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【307】

[深夜の長距離バス](14/51)

生でったらナマで (2015年12月24日 15時24分)


(そんな、嘘よ……さ、触られたいなんて)



美咲は一瞬でもそう思った自分を恥じた。

頬に、かぁっと血が昇って熱くなる。



胸がドキドキして、息が苦しい――。


「はぁっ……」

(ああ、ば、バレちゃう……起きてるのがバレちゃう……)



男の指が、膝の裏の柔らかい部分をそうっと撫でる。

思わずピクリと、太ももが震えてしまった。


(いや、だめ……気付かないで……)


本来なら、痴漢している男がそう願うはずのことだった。

気付くな、起きるなと――それなのに、自分のほうがまるで、罪を犯しているような罪悪感だった。


(ああ……起きてるって分かったら、触って欲しいって思ってるのが、バレちゃう……)

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【308】

[深夜の長距離バス](15/51)  評価

生でったらナマで (2015年12月24日 15時25分)



膝の裏。

太もも。


男の指が、少しずつキュロットの中に侵入してくる。


ドキリと美咲の心臓が跳ねた。


(ああ……)



薄布越しに触れられていた感触が、直接、彼女の白く肌理細やかな肌へと伝わってくる――。


ざらりとした指先が、ほどよく張り詰めた太ももの上を這った。



「んっ……」

溜息が漏れる。


自分の指とは明らかに違う、大人の男の指だ。


その力強い指が、今、自分の肌に触れている――。

知らない、ただ夜行バスの隣に乗り合わせただけの他人の男の人の指が。


まるで恋人が愛撫するように、自分を感じさせようとしている――。


(ああっ……なんてイヤらしい指使い……)


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