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【3106】 | RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません ゴールデンゼウス (2010年09月04日 00時29分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 >様々な知識にそれなりの自信を持っていないと、楽しめないでしょうね。 >途中で挫折してしまう可能性も高そうですし。 でもかなりフォローされているから、途中でイヤになることはあるかもしれませんが、最後まで読みきれると思いますよ。 >ただ、なぜかは明かされませんが、おそらくは煌子のほうが洞察力や推理力に優れているため、患者の心の悩みを解決する能力に関しては、「僕」の知識を凌駕しているものと思われます。 当然そうでしょうね。 学校で習った知識が実際の現場でどれくらい役立つかの問題ですが、現場ではあらゆる事が複合して起きますから、経験のない人には非常に厳しい環境ですからね。 >しかし、いつまでたっても「僕」はとても有能とは思えない、この少女のような探偵の実力を認めようとはしません。 現実でもありがちな話ですね。 >機会があったら読んでみます、と言いたいところですが、書店に在庫がないと思いますので、悩ましいところです。 まったくないとは思えませんが・・・ これは千里眼シリーズとしては、クラシックと新シリーズ合わせて20冊くらい? 出ていると思いますよ。 人気作家なので数冊は在庫があるのでは・・ Z |
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【3109】 |
メルカトル (2010年09月04日 23時21分) |
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これは 【3106】 に対する返信です。 | |||
ゴールデンゼウスさん、こんばんは。 >でもかなりフォローされているから、途中でイヤになることはあるかもしれませんが、最後まで読みきれると思いますよ。 そうですか、そこまで読み難いというわけではなさそうですね。 専門知識がないと全く話にならない、では、さすがに読者も納得しないでしょうからね。 その辺りは山田氏も配慮されているようで、プロの作家としては当然かもしれませんけどね。 >当然そうでしょうね。 学校で習った知識が実際の現場でどれくらい役立つかの問題ですが、現場ではあらゆる事が複合して起きますから、経験のない人には非常に厳しい環境ですからね。 そうなんですよね。 結局、経験においてその差は歴然としていて、まともに心理学を学んでいなくて、フロイトくらいしかまともに語れない煌子ですが、実践を積んでいるだけあって、「僕」はとても太刀打ちできません。 まあ、名探偵とは得てしてそういったものかもしれませんけど。 特に本書ではその傾向が強く、推理の道筋は一応理論立ててはいますが、いわゆる神の視点からの作者の身代わりとしての役割を果たしている、という見方が出来ます。 『なみだ研究所へようこそ!』本日読み終わりました。 ざぶとん恐怖症、時計恐怖症、ニンフォマニアなど様々なテーマを扱っていて、それでいて軽くユーモアを交えながら、「僕」の視点から波田煌子の天然ボケぶりと活躍を描く、まずまず楽しめる一冊でした。 それとこれまで書きませんでしたが、研究所に勤める「僕」の憧れの人、会計士の小野寺久美子さんの存在も見逃せません。 この二人の関係がどうなっていくのかも、興味深い点でもあります。 この主な登場人物の三人のキャラが立っていて、その意味でも楽しめます。 最終話では、意外にも切なくなるような余韻を残しての幕切れとなります。 これには嬉しい誤算と言いますか、予想だにしなかった印象深い締めくくりで、大袈裟に言うと胸を締め付けられるようなラストが切ない作品でした。 ではまた ^^ |
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