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【6409】 |
メルカトル (2012年09月19日 23時32分) |
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これは 【6408】 に対する返信です。 | |||
ドウコクさん、こんばんは。 >今邑彩氏や真梨幸子氏らの描く女性の心理はよく分かったので、ここは好みか相性の問題かも知れません。 今邑女史や真梨女史の描く女性像は、ある意味簡略化されていたり、平均化されていたりするので、比較的分かり易いのではないかと思いますよ。 その点、沼田女史の場合は、女性の心の細かい襞まで描こうとするので、なんだか複雑に思えるのではないでしょうか。 >今回、(邦画風に)あまりナレーションとかで説明しないので そうですか、それは分かりづらいでしょうね。 大河ドラマと言えば、お馴染みのナレーションが付き物だと思っていましたが、それがあまりないと人間関係とかが理解し難いかもしれませんね。 やや不親切に感じられる事でしょう。 >あと、これに関して心配なのが、すっとぼけたように挿入される文はカットされ、その良さが出ないだろうな、ということ。 ちょっとしたブラックジョークみたいな、独特のとぼけた味はおそらく映画では描かれていないだろうと、私も思います。 なぜなら、映像化に際してはそうしたユーモアは不要だと考えられるからです。 もしかしたら、伊藤英明のセリフで表現されるのかもしれませんけどね。 そこまで再現できたら、褒めてあげても良いんじゃないかと思いますよ。 >まあ、殺戮のシーンは、映像の方に軍配が上がるでしょうけど。 映画の場合、この後半の殺戮シーンがなんと言ってもクライマックスになるでしょうから、結構な時間をかけて描かれる事になるのではないでしょうか。 教師対生徒の攻防戦が、おそらく原作よりもさらに克明に脚色化されて描写されると思いますね。 映画はその辺りが見所になるのではないかという気がします。 >ここは感じ方の違いかも知れないですが、 >私は特に気にはなりませんでした。 そうですか、私は前半の緻密で計画的な殺人と、後半の大量殺人とのギャップがどうもしっくり来なかったというのもあります。 サイコパスだから皆殺しも平気、というのは分かります、しかし一方で頭の切れる教師が大きなリスクを冒してまでそこまでするかな?と、ちょっとばかり疑問に思ったわけですよ。 ではまた ^^ |
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【6408】 |
ドウコク (2012年09月19日 22時32分) |
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これは 【6407】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >女性心理は男の我々には窺い知れない部分がいかに多いかを、思い知らされることになるわけですね。 ただ、恋愛に重きを置いていないにしても、 今邑彩氏や真梨幸子氏らの描く女性の心理はよく分かったので、ここは好みか相性の問題かも知れません。 >そうですか、それはやはり演出面での苦言ですか。 そうですね、「平清盛」。 例えば、一例として、(↓メルカトルさんの、「悪の教典」に関しての指摘ですが、) >だから、洋画でたまに見られるような野暮なナレーションなどは多用しないのが、いわば邦画の歴史と伝統なのかもしれませんね。 今回、(邦画風に)あまりナレーションとかで説明しないので、 どの人物とどの人物がどういう関係(親子?叔父・甥?兄弟?)で、どう対立・協力しているのかが、はなはだ分かりにくい。 最近の大河ドラマは、最初の方で少しまとめみたいなのを流してくれていたので、今回は余計に。 さて、貴志祐介氏「悪の教典」。 >だから、洋画でたまに見られるような野暮なナレーションなどは多用しないのが、いわば邦画の歴史と伝統なのかもしれませんね。 あと、これに関して心配なのが、すっとぼけたように挿入される文はカットされ、その良さが出ないだろうな、ということ。 具体的にいうと、 P197 〜(ブラックジャックを)再利用するのが、一番地球にやさしいやり方だろう。 P396 〜しかし、自ら命を絶つ、生き延びる努力を放擲するというのは、現在の教育が抱える何か根本的な問題に起因……。 などの部分です。 ここは読んでいて、「お前が言うな」と思わずツッコンでしまいました。 こういう点も、文章の良さだと思います。 まあ、殺戮のシーンは、映像の方に軍配が上がるでしょうけど。 >その点も疑問に思われるところですね。 ここは感じ方の違いかも知れないですが、 私は特に気にはなりませんでした。 |
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【6407】 |
メルカトル (2012年09月18日 23時27分) |
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これは 【6406】 に対する返信です。 | |||
ドウコクさん、こんばんは。 >女性作家が本気で女性の気持ちを描いた(であろう)部分は、本当に意味不明でした。 女性心理は男の我々には窺い知れない部分がいかに多いかを、思い知らされることになるわけですね。 失礼ながら、分裂症ではないかと思えるような描写もあった気がします。 >「女心と秋の空」、とでもいうのでしょうか。 よく言ったものですね、けだし名言です。 それだけ女心とは、男にとっては理解しがたい面があるのでしょう。 >私の判定では「平清盛」、イマイチどころか、かなりヒドイです。 そうですか、それはやはり演出面での苦言ですか。 映像的にはそれほど悪くない気がしますが、主役の松山ケンイチを含め、個性を活かしきれていない一面もあるのではないですか。 >「極力セリフなどを使わずに、画面で暗示・説明する、のを良しとする。」という傾向があるそうなのです。 うーむ、そう言われてみればその傾向はありますね。 出来る限り役者の演技や表情で、その時々の心理状態を観客は推し量らなければならないと、それが日本映画の美徳とされているのでしょうね。 だから、洋画でたまに見られるような野暮なナレーションなどは多用しないのが、いわば邦画の歴史と伝統なのかもしれませんね。 それは分からないでもないですが、そうなると『悪の教典』を映像化する際には、難しい問題がいろいろ持ち上がりそうです。 果たして観客はどこまでサイコパスという存在を理解できるのか、はなはだ疑問ではありますね。 >「サイコパスだからこそ、そういった努力をせずに、殺人の道をアッサリ選択する。 逆に言えば、それゆえにこそサイコパス。」 私には面倒だから全員殺してしまえ、という考え方がやや短絡的に思えてしまいました。 確かに過去に数々の殺人を犯してきたようですが、一度にこれだけの生徒を皆殺しにして、自分が疑われないとでも思ったのでしょうか。 その点も疑問に思われるところですね。 サイコパスだからという理由だけで、何でもかんでもそのせいにしてしまうのもいかがなものかと思います。 ああ、別に本作にケチをつけるつもりは毛頭ありませんので、その点はご理解いただきたいです。 ではまた ^^ |
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【6406】 |
ドウコク (2012年09月18日 22時27分) |
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これは 【6405】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >それと確かに主人公の言動には矛盾するところが多々あり、 私の場合、この「彼女がその名を知らない鳥たち」や、「スロウハイツの神様」など、 女性作家が本気で女性の気持ちを描いた(であろう)部分は、本当に意味不明でした。 ま、分かる人には分かるんでしょうが。 「女心と秋の空」、とでもいうのでしょうか。 >私もたまに観ることがありますが、父親に言わせるとイマイチらしいです。 私の判定では「平清盛」、イマイチどころか、かなりヒドイです。 ただし、その点は某知事が批判したような的外れでトンチンカンな部分とは、異なりますが。 (あの批判の発言の方も、本当にヒドかったけど。) さて、貴志祐介氏「悪の教典」。 >それを解決するには、蓮実教諭の心情を吐露するナレーションを随所に入れることでしょうね。 いやはや、全く同感です。 まさに、それさえすれば犯人の行動が、観ている人にスンナリ伝わると思うのですが。 ですが、映画界(特に邦画)では、 「極力セリフなどを使わずに、画面で暗示・説明する、のを良しとする。」という傾向があるそうなのです。 だから、意地でもナレーションの方法は使わないようにし、意味が分からなくなるのでは?、と危惧するのです。 (その気持ちは分からないでもないですけどね、せっかく映像を使っているのだから。) >蓮実ほどの切れ者なら、そんな労力をおかさなくても、他に方法を考え付くのではないかと思ってしまうんですよ。 うふふ、こちらは見解が異なりますね。 私の場合は、 「サイコパスだからこそ、そういった努力をせずに、殺人の道をアッサリ選択する。 逆に言えば、それゆえにこそサイコパス。」 これで不気味さが増すので、これはこれで良かったのでは、と感じました。 |
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【6405】 |
メルカトル (2012年09月17日 23時33分) |
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これは 【6404】 に対する返信です。 | |||
ドウコクさん、こんばんは。 >「彼女がその名を知らない鳥たち」などは、イヤな感じとかいう以前に、主人公の考えや気持ちが全く理解不能でした。 それ以前にドロドロし過ぎて、ミステリと言うより恋愛小説もどきの様相を呈していますね。 それでもサスペンスが効いているのと、意外な真相などで何とかミステリと呼べるのかなと思います。 それと確かに主人公の言動には矛盾するところが多々あり、理解しづらい面があったのは否定できませんね。 >曲も合わせて、OPだけならかなりの出来だと思います。 私もたまに観ることがありますが、父親に言わせるとイマイチらしいです。 私は通して観ていませんので、感想を述べるほどではありませんが、確かにあまり面白そうではない気がしますね。 >それにしても貴志氏、「黒い家」といい本作といいサイコパスを描かせたら、リアルで見事ですね。 『黒い家』は別格だと思います。 サイコパスの造形が見事に出来上がっていて、怖さは一級品だし、サスペンスもよく効いていて、まさに傑作と呼ぶに相応しい作品ですね。 しかし、評判の高い『天使の囀り』や『クリムゾンの迷宮』などは私には今ひとつに感じました。 ドウコクさんならもしかしたら、高評価を与えられるかもしれませんけど。 >そのサイコパスの部分、特に大量殺人に至るまでの過程が、映像で上手く表現することは難しいのではないか、と思うのです。 それを解決するには、蓮実教諭の心情を吐露するナレーションを随所に入れることでしょうね。 でないと、特に前半の彼の言動はそのまま映像化すると、至って「まとも」に映るでしょうから。 実はその裏には彼一流の計算が働いているのを観る者に理解してもらうためには、上記の方法しかないのではないかと思います。 >なんか、唐突に殺人を始めるような印象になるのでは?、と。 その点に関しては、原作を読んでもある程度感じますので、映画でもそうした印象を持たれてしまう危険性は高いですね。 大量殺戮に至る理由はそれなりに説明されてはいますが、私にはどうも短絡的な気がしてなりません。 蓮実ほどの切れ者なら、そんな労力をおかさなくても、他に方法を考え付くのではないかと思ってしまうんですよ。 そんな事もあって、殺戮に至るまでの流れがどうもいきなりな感が拭えないです。 それは当然、私の読解力の無さを露呈するものでもある訳ですが。 ではまた ^^ |
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【6404】 |
ドウコク (2012年09月17日 22時23分) |
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これは 【6403】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >私が最初に読んだ『殺人鬼フジコの衝動』はそこそこ面白かった部分もありましたが、 やはり、そうですか。 私もこの作品は良かったと思いますが。 「彼女がその名を知らない鳥たち」などは、イヤな感じとかいう以前に、主人公の考えや気持ちが全く理解不能でした。 >初めて聴きますが、なるほどなかなかいい曲ですね。 こういうドラマティックな曲調は、プログレの人は得意なのかも知れないですね。 ところで、「平清盛」、曲にかぶさる映像もなかなか良くできており、 曲も合わせて、OPだけならかなりの出来だと思います。(あくまでOPだけなら、です。) さて、貴志祐介氏「悪の教典」。 >私は、彼の少年時代の犯罪やエピソードが描かれているだけで十分だという気がしますね。 >ある程度の心理描写はなされていますしね、それ以上は必要ないのではないでしょうか。 同感です。 それにしても貴志氏、「黒い家」といい本作といいサイコパスを描かせたら、リアルで見事ですね。 身近にモデルでも居るのか。(笑) ところで、本作の映画の方、私は興味があります。 それは「期待」というよりも、「不安」の面で、です。 どういうことかというと、 そのサイコパスの部分、特に大量殺人に至るまでの過程が、映像で上手く表現することは難しいのではないか、と思うのです。 犯人がそれをアッサリ選択することに、文章では余り違和感を感じませんが、 (文字で、ある程度は説明されている、と思うから) この微妙な部分、映像で説得力を持たせられるのか? なんか、唐突に殺人を始めるような印象になるのでは?、と。 その辺の処理を見たいという意味で、本作の映画には興味があります。 |
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【6403】 |
メルカトル (2012年09月16日 23時45分) |
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これは 【6402】 に対する返信です。 | |||
ドウコクさん、こんばんは。 >新たに話題になっているらしい「いやミス」ですか、あれは私にはどうも合いません。 私が最初に読んだ『殺人鬼フジコの衝動』はそこそこ面白かった部分もありましたが、その後同女史の『孤虫症』や沼田まほかる女史の『彼女がその名を知らない鳥たち』を読んで、もう「イヤミス」はいいかなと思ったりしています。 ただ、湊かなえ女史の作品だけはもう少し読んでみてもいいかなと考えていますけど。 無論『告白』のような衝撃はもう味わえないだろうとは思いますが。 >何かと評判の悪いこのドラマですが、作曲はキース・エマーソンが関わっているようです。 そうですか、それは知りませんでした。 初めて聴きますが、なるほどなかなかいい曲ですね。 しかしあのキース・エマーソンがねえ・・・もう何歳になるのでしょうか、結構な歳だと思いますが。 『武蔵』のエンニオ・モリコーネにも驚きましたが、キース・エマーソンですか、これにはさらにビックリですね。 >はい、では機会がありましたら、原作にも挑戦してみます。 あまり気乗りがしないのであれば、無理にとは言いませんが、正直かなりお薦めですよ。 『悪の教典』の後半をさらにグレードアップして、それぞれの生徒の個性をよりはっきり描かれている感じです。 誰が誰を殺すのか、先が読めない展開にドキドキしたりハラハラしたりの連続で、最後まで飽きさせません。 殺しのバリエーションも読みどころの一つです。 又そんな殺伐としたシーンの連続の中にも、青春を感じたりもして、中学生の群像劇という意味でも面白いですね。 >ただ、読んでいる最中は、最初に見た死体がかけがえのない友人たちだったので、 >以後の彼の行動が復讐に費やされた、というのは私には違和感がありませんでした。 自らの手でケリを着けたいという気持ちは分かりますけどね、まあ若気の至りと言う事にしておきましょうか。 でも、同じ様な感想を持ったのは私だけとは思えませんけどね。 >「サイコパスに、そうなってしまったという理由は要らない。 サイコパスはサイコパスなので、そこはあっさりしていた方が良い。」 うーむ・・・なるほど。 ここは意見の分かれるところでしょうね。 ただ、蓮実がなぜサイコパスになったのかを説明するのは、作者にも無理だと思います。 私は、彼の少年時代の犯罪やエピソードが描かれているだけで十分だという気がしますね。 ある程度の心理描写はなされていますしね、それ以上は必要ないのではないでしょうか。 おっしゃるように、サイコパスは生まれつきサイコパスなのでしょうから。 それ以上の解説は要らないと私も思います。 >私は逆に評価したいと思うのです。 だからこそ、不気味さを増す、と。 非人間性を印象付けるという意味において、逆に効果的だったかもしれませんね。 それだけ、蓮実という人間に対して恐怖心を抱かされた読者も多いでしょうし。 ではまた ^^ |
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【6402】 |
ドウコク (2012年09月16日 22時16分) |
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これは 【6401】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >長いですよ、でもなんだかんだ言いながら、細々とではありながらミステリの新星が現れているのも確かです。 新たに話題になっているらしい「いやミス」ですか、あれは私にはどうも合いません。 ダークな世界観という意味では、大雑把にいうと(私の好きな)横溝氏や麻耶氏と共通する部分があるのでしょうけど、 なぜか分かりませんが、沼田さんの方はもうイイ、という感じです。 >たまたま高校時代に、そういうのが好きな友達がいまして、レコードを借りてかなりショックを受けたのです。 「平清盛」 OP曲 http://www.youtube.com/watch?v=eL-io6uNku0 何かと評判の悪いこのドラマですが、作曲はキース・エマーソンが関わっているようです。 曲は良いと思います。 >『バトル・ロワイアル』映画はご覧になられましたよね、原作は映画とは又違った味わいがあります。 はい、では機会がありましたら、原作にも挑戦してみます。 さて、貴志祐介氏「悪の教典」。 >目の前で大量殺人がおこなわれようとしているのが分かっているのなら、〜(以下、略) これは指摘されて、初めて気づきました。 確かに、そうすれば話は早かったはずですね。 ただ、読んでいる最中は、最初に見た死体がかけがえのない友人たちだったので、 以後の彼の行動が復讐に費やされた、というのは私には違和感がありませんでした。 >ただ、蓮実という人物の造形にはやや違和感や意外性を覚えましたけれど。 ここです。 私が思うに、ここが本作の論点の中心になるのではないか、と。 ここは私個人の意見ですが、 「これはこれで良い。」 「サイコパスに、そうなってしまったという理由は要らない。 サイコパスはサイコパスなので、そこはあっさりしていた方が良い。」 と思うのです。(=その方が、他のエンターテインメントの部分が活きるだろうし。) ですから、本作は客観的に見ると、「造形不足」との指摘もあるでしょうが、 私は逆に評価したいと思うのです。 だからこそ、不気味さを増す、と。 |
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【6401】 |
メルカトル (2012年09月15日 23時51分) |
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これは 【6400】 に対する返信です。 | |||
ドウコクさん、こんばんは。 >普通ではなく「大型」というくらいだから、それくらいの間隔は空いていても仕方がないようにも思えますが、 >読者としてなら、やはり長いと感じますね。 ミステリ界の歴史を変えてしまうような、或いはミステリ史上に名の残す作家の登場ともなれば、そう易々とは現れないのが当然なのかもしれませんが、それにしてもそろそろどうでしょうかね。 でももうミステリの新境地を開拓する余地は残されていないのかも知れません。 考えてみれば、既にあらゆるジャンルのミステリが過去に最盛期を迎えている気もしますし。 >読者としてなら、やはり長いと感じますね。 長いですよ、でもなんだかんだ言いながら、細々とではありながらミステリの新星が現れているのも確かです。 ですから贅沢は言えないかも知れません。 >さすがです、ご存じとは。 たまたま高校時代に、そういうのが好きな友達がいまして、レコードを借りてかなりショックを受けたのです。 これは今までに聴いたことがない種類の音楽ではないかと思いました。 『展覧会の絵』もかなりイイですね、クラシックもいいですが、プログレッシブ・ロックに彩られた交響曲も壮大で迫力がありますよ。 >「悪の教典」の方は、最後の激突の点で盛り上がりに欠けたかな、と。 いえね、もし『バトル・ロワイアル』という作品がなければもっと評価が上がっていたとは思います。 そういう意味で、非常に残念ですね。 『バトル・ロワイアル』映画はご覧になられましたよね、原作は映画とは又違った味わいがあります。 最初から最後までクライマックスの連続で、もし少しでも読んでみたいという気持ちがおありなら、是非一度試してみてください。 決して後悔はしないと思いますよ、これは良い意味で突き抜けた作品だと思います。 『悪の教典』の後半よりも、遥かに面白いですよ、個人的に、ですけどね。 >ネタバレでなければ、教えてもらえないでしょうか。(T沼?) おっしゃる通りT沼のことです。 ネタバレになってしまいますが、冷静に考えれば、目の前で大量殺人がおこなわれようとしているのが分かっているのなら、まず○○に○○して、それから乗り込めば良いのでは?と思った次第です。 そうすれば、少なくとも大半の生徒が死なずに済んだはずですし、自分の大切な人の命が危険に晒されているのなら、余計にそうすべきだったのではないかと。 自分一人がヒーローになろうという考えは、あながち間違ってはいないのかもしれませんが、相手がどんなに危険な人間か判断できないわけでもないでしょうし。 >というのは、裏表紙も帯も全く見ずに、内容を知らないままに読み始めたので そうでしたか、それは本当にラッキーだったのかもしれませんね。 予備知識を持って読むのと、それが全くないのでは新鮮さと感動が違います。 私は大方あらすじを知った上で読みましたので、大体予想通りで、その意味では意外性を全く感じませんでしたし、まあこんなものかという感覚でした。 ただ、蓮実という人物の造形にはやや違和感や意外性を覚えましたけれど。 最初はこんなイイ人が大量殺人まで引き起こすのかという感じでしたね。 それが次第に本性を現す辺りは大変面白く読むことができました。 まあ、確かにおっしゃるように、『バトル・ロワイアル』を読んでいなくて、予備知識なしで本書を読んだなら、相当面白かったのではないかと想像します。 その意味でドウコクさんはラッキーだったと思います。 ではまた ^^ |
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【6400】 |
ドウコク (2012年09月15日 22時17分) |
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これは 【6399】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん、こんばんは。 >京極氏が登場してから早18年ですか、もうそろそろ大型新人が現れてもよさそうなものですけど。 大型新人の登場に18年のブランク。 長いのか、まだ短いのか。 普通ではなく「大型」というくらいだから、それくらいの間隔は空いていても仕方がないようにも思えますが、 読者としてなら、やはり長いと感じますね。 さて、貴志祐介氏「悪の教典」。 >『恐怖の頭脳改革』ですね。これはお世辞抜きにE・L・Pの最高傑作だと私は思っています。 さすがです、ご存じとは。 私は知りませんでした。 それにしても、シンフォニーXとは全く年代の違うバンドを、よく並べたものだと感心します。 >その意味では申し訳ないですが鮮烈さと言い、面白さの面でも『バトル・ロワイアル』には到底敵わないと思います。 私も、最後に残るべき人が残って満を持して戦った、という意味で、そっちの方が面白いのでは、と思いました。 「悪の教典」の方は、最後の激突の点で盛り上がりに欠けたかな、と。 >後半ある生徒の行動に不可解さを感じてしまうのは私だけでしょうか。 ここは、私には分かりません。 ネタバレでなければ、教えてもらえないでしょうか。(T沼?) >私としてはどちらかと言うと前半のほうが好きですね、 これに関しては私も同じなのですが、ただ(多分)他の人とは違って、実はラッキーにも、最大限に楽しめたのです。 というのは、裏表紙も帯も全く見ずに、内容を知らないままに読み始めたので、 最初、 「学園に巣食う汚職や、裏口入学などの話かな?」→違う・驚き! 次に、 「どう悪事を重ねていくか、という話なのかな?」→(下巻で)違う、これからが本番、それまでは伏線みたいなものだった・更に驚き!! と、 二度も驚けたので、その意味では、ハイライト・シーンに至るまでにかなり楽しむことができました。 |
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