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【6282】 | RE: (つ∀●) Piro (2013年11月19日 17時56分) |
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1話【5718】 2話【5781】 3話【6040】 4話【6117】 5話【6118】 6話【6181】 7話【6272】 8話【6278】 『幸せな結婚 第9話』 − 裏 − 俺がナニもしていない事をどんなに説明しても 一向に怒りが治まらず怒鳴り散らすユミの取り乱した姿に (アホくさっ! …もう、どうでもいいや)と、こっちが冷めてしまったその瞬間・・・ 作動した・・・! 俺の恋愛直感が・・・!! ナゼ、ユミはこんなに怒っているのだろうか?!と。 そりゃ、怒るのが普通だけど。。 しかしそれは[普通の女性の場合]であって、 不幸慣れ?しているユミの性格と俺達の関係にしてみれば またか……と落胆したり諦めたり、 この場から立ち去ったりする場面ではないのだろうか。。。 それを ナゼこんなにもずっと怒鳴っているのだろう…と。 ………もしかして ユミは俺を信用していなかったのではなく。 その逆…… 俺を[信用していた]のではないだろうか!と。 今、見せているユミの怒りは その信用を裏切られたと思い込んだ事への反動なのではないのか…!と。 そう直感した俺は ここが正念場だと悟った。 ユミと恋愛関係に成る為の。。 今が正にチャンスなのだと…! そのチャンスの前髪を掴めるかどうかと、その見極めが 成功と失敗の境界線である事も 俺は経験から知っていた。。 つづく |
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【6283】 |
Piro (2013年11月19日 18時14分) |
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これは 【6282】 に対する返信です。 | |||
9話【6282】 『幸せな結婚 第10』 − 始まり − 今が正念場だと悟った俺は ここぞ!という絶妙なタイミングを計り 「本気で惚れた女にそんな酷い事をするハズないだろ」と渾身の一撃を放った。 伸るか反るかの賭けだったが。。。 その[本気で惚れた]という意表を付いた俺の[攻撃]にユミは一瞬で大人しくなり、 数秒後には緩んだ表情を見せ「嘘だぁぁぁ」と小さく言った。 その瞳に勝利を確信した俺は まぁ、考えておいてよ。 と その場では敢えて深追いせずにバイト先の居酒屋までユミを送り届けた。。 心を 叩いて、撫でて、放置。というこの三段方式は短時間で終わらせる事で絶大な効力を発揮するからだ。 叩いてから優しく撫でる事で心に戸惑いを植え付け、 すぐに放置する事で更なる迷いを相手に発生させるのだ。 そして放置された側は その迷いを解く答えを求め思考し始める。。 その先で見つけたモノが すでにこちらが用意していた答えだとは気付かずに。。。 この日を境にユミは 昼夜問わずに電話で俺を呼び出したり、 突然、俺のアパートに泊まりに来たりするようになり。。 気が付けば半同棲の関係が始まっていた。 そして 完全に俺に対して心を解き放ったユミのワガママは天井知らずで 深夜の呼び出しは勿論、 夜が明けるまで飲みに付き合わされたり、泥酔して警察沙汰になったり、、 俺は完全夜行性のユミに翻弄される日々を送る事に成ったのだが その躊躇のないユミの真っ直ぐなワガママの どれもが俺には新鮮で可愛く想え、 楽しみながら俺はその全てを受け入れていった。 そんな手段でユミが愛を確認していた事を俺は理解していたし。 彼女というよりも 出来の悪い我が娘の様に感じていたからだと思う。。 そして付き合い始めて数ヶ月後に、 全てのワガママを受け入れてくれる俺に対してユミは「生きてて良かった」と泣いてくれた。 それは ありのままの己を受け入れてくれる 初めての存在に対する感謝の涙だった。。 そして、その後のユミは少しずつだがワガママが減少し、 手料理を作るなどの家庭的な一面も窺わせる様に成っていった。。。 つづく |
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