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【1421】 | RE:【黒猫倶楽部】〜ミステリを語りません メルカトル (2010年01月14日 22時55分) |
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ゴールデンゼウスさん、こんばんは。 >阿佐田さんの本はちょっと麻雀をやった経験のある人ならば、一般の人にはない匂いを感じ取ることができます。 阿佐田氏の小説は、麻雀を知らない人が読んでも十分鑑賞に堪えうるものだと思いますが、やはり麻雀を知って読むと、その面白さがストレートに伝わってきて麻雀小説本来の感動や興奮を堪能できますね。 氏は、真剣勝負の血が滾るような名場面が目白押しで、多くのファンの心を掴んで離さない、魅力溢れる小説を数多く残されていると思います。 >阿佐田さんの小説に登場する人物はほとんど実在のモデルがいるそうですよ。 架空の人物はほんの数人しかいないと本人から聞いたことがあります。 もしかしてご本人から直接聞かれたのですか。 もしそうであるならば、凄い事ですね。 まさか阿佐田氏のお知り合いとか? そんな方がこのしがないトピに来てくださるとは、まさに望外の出来事と言えます。 今後も気軽に書き込んでくださいね。 ではまた ^^ |
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【1425】 |
ゴールデンゼウス (2010年01月15日 00時12分) |
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これは 【1421】 に対する返信です。 | |||
メルカトルさん。再度の登場です。 阿佐田さんとお知り合い」なのですか? という件は 前に一度ひょんなことから一度麻雀を打ったことがあります。 今から33〜34年くらい前になりますが、私が大学受験に失敗して浪人していたころです。 当時私は東京の中野に実家があり、高校を卒業と同時に新聞配達をしながらアパート生活をしておりました。 ある日、夕方の配達が終わりパチンコで打ち止めをしていつものラーメン屋に晩飯を食べに出かけたのですが、その日は定休日でした。 何か適当な食べ物屋を探していると、新規オープンのお好み焼きの店が・・ 通り過ぎる際に大きな花輪があり、そこには阿佐田哲也の名前が・・・ 早速中に入ると、客0・・ 夫婦でやっている店だったのですが、話を聞くとオープン3日目で最初の2日間で知り合いはほとんど来店したので今日は暇だとのこと。折りしも雨が降り出し ますますお客さんが来ません。 30分くらいたってからやっとお客さんが来て、カウンターの私の隣に来ました。 ちらっと横を見ると、それが阿佐田哲也さんでした。 当時の阿佐田さんは45歳前後だったと思います。 恐る恐る「阿佐田哲也さんでしょうか?」と尋ねると、「ああ、そうだよ」との返事が・・ 「阿佐田さんの大ファンで麻雀の小説はほとんど読みました」 そこからしばらく同席させてもらったのです。 雨は一向にやむ気配もなく、突然阿佐田さんがマスターに「最近やってるの?」と牌をつもる手つきをしまして、マスターは「もう足を洗ったよ」 後日談になりますが、このマスターも昔バイニンだったようで、マスターは教えてくれなかったのですが、小説に登場していた人物のようです。 そうしたら阿佐田さんが「久しぶりに一丁やるか?」 「でも急にはメンツが揃わないよ」とマスター。 数秒後二人して私を見るのです。 「私麻雀できます」よし、あと一人ということで、阿佐田さんが店から電話をかけまくり、10件くらいでやっと見つかりました。 そこから40分で最後の二人? が到着しました。 その日、2回目のお水を噴いてしまいました。 長門裕之さんと南田洋子さんでした。 当時は自動卓はまだなく手積みでしたが、私は緊張のあまり3回牌をぶちまけてしまいました。 結果は半チャン5回やって、南田洋子さんの大勝でした。 阿佐田さんがトータル2着、私3着、長門さんがラスでした。 半チャン5回という中途半端な回数は阿佐田さんが途中で寝てしまうために時間がかかったためです。 あとでナルコレプシーという病気だとわかりましたが、当時私にはそんな知識もなく、牌を積もってきた途中で、ピタッと腕が止まってしまうのです。 そうすると南田さんが阿佐田さんの腕をピシッと叩きます。 すると阿佐田さんは何事もなかったかのようにゲームを続けます。 これで時間がかかってしまい、5回でお開きになったのですが、私にとっては大変貴重な思い出です。 その後、何度か店に行ったのですが、とうとう阿佐田さんとは再会できませんでした。 確かその2〜3年後に阿佐田さんは色川武大という本名で書いた「離婚」で直木賞を受賞したと覚えています。 |
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