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【6589】 | RE:西日の町 ドウコク (2012年12月02日 22時19分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 >タレント弁護士 前回の市長選は、酷かったですよ。 関西ローカル元アナウンサー vs タレント弁護士ですから。 どっちもどっちでした。 まあ、元公務員とかならば良い、というわけでもないのですが、選択肢自体がタレントを選ぶしかない、という。 >殿馬がサヨナラツーランを打った試合ですかね。 そうです。 長いバットを巧妙に隠して、ライトでうずくまっていた犬神の頭上を越えていくホームラン。 (確か、「秘打 円舞曲 別れ」だったような。) お見事な決着でした。 さて、湯本香樹美氏「西日の町」。 >なるほど、しかし大人向けの作品となれば、 うーむ、どうなんでしょう。 確かに内容は大人向きなのですが、 作者の意図として、「大人向けの作品」とまでは断定できない、と思います。 でも少年が主人公ながら、古き良き時代、そして鉄鋼の斜陽に伴い衰えていく北九州の小倉が舞台(タイトルも「西日」)であるあたり、 やはり、大人の郷愁を誘う作品なのかも。 >まあ、気楽に読めるとは言えそうですが。 これがね、クセ者なんですよ。 確かに、量もあまり多くなく文体も簡潔平明、しかも文庫版では行間がスカスカ。(笑) その意味では、「気楽に読める」なんですが、 解説者が絶賛している通り、その淡白な表現には、たくさんの意味や雰囲気が込められていそうなのです。 (この辺は、いかにも文学作品、という感じ。) ですから、ざっと読み進めるだけでは、作者のメッセージを見逃してしまいそうな。 実際、私もいくつかの「?」が残っていますし。 |
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【6590】 |
メルカトル (2012年12月02日 23時33分) |
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これは 【6589】 に対する返信です。 | |||
ドウコクさん、こんばんは。 >まあ、元公務員とかならば良い、というわけでもないのですが、選択肢自体がタレントを選ぶしかない、という。 なるほどね、そういう事情があったんですね。 しかし、橋元氏という人はどうも好きになれないです。 政治家としての、或いは次世代のリーダーとしての資質は持っているのかもしれませんが、どことなく強引な物腰がどうもねえ。 >そうです。 長いバットを巧妙に隠して、ライトでうずくまっていた犬神の頭上を越えていくホームラン。 バットを短く持って、その異常な長さを隠しながら、ファールで粘ってツースリーまで持っていく。 そして最後は身体をライト方向に向けて、バッターボックスの最もホームベースから遠いところにに立って、外角のストレートを投げさせるという、細かい芸当が功を奏したわけですね。 そして山田のブロックによって全身打撲を受けて、ろくに動けない犬神のいるライトを狙い打つ。 さすがに天才殿馬ならではの頭脳作戦でしたね。 しかし、まさか犬神が走れる体力が残っているとは、さすがの殿馬にも予想できなかったとは思いますが。 >(確か、「秘打 円舞曲 別れ」だったような。) そうですね、それにしてもあの展開は思いもよらなかったものでしょうから、即興で名付けた秘打だったんでしょうね。 しかし、この秘打はそれまでで最も感動的だったと思います。 もし『ドカベン』にクライマックスと呼べるものがあるとすれば、この対土佐丸高校戦と、武蔵坊率いる弁慶高校戦じゃないでしょうか。 >作者の意図として、「大人向けの作品」とまでは断定できない、と思います。 主人公が子供ですからね、幅広い世代が読んでもそれなりに共感できるような小説にしたかったのかも知れませんね。 >やはり、大人の郷愁を誘う作品なのかも。 大人の郷愁ですか、久しく味わっていない感覚ですね。 ミステリやそれに準ずる小説ばかり読んでいると、純文学のような文学作品の味わいを忘れてしまいます。 そんな文学もかなり読まれるドウコクさんには、以前にも紹介しましたが、川上健一氏の『翼はいつまでも』(集英社)がお薦めです。 是非読んで欲しいなあ。 >解説者が絶賛している通り、その淡白な表現には、たくさんの意味や雰囲気が込められていそうなのです。 >(この辺は、いかにも文学作品、という感じ。) いわゆる、行間から作者の意図を汲み取れ、みたいな感じでしょうか。 これがなかなかむ難しいんですよね、正直私は苦手です。 >ですから、ざっと読み進めるだけでは、作者のメッセージを見逃してしまいそうな。 >実際、私もいくつかの「?」が残っていますし。 これは一回サラッと読んだだけでは、作者の意図を完全には読み取れない作品なのかもしれませんね。 この場合は、やはり再読が必要となってくる気がします。 時間もそんなに掛からないことですから、せっかく購読したわけですし、読み返すのも良いかも知れませんね。 ではまた ^^ |
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