| トップページ | P-WORLDとは | ご利用案内 | 会社案内 |
■ 1,312件の投稿があります。
<  132  131  130  129  128  127  126  125  124  123  122  121  120  119  118  117  116  115  114  113  112  111  110  109  108  107  106  105  104  103  102  101  100  99  98  97  96  95  94  93  92  91  90  89  88  87  86  85  84  83  82  81  80  79  78  77  76  75  74  73  72  71  70  69  68  67  【66】  65  64  63  62  61  60  59  58  57  56  55  54  53  52  51  50  49  48  47  46  45  44  43  42  41  40  39  38  37  36  35  34  33  32  31  30  29  28  27  26  25  24  23  22  21  20  19  18  17  16  15  14  13  12  11  10  9  8  7  6  5  4  3  2  1  >
【652】

野歩のいちばん長いレス  評価

野歩the犬 (2014年08月31日 13時49分)


それとこの作品で見落とせないのが美術。

「調べ魔」の名がつく阿久根巌さんという人が担当したんです。
当時は旧近衛師団司令部と陸相官邸は
取り壊し寸前だったんですが、奇跡的に現存していた。
特に、近衛師団司令部は学生運動で
デモ隊と警察官が衝突したりしたもんで荒れ放題。
窓枠、ガラスを入れ、破損箇所を補修してロケに使ったそうです。

首相官邸や宮内庁内部も徹底的に調査して、オープンセットを製作。
特に皇居乾門だけでも二ヶ月がかりで作ったというから、意気込みがわかりますねえ。

このまえ「少年H」を観たんですが、確かに時代考証のあとは感じましたよ。
しかし、セットが綺麗すぎる。
戦前の町並みは、舗装道路はほとんどないから
もっとほこりっぽいはずでしょ。

終戦直後のバラック長屋にしても
あんなピカピカの木材使っている、わきゃない!
ランニングシャツひとつにしてもあんな真っ白なもの
着ているはずがないんですよ。

最近の邦画はCGの影響かディテールへのこだわりが
どんどん希薄になっている気がして、残念でならんです。

ディテールといえば、演出では阿南陸相が御前会議から帰ってきますね。
それで、軍務部の連中が「陸相、陸相!」と追いかけていって取り囲む。

大臣室になだれこんで「御前会議の結果をお聞かせ願いたい」と。

そこで阿南が姿勢を正してチョーカーを鳴らすと
全員が一斉にガツン!と敬礼の姿勢をとる。
あのシーンもよく計算してるなぁ、と感じ入りました。

それと、ラストの畑中少佐(黒沢年男)の自決シーンは
皇居前での無許可ぶっつけロケだそうですね。
このあたりは「仁義なき戦い」とかぶって見えちゃう(笑)

最後にこの作品の宣伝用プレスシートから
岡本喜八監督のメッセージを転載します。

「私にとって戦争とは何であったか?
 机を並べた友だちが声もなくドンドン死んでいった日々である。
 やがて同窓生名簿からはその半数が消えてしまい
 私自身の寿命をせいぜい23才と踏んだものだ。
 私にとって終戦とはなんであったか?
 その23才と踏んでいた寿命が一挙に伸びた日である。
 あの日がなければ私も日本もどうなっていたか判ったものではない。
 『日本のいちばん長い日』は新しい日本の一ページ目だ。
 いささかの曖昧模糊を許さずに、私はこの一ページを知りたい。
 私たちの寿命をちぢめていたあの強大な力が
 どのように萎えていったか
 血と汗と涙がどのように流されて新しい日本が生まれたかを・・・」


>多分、のほさんもそれを確認する上でも、毎年この映画を観ているのかもしれないけれど。

まさに、岡本監督に中学一年から現在に至るまで縛られていますね。
【651】

RE:映画について語ろう  評価

熊楠 (2014年08月27日 21時39分)

ゆさみんさん

こんばんは。

BORDER始まりましたか。
小栗君、どうですか?

金城さんが、最初から小栗君を想定して書いた本だそうです。

犯人を追うシーンでの身軽さにちょっとビックリしました。
SPの時の岡田君程じゃないにしても、軽やかですよね。

サイモン&ガーファンクルもなんか良い感じだし。結構好きだったんですよね。

全9話で少し短めですが、6話位からグッと感じが変わってきます。

チャンスがあれば感想聞かせてください。
【650】

RE:映画について語ろう  評価

ゆさみん (2014年08月24日 14時32分)

のほさん。

災害復旧活動に邁進されていること、重々分かっております。
まずは、そちらに力を注いで下さいませ。
のほさんたちの行動に頭が下がる思いです。

一日でも早い被災地の復旧と被災者の亡くなられた方々の冥福と、いまなお苦しんでいる方々のお心が少しでも落ち着かれることを祈っております。

では。
【649】

RE:映画について語ろう  評価

野歩the犬 (2014年08月24日 12時56分)

■ゆさみんさん 

こんにちは。のほです。

「日本のいちばん長い日」の感想、
ありがとうございます。

リアルがちょっとばたついており、
自トピの保守もままならない、ありさまでして。

落ち着いたら必ず、改めてレスいたします。

とりいそぎ、お礼まで。

のほ
【648】

日本のいちばん長い日(1)  評価

ゆさみん (2014年08月24日 14時12分)

日本のいちばん長い日(1967年)
監督 岡本喜八 
脚本 橋本忍 
出演者 三船敏郎
    笠智衆
    加山雄三
    黒沢年男
    佐藤允
    中丸忠雄 
音楽 佐藤勝 

最初に東宝35年記念作品という画面が出る。
その名のごとく、蒼々たる豪華な俳優陣であり、2時間37分の超大作映画である。
当時の東宝のオールスター映画であり、最後に出演者が表示されるが、それが登場順となっている。

 タイトルの「日本のいちばん長い日」とは、昭和天皇や閣僚たちが御前会議において降伏を決定した1945年(昭和20年、明治78年)8月14日の正午から、国民に対してラジオ(日本放送協会)の玉音放送を通じてポツダム宣言の受諾を知らせる8月15日正午までの24時間を指している(以上「ウィキペディア)

 この一日で起こった「宮城事件」(日本の降伏を阻止しようと企図した将校達が近衛第一師団長森赳中将を殺害、師団長命令を偽造し近衛歩兵第二連隊を用いて宮城すなわち皇居を占拠した事件)を中心に極限状態の一日を、ポツダム宣言を受諾するまでの大日本帝国の姿を描いた作品。

のほさんから感想を求められたので、妻に借りてきてもらい観ました。
やはり初見でありました。
 
いやあ、この映画観ていたら記憶に残らない筈は無い。
今から47年前の作品でありながら、現在観ても何ら古くはない。白黒映画が逆に作品の厚みをもたせているようにも感じる。
監督は岡本喜八監督で、私としては職人監督というイメージがある。氏の監督作品では、あんまり評価は良くないけれど、私は「ブルークリスマス」が好き。これを機に他の映画も見直してみたい気がするね。けっこう観ていないのもあるし。あ、ちなみに氏の監督作品「EAST MEETS WEST」のポスターを手がけたのは生頼範義氏である。
【647】

日本のいちばん長い日(2)  評価

ゆさみん (2014年08月24日 14時20分)

それにしてもこれだけ多くの人物が出ていて、いろんな場面がごちゃごちゃしているのをよくぞまあ整理して緊迫感のある映画に仕立てたもんだ。ノンフィクションをもとに映画を作るならこういう風に作るんだぞ、という見本のような映画だ。
CGとかコンピュータ加工の映像なんか使わなくても、監督なら誰でもできる演出方法で長尺の映画でも魅せる映画が作れるんだぞってね。
会議の場面や会話の場面なども多く、クーデターがらみの場面を除き、あんまりアクションシーンは多くないが、構図などがよく考えて計算されて撮られている。職人だなあ。八代目松本幸四郎演じる昭和天皇のシーンなど、天皇のアップは無く、天皇が語る場面は遠景からのショットや他の人物の頭で隠してあえて出さないなどの撮り方がなされている。これは天皇を登場させるのに対する制約があったのか、演出上の意図があるのか分からないが。
また、鈴木首相を演じる笠智衆と阿南陸軍大臣を演じる三船敏郎の対話がいい。阿南陸軍大臣の進言に対し鈴木首相が「それはできません。悪しからず」と断る場面など、三船と笠の個性を十分に出しながら緊迫した場面を演出している。強い意志を前面に出しプレッシャーを与えるような三船の演技に対しそれを飄々として受け、しかも断固として断る笠の演技は素晴らしい。静かな場面ではあるが音楽・効果音なども一切無い中で、光る演出である。
まあ、その他にも阿南陸軍大臣の自決の場面とか、多用されるカットバックだとか、天本英世演じる横浜警備隊佐々木武雄大尉(隊長)の演技の素晴らしさなどいろいろ語ればきりが無いような気もするので、あとはのほさんに任せようかな(笑)

あと、これは誰も言及しないだろう小さなことで、私が感心したのは「汗」である。登場している軍人たちの服に汗がものすごくにじんでいる。首のまわりなど正面も背中もべっとりである。この時期は真夏であるから軍隊などは汗だらだらな筈である。この夏の暑さの中の事件だということが、登場している人物の服ににじんだ汗を見るだけで分かる。蝉のアップや下着一枚にうちわであおいで、などというカットなぞ入れなくても(無論、この映画にそういうカットは似合わないが)酷暑の夏の出来事であることが文字通り一目瞭然である。8月に終戦ということで多くのドラマが作られるが(「終戦のエンペラー」でもそうであるが)戦争物って登場人物の服とかけっこうみんなパリッとしているものばかりだ。リアルを指向していながら、どこか違和感みたいなものを感じるのは、そういった現実感の無さがあるからかもと思ったりする。

結局3回ほど見たが、見れば見るほどよく作られている作品である。
心情的に見るのがつらい、という人もあるかもしれないが(二・二六事件を扱った映画などがそうであるように)すごく良い映画であると感じた次第である。でもこういう事件があった上で今の日本の姿があるのだよ、ということは知っておいて欲しいな。多分、のほさんもそれを確認する上でも、毎年この映画を観ているのかもしれないけれど。

以上、こんなものでよろしいでしょうか、のほさん。
【646】

RE:映画について語ろう  評価

ゆさみん (2014年08月24日 01時20分)

熊楠さん、どもです。
「白銀ジャック」は私も録っていてまだ見ていないです。
機会があったら見てみます。
「海猿」は4作目のやつですね。私は映画館で観ました。これは映画館で観たら迫力満点ですよ。妻が大好きな作品です。話は単純といえば単純ですが、感動してしまいます。この監督は最近では「MOZU」シリーズを監督しています。「BORDER」と並んで、その時期の話題になったドラマですが、これは私としてはイマイチでした。
リアル指向はいいのですが、いくつかの場面があまりにも現実離れしている。ある場面で何でここにいることが分かるんだよ、とか、どうして指名手配されているのにそれをかいくぐって進入困難なところに行けるんだよ、どでかい円錐でズボッと串刺しになった人物がまだ生きていてさらに次の殺人を犯すなんて、いくらなんでもそれは無いだろう、という突っ込む場面が多々ありました。海猿もご都合主義的なところもありますが、まだ許せるけど「MOZU」はやりすぎ、という感があります。
ところで「BORDER」がこちらでも始まりました。今、毎回楽しみに見ているところです。

Piroさん、どもです。
分かりました。またPiroさんのトピを読ませてもらいますね。
最後の場面の説明ですか。自己犠牲の愛?(苦笑)
たしかに誰も気づいていないでしょうね。っていうか分からんよね、それ(苦笑)
制作者側は、あえて分からないようにしたのかな。
見解を出さなくて観客にゆだねた方がいろいろ考えが出るから。
ねぇ、同性愛肯定だとかさ(笑)
あえて、分からないように意図してたのなら、公式サイトの説明なんか出さなければいいのに・・・
【645】

RE:映画について語ろう  評価

熊楠 (2014年08月17日 08時42分)

ゆさみんさん

おはようございます。
>本のお部屋にお邪魔しようと思いつつも、自分の部屋のカキコで手一杯のゆさみんであります。

全然気にしなくてOKですよ。適当に細々と続けて行こうと思っております^^;)

昨日見たのは、白銀ジャックとBRAVE HEARTS 海猿。

白銀ジャックって劇場映画じゃ無かったんですね。
スキー場が舞台で、夏の放映だったので、てっきり数年前の映画を
再放送しているものだと思い込んでいました。
なぜスキーの物語を夏のこの時期に?

で、感想はというと。
普通の2時間ドラマ。って所ですかね。
盛り上がりにも欠けるしドキドキ感も無いし。

スキーの映像だけなら、
『私をスキーにつれてって』や『銀色のシーズン』の方が全然良かったし。

ウゥ〜ンな内容でした。

で、もう一本見た海猿ですが、単純に面白かったです。
熱い感じが、伊藤英明・佐藤隆太はジャストだし。
時任三郎や井原剛志などの脇も良かったですね。
物語は単純で、先が読めちゃう展開ではありますが
十分に盛り上がれるし、多くの人が一つの目的の為に力をあわせるって所も良いし。

海猿はドラマも映画も見ていないのですが、次にチャンスがあれば見ますね。

パチの海猿の仙崎が、映画に出ていた三浦翔平にそっくりなのにちょっとビックリしちゃいました。
【644】

RE:映画について語ろう  評価

野歩the犬 (2014年08月16日 14時37分)

■ゆさみんさま

「終戦のエンペラー」・・・・ご覧の通りでございます(笑い)

>空襲で焼けた日本の街の瓦礫になぜか戦車の残骸があったり(地上戦があったわけじゃあるまいに)何か、ちょっとした場面に違和感があります。

マジ、こけますよね。

焼夷弾で焼け野原になっているならわかるんですが
瓦礫が、まるでゴジラ上陸みたいな感じ・・・

闇市食堂もどこぞの国の屋台みたいにしちゃってるしw
ディテールの描き方を完全に間違ってますね。

>そして、はっきり言って内容が薄い。

どこにドラマ(作劇)の骨があるのか、
さっぱり分かりませんでした。
およそ、知られていることばかりで何が真事実?

>竹林の中の追いかけっことか、あまりにもベタだよ。

まさか「羅生門」の「藪の中」をなぞったわけ?
とクラクラしました。

>御前会議で天皇が話された短歌も、天皇の戦争回避の意思を表していただけに、もう少しほり下げて欲しかった。

日露開戦にあたっての明治天皇の御製ですよね。
確かに昭和天皇が御前会議で再度、
引用したのは事実でしょうが、
新年の歌会始じゃあるまいし
あんな抑揚で、詠むわけがない!

しかも、それをGHQ相手に披露するなんて
もう、ムチャクチャ!

>たしかに・・・

貴重なお時間を拝借したお手間に、感謝いたします

のほ
【643】

これでアナ雪最後にします  評価

Piro3 (2014年08月16日 12時45分)

>何回か触れたコメントを読んでいただければ分かるとは思いますが


    ゆさみんさんの仰っている事と そのスタンスはこのピロ 

     勿論 解っておりますですはい。 ( ̄ー ̄)


            しかし…  その上でやっぱ言いたい事が沢山あるんすw  
  

    まぁ、、あんまアナ雪の批判をここに書いてもアレなので
     いつか自トピにでも自分なりの見解を書きたいなと思っていたりします。

    そんでね。 それに当たって 今回はアナ雪をちゃんとサイトで調べてたら。。。

       驚くべき事実が見つかりました!!


    これはねぇ。。  気付いている人 居ないんじゃないかと思う。 w



    ラストに凍ってしまったアナが元の姿に戻るでしょ。

     あれって姉の愛じゃなくって


   [姉を助けようとしたアナの自己犠牲による愛]によって治った設定だそうです。

     これは公式サイトの説明に記載されているらしいのですが。。。


      そう考えるとまた 見解が色々変わりますよねぇ。


       だったら姉の魔法を治せよと。w    ホントに 演出間違いだらけですわ あの作品。w 

        いや 実に勿体無いなと。  
<  132  131  130  129  128  127  126  125  124  123  122  121  120  119  118  117  116  115  114  113  112  111  110  109  108  107  106  105  104  103  102  101  100  99  98  97  96  95  94  93  92  91  90  89  88  87  86  85  84  83  82  81  80  79  78  77  76  75  74  73  72  71  70  69  68  67  【66】  65  64  63  62  61  60  59  58  57  56  55  54  53  52  51  50  49  48  47  46  45  44  43  42  41  40  39  38  37  36  35  34  33  32  31  30  29  28  27  26  25  24  23  22  21  20  19  18  17  16  15  14  13  12  11  10  9  8  7  6  5  4  3  2  1  >
メンバー登録 | プロフィール編集 | 利用規約 | 違反投稿を見付けたら