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【38】		RE:打たなくなって半生振り返った　グリーンヘッド (2018年09月07日 13時40分)
これは【トピック】に対する返信です。
秋も深まるころ、会社の休憩室にパチンコ必勝ガイドという雑誌が目についた。オレはパチンコは数えるほどしか行っていなかった。相変わらず、ゲーム、マンガ、アニメ、戦隊ものに時間を使う毎日だった。何気なく雑誌をめくると、ボーダー理論の記事が目に飛び込んできた。なんと、パチンコに攻略法のような概念が存在したことに衝撃を覚えた！これは興奮した！ゼルダの伝説をゼルダノートまで作り攻略したマニアの血が騒いだ。早速このボーダー理論を実戦してみたくて、休憩後の仕事が手につかなかった。

【37】		RE:打たなくなって半生振り返った　グリーンヘッド (2018年09月06日 22時19分)
これは【トピック】に対する返信です。
オレは部活効果で、まだこの頃は痩せていた。見た目は悪くなかったが致命的なのは、ほとんど女の子と話をしたことがなかった。この合コンは楽しくもなんともなかったのだが、１つ発見があった。オレは、虚勢を張りたい相手の前ではサザエさんに登場する磯野波平のようなしゃべり方になることだった。これは今でもそうで、女性を相手に話すと必ずそうなる。たとえ相手が何歳の女性でもだ！派遣のヤツらの前でもそうなる。「やめんか、ワシのグラスに酒を注ぐな！」「安心しろ、派遣くん、今日はワシの奢りだ」という感じだ。あ、そうそう「やめんか、ワシの恵方巻が」今って節分の季節ではないね。

【36】		RE:打たなくなって半生振り返った　グリーンヘッド (2018年09月06日 21時48分)
これは【トピック】に対する返信です。
ある日、社員食堂で昼飯を食っていると他の部署の先輩に声を掛けられた。「お前、モンキー主任のとこの新人だろ？明日、合コンやるんだけど１人たりなくてさ。来てくねーかな？」合コンてことは、女の子と飲むってことかぁ。酒は苦手だけど、合コン行ってみたいなぁ。南原はメンバーに入ってないし酒癖の悪いヤツはいないのかなぁ？と、ウジウジ悩んでいる間に、その先輩は、「じゃあ、お前、参加な！決まり！会費５千円な」と、合コンに行くこととなった。

【35】		RE:打たなくなって半生振り返った　グリーンヘッド (2018年09月06日 21時39分)
これは【トピック】に対する返信です。
その後、南原はオレをパチンコに誘うことはなかった。後で知ったのだが、彼女ができたためパチンコどころではなかったらしい。オレは、たまにパチンコ屋に行ったりしたが勝ったり負けたりと、どちらかと言えば負けのほうが多い暇つぶしのパチンコだった。

【34】		RE:打たなくなって半生振り返った　グリーンヘッド (2018年09月06日 21時30分)
これは【トピック】に対する返信です。
次の日曜日の朝１０時に、オレは南原とドンスペシャルの前に座っていた。南原がいうには、この台は１度大当たりすると不思議と保留で連チャンするのだという。オレは半信半疑でハンドルを握っていた。すると周りの台が大当たりを始め、連チャンしだした。当時は不思議だったが現実だった。結局、オレは大当たりしないまま、５千円を使い戦いを終えた。南原は大当たりこそあったものの、少し負けて終わった。しかし、この島全体の熱気は充分に感じることができた。

【33】		RE:打たなくなって半生振り返った　グリーンヘッド (2018年09月06日 19時42分)
これは【トピック】に対する返信です。
結局、この日はオレは３千円ほど勝つことができた。南原は、４千円以上負けたと思う。その後、吉野家で夕食を食った。南原はオレの勝ちが自分の手柄のように、自分の選んだ台が良かっただの、教え方が上手いだの饒舌だった。オレは南原が牛丼を奢れと言うのではないかと気がきではなかった。が、意外なことに、今日勝った金は取っておけと言った。そして、牛丼を食い終ると「今度の日曜日に、またパチンコに行こう！今度はもっと面白い台を教えてやるよ」と言ったのだ。

【32】		RE:打たなくなって半生振り返った　グリーンヘッド (2018年09月06日 19時16分)
これは【トピック】に対する返信です。
仕事が終るとロードサイドの大型店へと向かった。一歩店に入ると音はゲーセンよりはマシだったが数メートル先が霞んで見えるほどのタバコの煙には困惑した。当時は、羽根物３割、デジパチ６割、権利物１割、そしてスロットが１島というラインナップのお店が多かった。南原:「グリーンヘッドちゃんは初心者だから、これがいいなぁ」ダービーという現金機だった。２千円を島エンドの両替機で５百円玉に替えて南原と並びで座った。南原は玉の借り方や、どこを狙って打つとか意外なほど親切に教えてくれた。あっという間に２千円がなくなってしまった。あまりのあっけなさに全く面白さを感じなかった。タバコの煙は酷いし、金を使うスピードは早いし、早くも帰りたかった。南原:「あと２千円だけ使ったら帰ろう」オレは金を２千円も使って損した気分でいっぱいだったが、それでは余りにも小心者と思われそうで、平静を装い頷いた。すると次の５百円で「大穴」が３つ揃って大当たりした。今のデジパチのようにスーパーリーチもなくノーマルリーチもスローになる演出もなく、ハズレと同じような本当に普通に揃った。すかさず南原が台番のボタンを押し、店員がドル箱を持ってきてくれた。大当たりすると、それまで暇なゲームが一気に忙しくなった。

【31】		RE:打たなくなって半生振り返った　グリーンヘッド (2018年09月06日 13時11分)
これは【トピック】に対する返信です。
歓迎会は、さんざんな目にあって終了となった。この経験で、就職してもやはりオレには仲間はいないという思いが強まった。それと、飲み会や酒が嫌いになった。特に酒好きのヤツは大嫌いになった。数日後、南原が声を掛けてきた。「今日は早く上がれそうだな。グリーンヘッドちゃん、今日、軽く行く？」オレは当然身構えたが、南原の右手が何かを掴むような形で何かを回すような仕草をしていた。オレの身構えた雰囲気を察知した南原は「グリーンヘッドちゃん、パチンコだよ。パチンコ。やったことあるでしょ。」オレは酒ではなかったので安心したのと、パチンコは前から興味があったが、どうも１人で行くには抵抗があり未だに未経験だった。「南原先輩、オレ、パチンコ行ったことないんすよ。」「なんだ、じゃ、オレが教えてやるよ。昨日、新装だったから今日は楽しみだな。」こうして、初めてパチンコ屋に足を踏み入れることになった。

【30】		RE:打たなくなって半生振り返った　グリーンヘッド (2018年09月06日 12時56分)
これは【トピック】に対する返信です。
当時は、飲酒運転こそうるさくなってきていたものの、まだまだ酒には寛大な世の中だった。２０歳未満であっても社会人であれば飲酒OKのような雰囲気があった。それにタバコに対しても寛大でありオレ以外は全員喫煙者であった。タバコが苦手なオレには辛い状況だ。オレは、新人研修の打ち上げの時に飲み会があり、自分はあまり酒が飲める体質ではないことは分かっていた。モンキー主任の乾杯の挨拶もそこそこに、一気に飲みがヒートアップしていった。特に酷かったのは、南原で俗に言うカラミ酒であった。こいつは飲みの翌日は必ず、昨日のことは覚えていない。と言いやがる。南原:「おい、グリーンヘッド、オレの酒が飲めねーのか！おら、もっと飲めー」オレ:「これ以上飲んだらオレ、ヤバいっすよ」南原:「はぁ、ヤバいって何だよ。吐いて飲んで酒は強くなんだよ。」そして、バカバカと頭を叩かれた。今ならアルハラなどと叩かれる行為だか当時は割りと普通の光景であった。だれも、この行為を止めてくれないし、むしろ楽しんでいるようだった。

【29】		RE:打たなくなって半生振り返った　グリーンヘッド (2018年09月06日 12時33分)
これは【トピック】に対する返信です。
歓迎会は部署内のメンバーで行われた。主任:５０代で藤岡弘にそっくり。陰ではモンキーと呼ばれていた。これからはモンキー主任と書く。先輩１:４０代で老眼が始まったらしく鼻メガネが印象的。とにかく良くしゃべる。以後、鼻メガネ先輩。先輩２:３０歳になったばかり。ジミー大西に瓜二つ！声がとても良く声からは、この外見は想像できない。実は一番仕事ができて、この部署はこの人でもっている。以後、ジミー先輩と呼ぶ。先輩３:２２歳。今回の歓迎会の告知をしてきた人。お調子者だが仕事はしっかりやるタイプ。以後、南原先輩と呼ぶ。そして、オレの５人で歓迎会が始まった。

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