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【702】

RE:映画について語ろう  評価

ゆさみん (2014年12月28日 19時33分)

のほさん、どうもです♪
「実録 共産党」は映画化されてないんですね。
「県警対組織暴力」そうですか、シナリオのお手本のような映画ですか。
今度、嫁さんにレンタルで借りてきてもらおうかな。
紹介されたくだり、たしかに「映画はやくざなり」に載っております。タイトルだけで中身は脚本家に任せるというのは「自由に書いていいので脚本家としてはやりやすい」との笠原氏のコメントがいかにもクリエイターらしいですね。

ちなみに、ご覧になっているかもしれませんが、以前に紹介したトム・クルーズ主演の「コラテラル」はアメリカ版シナリオのお手本のような映画らしいですよ。映画学校の脚本のテキストに使われているとか。見たことはおありかもしれませんが、できればどうぞ。

>「日本のいちばん長い日」が再映画化されるらしいですね
>(松竹 原田真人監督、八月八日封切り予定)
>半藤一利著「聖断 昭和天皇と鈴木貫太郎」と
>「昭和天皇実録」で確定した事実をとりこんだ新しい脚本

おおっ脚本がだれかが気になるところではありますが、楽しみですねえ。
こうした事件があったこと自体を知らない若者も多いと思うので、これをきっかけに、知っておくべき出来事を知らしめる意味でも貴重な再映画化ですね。楽しみ楽しみ。
【701】

ロボコップ(1987年版) その1  評価

ゆさみん (2014年12月28日 15時23分)

ロボコップ RoboCop(1987年)
監督 ポール・バーホーベン 
出演者 ピーター・ウェラー 
    ナンシー・アレン

WOWOWで2014年版の「ロボコップ」が放送されたので見た。
まあ、期待はしていなかったけれど、ガックリであった。

リメイクといえば、最近では「バットマン」や「スパイダーマン」などもあり、これらの作品は興行的にも内容的にも良い作品が作られているといえる。
ポール・バーホーベン監督でいえば「トータル・リコール」もリメイク版もなかなか良かった。良い意味で設定やストーリーの改変が行われ、ハリウッド的な大作として、見られる作品になっていた。

リメイクとなると前作のイメージもあり、作る方としてはどこまで前作を踏襲するか、どこを新たな視点で作り直すかということを考えなければならず、作りにくいイメージはあるかと思う。
前作を踏襲しすぎても「リメイクの意味無いよね」、改変しすぎても「こんなに変えて前作のイメージ壊してる」と、悪い評価となるわけで監督もプレッシャーだろうと思う。だが、それをのりこえてナンボだからね。

それにしても、2014年版の「ロボコップ」
セットにお金かけたり、俳優を豪華にしたり、最新CGを使っても、モト(脚本・演出)がダメなら、良い映画にはならないよ、の見本みたいな映画だなあ。

私としては、この映画を観て、1987年版の素晴らしさを確認させられたので、そのあたりを書いてみたい。

もともと、ロボットの刑事という設定は、石ノ森章太郎氏の「ロボット刑事」や「宇宙刑事ギャバン」など日本でも作られており、ここにヒントを得たものである。「ロボコップ」の造形も宇宙刑事ギャバンのデザインの引用である(ウィキペディアより)。
だから、アイデアとしては真新しいものではない。

しかし、それまでおこちゃま用でしかなかったアイデア(失礼)を、大人も観るエンタメ映画として作り上げたのがスゴイのである。
もともと低予算映画であり、セットもチープ、いかにも合成って感じの画面構成、それにバーホーベンの映画らしいどぎついあるいはグロい残酷描写もあって、いわゆるB級アクション映画としての公開であったが、ヒットを記録した。続編やアニメ化も製作され、アメリカSF映画史に残る作品となっている。
【700】

ロボコップ(1987年版) その2  評価

ゆさみん (2014年12月28日 15時22分)

私としては、以下の場面が印象的であった。
1 人間と機械の合成というのが、一目瞭然の造形デザイン。人間であり、ロボットでもあるというのがデザインを見ただけでわかる。顔が人間になっているだけじゃないか、と言われるかもしれないが、それまでの日本のロボット刑事ものにはないデザインである。
2 秀逸な設定。ウィキには、以下の記述もある。
 純粋な娯楽作品に見える本作の秀逸な設定に、多くのSFファンが唸った。それは“主人公のロボコップ=マーフィー巡査が「法医学的に死体の状態で機械的に復活した人間」である”というものである。当時は、サイバーパンク系のSF作品が流行しており、それらのファンから“「死を克服したヒーロー」ではなく「死んだ状態で生前の意識を持ち活躍するヒーロー」という設定が、非常に明快なサイバーパンク的描写である”と評価された。
3 いかにもロボットという感じの動きと動くときの効果音。リメイク版ではあまりにシャープになりすぎていて私としてはいただけない。日本の怪獣の足音といっしょで、ロボットはウィーン・ガシャンというのでないといかん(笑)。
4 人間からのロボコップとしての再生の画面造りがいい。頭を打たれて蘇生措置からの場面、主人公の目からの画面がブラックアウトしたのち、コンピュータ的にスイッチが入ってスタッフがいろいろと主人公をロボットとして再生させようとしている様子が、これまた画面を見ているだけで分かる。うまいと思う。
5 主人公がだんだんと記憶を取り戻していく場面。これもよけいな説明は無しで、昔の家を訪れてから思い出していく過程が見事である。ついでにいえば、妻と子がロボコップを父親として認識する場面もいい。
6 とにかく画面で設定や心情を間接的にみせるのが上手い。設定としては、CM放送やニュース場面を見せることで町の現状が分かるしくみになっている。心情では特にラスト。悪者をやっつけて、命を助けられた市長に「良い腕だ、名前は?」ときかれて「マーフィー」と答える。これだけのセリフで、ロボットでなく、今後の人間としての再生を象徴している。ここにタイトルロゴとおなじみのテーマ音楽が流れる。カッコイイなあ。

以上、1987年版の「ロボコップ」の素晴らしさを列挙してみた。
ああ、悲しいかなリメイク版には、そういう「おおっスゴイ」という場面が見当たらない(見つけることができない)
というわけで、あらためて1987年版の良さを感じたのであった。
【699】

RE:映画について語ろう  評価

野歩the犬 (2014年12月25日 08時35分)

■ゆさみんさん

毎度、のほ、です♪

>そこまで細かく知っていらっしゃるとは・・・。

まあ、岡田と笠原のやりとりは
現場を見ていたわけじゃありませんから… 
企画が流れた経緯も彼の著書の中で
知っただけですし ^^

>笠原氏の映画「実録・共産党」や本人が気に入っているという「県警対組織暴力」など見たこと無いので、機会があれば見てみたいと思っております。

「実録・共産党」は未完のシナリオですね。
笠原本人はやる気満々だったんですが・・・
なんせ、代々木(共産党本部)の承諾が必要でしょ。
知る限りでは戦前が舞台なんですが、
一番のドラマの骨の部分で代々木から
「シナリオの事実が違う」とクレームがくる。

まあ、代々木の言い分も分からんでもないですけど
映画のシナリオからドラマを骨抜きにされたら
そりゃ、実現化は無理ですし・・・

岡田茂も

「え〜い、めんどくせぇ、やめちまえ!」

で、お流れ・・・・




「県警対組織暴力」はビデオ時代に観ましたよ♪

これも面白いエピソードがありまして・・・

「映画はやくざなり」にもあったかな?
(この本を再読しようと思ったらなぜか、
 書架から消えてるもんで
 ダブってたら、ごめんなさい)

当時、東映は「山口組三代目」を映画化して
警察庁から睨まれて、
ガサ入れまでくらってる時期でして
岡田茂はなんとか鬱憤を晴らしたい。

で、ある日東映の便所で笠原と
連れションベンしているとき岡田が笠原に

「お前、県警対組織暴力というタイトルでなんか書け」と。

笠原が「どういうプロットですか」と聞いたら

「そんなもん、お前に任す。
 県警対組織暴力、
  どや、ええタイトルやろ」

まあ、岡田茂は確かにタイトル付けの名人なんですが、
まさか「ゴジラ対モスラ」じゃあるまいし、
笠原も  ???

それでとにかく、取材先としては
「仁義なき…」で培った人脈がある
広島・呉へ行くんですが、そのころはもう、
笠原本人も警察の「要注意人物」に挙げられていて、
取材のタクシーに刑事の尾行車があったとか・・・

そんで、まあ地方の警察と暴力団の癒着という
テーマでホンを書くんですね。

これがまた、初稿がいきなり決定稿になっちゃう。

監督の深作が読み終えるなり

「シナリオが完璧すぎて、直すところがない。
 悪いけど俺はこのシナリオを上回る演出ができる自信がない」

とこぼすんです。

笠原はすでに「仁義なき…」で深作の演出の腕を高く評価しているから

「脚本と映像とは別物だから、自由に撮ってくれ」

で、クランクイン。

結果、完成した試写を観て

「やっぱり、脚本に忠実に撮りすぎてるなぁ」

と、思ったらしいです。

「シナリオのお手本のような映画」と言われています。
是非、ご覧ください♪

「仁義なき…」以外のお薦め作品については
次回また、書かせていただきますね ^^


二伸

来年終戦七十周年記念として
「日本のいちばん長い日」が再映画化されるらしいですね
(松竹 原田真人監督、八月八日封切り予定)
半藤一利著「聖断 昭和天皇と鈴木貫太郎」と
「昭和天皇実録」で確定した事実をとりこんだ新しい脚本です。

<キャスト>
昭和天皇  本木雅弘
阿南陸相  役所広司
鈴木首相  山崎 努
迫水書記官長 堤真一
青年将校  松坂桃李   などなど
【698】

菅原文太氏への追悼(ビートたけし氏)  評価

ゆさみん (2014年12月20日 23時23分)

菅原文太氏が亡くなってから、週刊ポスト誌にビートたけし氏のインタビューが載っていた。

けっこう印象に残っていたので、概略を紹介する。(パチ屋に置いてあった本を読んだので、手元にないのであります)

ビートたけし氏は、高倉健氏とは違って菅原文太氏との交流はあまりなかったようだ。
しかし、菅原文太氏を「スゴい役者だ」と思っていたそうである。

なぜそう思っていたか。
こういうエピソードがある。
氏が自身が出演している「戦場のメリークリスマス」を映画館で観たところ、たけし氏が出たところで、観客が笑い出したそうである。
観客にしてみれば、お笑い芸人のイメージがあるので、たけし氏の顔が出たところで、そのイメージが重なってしまい、つい笑ってしまったということなのだろう。
それ以降、たけし氏はお笑いのイメージを払拭するようなやくざなどの役を、演じ続けることになる。

ところで菅原文太氏、「仁義なき戦い」でやくざを演じて人気が出ているまっただ中に、途中からコミカル役の「トラック野郎」のシリーズも平行して演じている。
ところが観客は、極道役の菅原文太氏も桃次郎役の菅原文太氏も、何ら違和感なく受け止め、両方とも菅原文太氏の代表作として認めている。
桃次郎に対して、極道のシブイ役のイメージが壊れてしまう、なんていう観客はだれもいない。

これって、スゴイことなんだと。
「戦場の・・」で、お笑いのイメージを払拭するような役を何年もやり続けてきたので、それがいかに大変なことなのかを実感していると。

なるほど、あまり親交がない中で、役者ビートたけし氏らしい菅原文太氏に対するコメントであるなあ、と思ったゆさみんでした。
【697】

RE:映画について語ろう  評価

ゆさみん (2014年12月20日 23時01分)

のほさん、ども♪

>>私も、北大路欣也、松方弘樹、千葉真一あたりを頭に描きながら大いに楽しんだ。
>シナリオを読む楽しみ方の一つですね。

もちろん、私が頭に描いたのは、「仁義なき戦い」当時の年齢をイメージしています。
兄貴分の国上が松方弘樹(もしくは千葉真一)弟分の石川が北大路欣也といった感じですね。

沖縄進撃作戦の内部事情ですが、さすがのほさん。
「映画はやくざなり」には
「東映系列の映画館主である某氏がそのやくざと関係していることがわかり・・・」としか書いてないのに、そこまで細かく知っていらっしゃるとは・・・。

>まあ、笠原氏としては泣く泣く、ボツにされたんで
>あえて、収録したのかなぁ(笑

だって傑作だと思いますもん。
さすがに、年月が経って陽の目を見せてあげたい、と思ったのでしょうね。

笠原氏の映画「実録・共産党」や本人が気に入っているという「県警対組織暴力」など見たこと無いので、機会があれば見てみたいと思っております。

面白そうだなあ。
のほさんは、笠原氏脚本の映画って、仁義・・・以外に何かおすすめがありますか?
【696】

RE:映画について語ろう  評価

野歩the犬 (2014年12月19日 15時44分)

■ゆさみんさん

どうも、のほです♪

>私も、北大路欣也、松方弘樹、千葉真一あたりを頭に描きながら大いに楽しんだ。

シナリオを読む楽しみ方の一つですね。
まずもって、ライター自身もある程度、
キャスティングは構想しながら
書くんでしょうけど。

以前にも書きましたが
「仁義なき戦い」はシリーズ化の予定じゃなかったんで
笠原氏は菅原文太を主役じゃなく、
途中で殺される松方弘樹演じる
坂井役としてイメージしながら書いたらしいんですね。

ところが第一稿が上がった段階で岡田茂の
「おもろい、シリーズ化だ!」
の一声で主役が文太になっちゃった(笑


さて【沖縄進撃作戦】ですが・・・

実録路線が登場する前、任侠映画で藤 純子主演の
「日本女侠伝」シリーズというのがありまして
そのシリーズ最終昨、五作目かな?

「激闘 ひめゆり岬」というのを笠原が手がけてます。

その取材で笠原は初めて本土復帰前の沖縄へ行って
地元の「遊人(あしばー)」というヤクザの話や
琉球空手家たちの「辻決闘」について
いろいろ仕込んでくる。

なんせ、取材魔ですから、
本編に関係ないことが多いけど
自分のミソ帳にためて、いつか役に立てようと。

で、実録路線が開花したときに書いたのがこれ。

時代背景としては右翼の岸信介、韓国の朴 正煕、
フィリピンのマルコスの三人で
沖縄を含めた「反共産デルタ地帯」なるものを
画策していたころを下描きにしています。

当時、沖縄には「沖縄連合旭竜会」
というのがあって岸信介のいうことを聞かない。

そこで旭竜会を押さえるということで
東声会―東亜友愛事業組合の首領
宜保俊夫という空手の名手を操って、
旭竜会の内部抗争を引き起こさせた
という事件をモデルに書いたらしいんです。

ところが、この宜保俊夫(ホンの中の小波本)
という人は琉球映画貿易という会社の幹部で
いわば沖縄における東映配給映画館の
統括責任者になっていた。

そこでホンを読んだ岡田茂が笠原に

「お前なぁ、これは宜保さんがモデルか?
 そんなの、作ったらえらいこったぞ。
 俺は命がいくつあっても足りないから、
  お前、頼むから泣いてくれんか」

と言って【お蔵入り】になったそうです。

まあ、笠原氏としては泣く泣く、ボツにされたんで
あえて、収録したのかなぁ(笑

それと、ゆさみんさんが転記した下りは
本当に彼の慧眼を物語っています。

この文章は昭和49年2月号の「シナリオ」誌に
「仁義なき戦いの三百日」と題した取材ノートにありますね。

当時、笠原氏はまだフリーではなく、
東映の御用ライターだったことを考えると
ずいぶん、バッサリ斬り捨ててますなぁ。 
いや、感服。

事実、笠原は第四部で完結のつもりだったから
第五部のオファーがあるや、さっさと
抗争のストラクチャーを高田宏治に渡して
自分は「実録・共産党」の取材にとりかかっちゃうんですね。


話変わって、先日、博多へ行く用事がありまして
たまたまとある映画館で「午前十時の映画祭」として
一回上映、千円で「仁義なき戦い」をやっていたので観てきました。

驚いたのが、これがなんと「R15指定」だったこと!

山森じゃないが

「お〜う、映倫!
この名作のどこが、ひっかかるんかい (`Д´#)!」

と(心の中で)叫びました。
【695】

RE:映画について語ろう  評価

野歩the犬 (2014年12月16日 13時05分)

■ゆさみんさん

どうも、のほです♪

「映画はやくざなり」
面白いですよねぇ。


>のほさんが書かれている内容は、この本が元ネタなんだな、とニヤリとしながら読んでいます。

最初に笠原著書を読んだのが、これです。
まさに御明察 ^^

ちょっと二、三日家を空けることになりました。

帰りましたら、改めてレスいたしますね。
【694】

沖縄進撃作戦  評価

ゆさみん (2014年12月16日 01時05分)

沖縄進撃作戦(1975年)
脚本:笠原和夫

「仁義なき戦い」以後に書かれた実録ヤクザものの映画。映画化直前に製作中止になった1本である。氏の著作「映画はヤクザなり」(新潮社)に収録されている。

戦後、アメリカ軍に支配されている沖縄を舞台に、沖縄に進出しようとする本土ヤクザと沖縄ヤクザの抗争を描いた作品。

「沖縄の極道は仁義という字も知らんのか」
「そんなもんは腕っ節がありゃいらんのよ。口先の文句より、取りたいものがあるなら腕で取りに来い。戦争中も、その前も、お前たち本土 人は沖縄人にそうやってきただろうが、今は、そうはさせんがね」

占領下の沖縄に生きてきた沖縄ヤクザのそれがゆえの無鉄砲さ、本土ヤクザとの抗争の中での沖縄ヤクザの主人公の兄貴分と弟分のドラマ、二人の破滅へ突き進む悲哀が見事に描かれており、笠原和夫好きな人(要するに、のほさん。笑)ならキャストを考えながら、頭の中で映像を描きつつ楽しむであろうことうけあいである。

私も、北大路欣也、松方弘樹、千葉真一あたりを頭に描きながら大いに楽しんだ。
うまく表現できないのであるけれど、今の映画には無いパワー、登場人物の生き生きした姿を感じるね。
いやはや、名作である。

久しぶりにシナリオを読んだ。
今から30年ほど前にシナリオブームみたいなのがあり、山田太一氏や倉本聰氏や新藤兼人氏などのシナリオが出版されたりして、むさぼり読んだ日々が懐かしい。シナリオを読んで感激して映画を観たら、あまりの酷さに愕然とした覚えもあったなあ(たとえば「積み木くずし」せっかくの新藤氏の脚本が台無しやんかってね)

映像を考えながら読む楽しみっていうのもいいね。


それにしても、仁義なき戦い4部作を書いたあとに、氏が実録路線について書いた文章は、実録路線のその後を見事に言い当てており、慧眼という他ない。
ここに転記したい。
「実録路線ということについて語らせてもらうと、私は実は諸手を挙げて賛成は出来ない。この種の映画は作れば作るほど刺激だけをエスカレートさせていく性質のもので、その結果は例のマカロニ・ウエスタンの轍を踏むことになりかねない。このシリーズを引き受けたときの私の任務は任侠ものを造りすぎて停滞してしまった東映の娯楽路線にショック療法を施して他の活路を探す糸口を作ることであり、若い俳優さん型の衣替えを促進することの二つの目的にあったように思う。おこがましい言い方だが、どちらも成果はあったように思う。しかし、実録ものがいまの映画界の沈滞を救う活路そのものだとは思えない」

いや、のほさんが氏に熱中する心情をあらためて再認識させられました。
【693】

最近見て面白かった映画。  評価

ゆさみん (2014年12月08日 23時03分)

最近、見て面白かった映画。
「千年の愉楽」若松孝二監督 の遺作で、原作は中上健次。
出演:高良健吾、高岡蒼佑、染谷将太

「共喰い」監督:青山真治 原作・田中慎弥
出演:菅田将暉、木下美咲、篠原友希子

二作ともどっしりした見応えのある作品でした。
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