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【3104】 | RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません ゴールデンゼウス (2010年09月02日 23時55分) |
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メルカトルさん、こんばんは。 >しかし、どうなのでしょう、これはこれで貴重な読書体験となったのでしょうか。 >単なる苦行だったとは思えませんが。 単なる苦行ではないです。 内容自体は私には比較的勉強してきた内容ですから、多少は理解しているつもりです。 ただ相当専門的な内容なのは間違いありません。 それが4〜5種類あると普通はキツイとおもいますね。 >なるほど、作者としては読者に対してせめてもの思い遣りを示したのかもしれませんね。 >しかし、私が想像する内容では、それが読者に伝わるかどうか、難しいような気もします。 そうかもしれませんね。(苦笑 >いわゆるバイオ・ホラーが好きな人にとっては、堪えられない内容だとは思いますが、とにかくテンポが悪く、スリルやサスペンスが堪能できないのは残念だったと思います。 >ホラーといっても大して怖くないし、気持ち悪い描写が結構ありましたが、起伏がなく盛り上がりに欠ける感は否めません。 処女作の印象が強かっただけに、余計そう感じてしまうんでしょうね。 >さて本日より、鯨統一郎氏の『なみだ研究所へようこそ!』を開始しました。 >といった内容の連作短編集で、患者の奇妙な言動から心理を追求していく、一種の日常の謎を扱った風変わりな作品です。 臨床心理士というのは、ある種の名探偵ですから、新米の僕にはすぐに理解するのは難しいでしょうね。 名探偵は依頼人との短い会話の中から、その依頼人の一番関心のある話題をピックアップしてゆくわけですから、依頼人にしてみれば魔法使いのように感じるし、それが理解できない僕は、まるでホームズの側にいるワトスンのようですね。 臨床心理士といえば、松岡圭祐氏の千里眼シリーズを全部読んでますが、あれもかなり専門的で面白いですよ。心理学の勉強にもなるし、岬美由紀は門田泰明氏の黒豹シリーズの黒木並に強いスーパーウーマンですからね・・・。 Z |
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【3105】 |
メルカトル (2010年09月03日 23時35分) |
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これは 【3104】 に対する返信です。 | |||
ゴールデンゼウスさん、こんばんは。 >単なる苦行ではないです。 内容自体は私には比較的勉強してきた内容ですから、多少は理解しているつもりです。 それは良かったです。 私のような生半可な知識しか持ち合わせない人間にとっては、かなりきつい内容となっているようですね。 様々な知識にそれなりの自信を持っていないと、楽しめないでしょうね。 途中で挫折してしまう可能性も高そうですし。 >処女作の印象が強かっただけに、余計そう感じてしまうんでしょうね。 私はデビュー作は読んでいませんが、やはり『黒い家』の衝撃が忘れられないので、他の作品にもつい期待してしまうのですが、そう甘くはないですね。 >臨床心理士というのは、ある種の名探偵ですから、新米の僕にはすぐに理解するのは難しいでしょうね。 まあ、そうなのですが、探偵役の波田煌子が余りに頼りなさげに「僕」の目には映っているようです。 それは、煌子が国家資格を持っていないのに、セラピストという職についている事と、定期的に行われる勉強会では「僕」が講師を務めるなど、知識的にはワトソン役の「僕」の方がはるかに上回っている為です。 ただ、なぜかは明かされませんが、おそらくは煌子のほうが洞察力や推理力に優れているため、患者の心の悩みを解決する能力に関しては、「僕」の知識を凌駕しているものと思われます。 だから煌子が探偵役なのですが。 しかし、いつまでたっても「僕」はとても有能とは思えない、この少女のような探偵の実力を認めようとはしません。 この構図は既存のミステリを皮肉ったもののように私には思えます。 >臨床心理士といえば、松岡圭祐氏の千里眼シリーズを全部読んでますが、あれもかなり専門的で面白いですよ。心理学の勉強にもなるし、岬美由紀は門田泰明氏の黒豹シリーズの黒木並に強いスーパーウーマンですからね・・・。 なるほど、それは興味深い作品のようですね。 機会があったら読んでみます、と言いたいところですが、書店に在庫がないと思いますので、悩ましいところです。 ではまた ^^ |
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