返信元の記事 | |||
【627】 | 「火刑法廷」 ドウコク! (2009年08月07日 22時43分) |
||
メルカトルさん こんばんは。 カーには、カーター・ディクスン名義の作品もありますが、面倒なので、以下、「カー」で表記します。 「火刑法廷」の筋立ては、 ある雑誌編集者が、今度自分の担当する“毒殺魔に関する研究”の論文に目を通していた時、奇妙なものを発見する。 それは200年前に処刑された毒殺魔の肖像画であったが、何と、それは、自分の妻にそっくりであった。 「なぜ、200年も前に死んだ毒殺魔と、妻が?!」 なんとも不思議な気分の編集者であったが、彼とその妻の周囲で、遂に謎の毒殺事件が発生する! 更に、“歩いた”としか思えない死体、首の離れた毒殺魔の“幽霊”を見たという証言まで飛び出して、 事件は、いよいよ混迷を深める……。 といった感じです。 最初、私の最大の興味は、「200年前の肖像画≒妻 の図式を、どう処理するのだろう?」でした。 それは、「なるほど、うまいな」というレベルで決着しました。 横溝チック(順番から言えば、横溝がカーチックなのでしょうが)なところも私にとっては、マルでした。 しかし。 最後の数ページをめくる時、「○★▽◆……!」と、首筋にゾゾゾっと鳥肌が立ったのを、今でも忘れることはできません。 それほどの衝撃を、「私」は受けました。 ここで、衝撃の種類も、書きたくて喉まで出かかっていますが(書くのに何故、喉?)、これを書くことすら、遠まわしにネタバレに つながるので、残念ながら、遠慮します。 「私」と、括弧をつけたのには、理由があります。それは万人ウケしないかも、という理由です。 「オリエント急行」は、皆が読んで、程度の差はあれ、支持はされるでしょう。 でも、この作品は、好き嫌いがあるだろうな、 と思うからです。 また、これを読んだ時は、まだ読書経験が乏しく、かつ感受性に富んでいた時期だったので、今は、過分に評価し過ぎかな、とも 感じるのです。 ですから、メルカトルさんにはどうかなー、とも思いますが、それでも、少なくとも損はない、と(勝手に)思います。 話のタネに、みたいな。 |
■ 9,999件の投稿があります。 |
【629】 |
メルカトル (2009年08月07日 23時21分) |
||
これは 【627】 に対する返信です。 | |||
ドウコク!さん、こんばんは。 本当に申し訳ないですが、『火刑法廷』未読なんですよね。 高評価なのは知っていましたが、結局読む機会に恵まれなかったというか、カーの作品の中でも他に目移りしたんでしょうかねえ。 『火刑法廷』という題名から、法廷物?という先入観を持って敬遠してしまったのかも知れません。 今となっては思い出すことも出来ませんが、読んでおけばよかったと、ドウコク!さんの書評を見てちょっぴり後悔しています。 >最初、私の最大の興味は、「200年前の肖像画≒妻 の図式を、どう処理するのだろう?」でした。 >それは、「なるほど、うまいな」というレベルで決着しました。 そうですか、でもその謎がメインではないのですか。 それだけでも一読者としては、非常に惹かれるものがありますね。 >最後の数ページをめくる時、「○★▽◆……!」と、首筋にゾゾゾっと鳥肌が立ったのを、今でも忘れることはできません。 >それほどの衝撃を、「私」は受けました。 んー益々、読みたくなってきましたよ。 それほどの衝撃とは一体何だったのでしょう、ドウコク!さんがネタバレになりそうと言われるのでしたら仕方ないですね。 一度読んでみる他はなさそうです。 今はまだ何冊か読もうと考えている作品がありますので無理ですが、書店に在庫があればいつか必ず読んでみたいと思います。 ドウコク!さんのお薦めとあれば、後悔することもないでしょうし。 ではまた ^^ |
|||
この投稿に対する 返信を見る (1件) |
© P-WORLD