
出演者 山本美月
    玉城ティナ
    安藤政信 
音楽 遠藤浩二 
主題歌 聖飢魔II「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ」 
7月1日の映画の日、いくつか見たい映画はあったものの、仕事後映画館に行った。上映時間を見ると、今すぐ観ることのできる映画は、これであった(笑)
そういえば映画評では、キワモノ映画と思っていたが、思ったより面白かったという感想もあった。よって、観ることに・・・・

途中で「なんでオレこの映画見てるんだろ?」と思いながら見た(苦笑)

さて監督は白石晃士氏で、怖い映画を撮る人という意味で知る人ぞ知るの監督ではあるのだが知らない人は知らないだろう。このトピで紹介した作品では「呪いのビデオ劇場版part2」で構成・演出を担当している。
ちなみに私はかつて「呪いのビデオ劇場版part2」についてオススメした記憶があるのであるが、その後検めて、ビデオで見直したところ、そこまで大仰にオススメする作品ではないな、と感じている。日本版モキュメンタリー作品の萌芽として意味のある作品だとは思うけれど。やはり、中田秀夫監督(「リング」の監督)のリング以前に作った「女優霊」と比べると落ちるな、とは思う。

ところで貞子の登場する「リング」と伽椰子の登場する「呪怨」であるが、一般的にジャパニーズホラーの代名詞として認識されているように思う。ところが、私的にはこの2作はテイストの異なる作品であると思う。よく言語化できないのであるが、リングは人間の奥底にある恐怖の感情に訴えかける作品、呪怨は怪奇的な気色悪さを全面に押し出した作品とでもいえようか。即物的に言えば、リングはジワジワと鳥肌が立つような怖さ、呪怨はギャーっと叫び出すような怖さを目指している作品とでもいおうか。

この2作はご存じのようにシリーズ化がされている。「呪怨」が手を変え品を変え、ギャーッと叫び出すような作品を作って、やや定型化してきた感はあるもののそれなりにある水準を保っているのに対し、「貞子」の名を冠するシリーズは「貞子」のキャラクターを全面に押し出した結果、恐怖とはほど遠い絶叫アトラクション化した感がある。よってホラーファンとしては、「貞子」の映画はホラーではないという声もあがるのはよく分かる。

とはいえ、2つのシリーズともそれなりにヒットしているわけで、商業主義の流れとして、掟破り的な怪奇アトラクション映画「貞子vs伽椰子」ができあがったのである。
【895】

貞子vs伽椰子(2016年) 2  評価

ゆさみん (2016年07月02日 10時38分)

まず、荒唐無稽な発想を、映画として具現化した白石晃士監督は凄いなあと思う。「貞子」ファンにしても「呪怨」ファンにしても、それぞれのキャラをうまく生かし、なぜ二人がたたかうのかというストーリー性を持たせて、破綻のない映画に仕立てた手腕は評価する。

ウィキにはこう書かれている。

2015年6月20日公開の「呪怨 ザ・ファイナル」の宣伝の一画として、同年4月1日限定で公開されたエイプリルフール企画が、本作のきっかけとなっている。これを見た白石晃士が「もし本当にやるなら私にやらせてもらいませんか?」との旨をツイートしたことから、彼に監督の依頼が来ることとなった。アメリカのホラー映画が好きなので日本のホラー映画はあまり見ない白石は、「リング」シリーズと「呪怨」シリーズをレンタルビデオによる後追いで、「日本産のホラーとしてどのように作られているのか」を考えながら見たという。そのうえで、本作を制作するに際して貞子と伽椰子の基本設定から余計な情報を省いて整合させたり、設定としてはすでに時代遅れとなったVHSのビデオテープを「リサイクルショップに眠っている古いビデオデッキの中に入っていたVHS」として組み込んでいる。また、一見すると似ている貞子と伽椰子の見分けがつかなくならないようにしたほか、貞子が1人なのに対して伽椰子には俊雄がいるので、1対2感が出ないようにも気をつけた。両者を目立たせながら、きっちり対決するという空気を出すことと盛り上げることには気を使ったという。

白石監督が、「リング」と「呪怨」シリーズを見ていない、というのは驚きであるが、本作の映画鑑賞後なるほどアメリカのホラー映画も参考にしているのだなと思うと、興味深い。また、本作の呪いのビデオを視聴する場面ではいかにも「本当にあった呪いのビデオ」シリーズにいかにも出てきそうな映像が出てきて、ニヤリとさせられた。

ところで、この日は高校では期末テストがあっているためか、学校は半ドンであるので、テスト後に見に来ていたのであろう高校生のカップル、女子高生のグループが多く来ていた。皆さん、楽しく「キャー」とか叫んで、堪能していた感じもある(爆)
その光景を見ながら、途中で「なんでオレこの映画見てるんだろ?」と思ったものの、「うん、こういう楽しみ方もあるよね」と思いながら映画館を後にしたのであった。

ラストシーン。
未見の方のために、ネタバレするわけにはいかないのでこれ以上書かないが、納得というか反則というかのラストシーンは、ゲゲゲとなってしまった。(ああするしかなかったのかもとは思うけれど)

怪作・快作である。
【894】

RE:映画について語ろう  評価

ゆさみん (2016年06月26日 22時42分)

熊楠さん、どうもです。

ラジオ文芸館

高田郁氏の「ムスヤシナイ」も小説より、この番組で先に知っていました。
いろんな作家の作品があって、面白いですよ。
自分から積極的に読もうとしない作家の作品とも出会えてけっこう楽しみにしています。

「キネマの神様」
読了しました。

面白かったです。心があったかくなる作品ですね。ずっと映画に関わってきた主人公の挫折から再生の物語。その中でいくつかの映画が評論的に紹介される。本文中にも書いてありますが、よほど映画を見ていないと書けない文章です。ということは作者もレベルの高い映画通であるということ。映画好きな人は文句なく面白いと思う小説だと思います。 
ただ、ストーリーはやや出来すぎの感があります。主人公や父ゴウの行動はすべて良い方向に向かうので、やや波乱が足りないかなと(笑)お仕事小説という観点でみると、もう少し波乱があって、それを乗り越える形の展開があっていいのかな、と思いました。
原田マハ、良い作家であると思うけど、まだまだ発展途上的なもっともっと良い作品がかけるだけのものをもっているとみました。

で、どこかで聞いた作家だな、と思っていたら例の新潮社のPR紙「波」でこの人の作品が紹介されていたんだった。
今年刊行された「暗幕のゲルニカ」。
著者インタビューを読んで、読みたいなあと思っていた作家であったことを思い出しました。

何と、これは今回直木賞候補になっているとのこと。
やはりね。
受賞したら、何となくうれしいなあ(笑)
【893】

RE:映画について語ろう  評価

ゆさみん (2016年06月26日 22時14分)

フィッシュストーリー(2009年)
監督 中村義洋 
脚本 林民夫 
原作 伊坂幸太郎 
出演者 伊藤淳史
    高良健吾
    多部未華子
    濱田岳 

今から7年前の作品。NHKのBSプレミアムシネマでオンエアされているのを録ってみた。

今が旬の俳優の若かりし頃の出演作といったところ。

あらすじは1975年、「セッ○ス・ピストルズ」がデビューする1年前。日本の売れないパンクバンド「逆鱗」が解散前の最後のレコーディングで演奏した「FISH STORY」という曲が時空を超えて奇跡を起こし、地球を救う。(ウィキより)

すごくおおざっぱな紹介であり(笑)実際、荒唐無稽なストーリーである。
これだけでは不十分な方は、以下を見られたい。
https://www.youtube.com/watch?v=QTsx3dzKafk

画面では昔と今とが行き来され、その関連性がよく分からないため、途中で???マークがいっぱいつきながら見ていると、最後にそれが一気に解明されるという映画である。

どっかで見たようなパターンだな、と思っていたら「エイプリールフールズ」的な映画だね(笑)
でも、エイプリルフールズのようなダメ出しはあんまりない。
ラストでは「なるほど、そうくるか」とにやりとしてしまった。
やはり、伊坂幸太郎の原作のせいかな?

内容は荒唐無稽だけれど、丁寧に作られている作品であるとは思う。

監督の中村義洋はも、今やヒットメーカーといってよい監督であり、役者さんもその後の活躍を考えれば、関わった人にとってはエポックメイキング的な作品である。この映画をきっかけに成功への道のりを歩み始めた(?)記念碑的な作品といえるかもしれない。
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