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【35】 | 松山物語〜その7 元パチブロK (2013年05月04日 21時57分) |
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思えば松山に暮らした1年間、仕事とパチンコ以外しなかったように思う。 道後温泉会館に一回行ったっけ。 松山城に登ったことが一回だけ。 他に観光に行った所は何もなし。 他に行く所あったはずなのに。 後悔、後悔。 食べ物だってそうだ。 松山の名物といえば? 一六タルト、甘いばっかで旨くない。 五色そうめん、綺麗だけど特に旨くない。 ぼっちゃん団子・・・なんだこりゃ。 松山では食べ物に苦労した。 仕事終わりが夜11時だったので、食べ物屋が開いていないのだ。 開いているとすれば、せいぜい「豚太郎」ぐらい。 これでは飽きる。 ある日、飲み屋街を歩いていると、とあるスナックからいい匂いがしてきた。 実を言うと、俺は酒はほとんど飲めない。 だからスナックやバーにはほとんど入ったことが無い。 勇気を出して入ってみた。 すると、カウンターの上に大皿に乗ったお惣菜がいっぱい乗っていた。 まるでバイキングの食堂みたいだった。 家庭料理のお惣菜は美味だったし値段も安い。 そうか松山のスナックは、酒を飲ませるだけの所じゃなくて、ちゃんとした食事ができるところなんだ。 そんなわけで、そのスナックには週に2,3回通うことになった。 スナックはママさん一人で経営しており、足しげく通っているうちに、いろいろと世間話しをするようになっていた。 俺は東京から来た単身赴任のサラリーマンという設定にしていた。 そんなある日。 それはとても寒い日だった。 いつものように夜遅く店にやって来たが、その日は客が他にいなかった。 客が一人しかいなかったため、なんとなく帰りにくく夜遅くになっていた。 明日の仕事もあるしそろそろ帰ろうと思った時、ママさんが言った。 「今日はもうカンバンにするわ。奥の部屋に行って飲みましょう。」 酒は飲めないのですが・・・と言いかけると、 「大丈夫、私のおごりだから。」 そう言われると断りきれない。 奥の部屋へ行くと、そこは4畳半ぐらいの狭い部屋に真ん中に炬燵があった。 気がつくと、ママさんとの距離は肩が触れ合う程の近さだった。 これはいったい? もしかして誘われているのか。 ママさんは決して美人とは言えない推定10歳以上年上に見えた。 まあ、それもいい。 どうせ旅先の出来事でもあるし、なるようになればいい。 俺は覚悟を決めた。 「私ね、娘がいるの。」 なぜそんな話を始めたのだろう。 「ママさんの娘なら、さぞかし可愛いんでしょうね。」 旨い事お世辞が言えたぞ。 ママさんは「嫌だわ」と笑いながらもまんざらでもなさそうだった。 よしっ、もう一息だ。 もう少し気分を盛り上げたら、○○を××したり、△△を■■なんてしてみようかな。 妄想は膨らんだ。 「私の娘はね、今、予備校生なのよ。」 ええっ、まさか。 「その予備校って、ええと・・・一番町にある・・・」 「ええ、東進予備校よ。」 えええええええええええええーーーーーーーーーーーーーーーー ていうことは、娘さんは俺の受け持ちの生徒じゃないか。 これはマズイ。非常にマズイ。 ヒューーーーー 熱は急速に冷めていった。 「明日の朝、早いから」と言い訳もそこそこに、直ぐに家路に着いたのであった。 松山滞在の1年間で唯一の色っぽい出来事は、こうしてあっけなく終わった。 そのスナックには、それ以来行っていない。 次回予告 そろそろ最終回 |
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【44】 |
元パチブロK (2013年05月26日 23時43分) |
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これは 【35】 に対する返信です。 | |||
1年間の松山滞在は終わろうとしていた。 思えば、仕事はそこそこにパチンコすることばかりしていた1年間であった。 今にして思えば、当時の松山のパチンコ環境はかなり良かった。 仕事ではなく単に旅打ちで訪れていればもっと稼げたいたはずなのに。 うーん、残念、残念。 今になって後悔しても遅い。 そして、1年間の仕事の契約も終わり、帰る時が来た。 その前にやっておきたいことがあった。 松山で丸一日思う存分、パチンコをすることである。 対戦機種はすでに考えてあった 新装で入れ替えたばかりの機種、「パチパチスタジアム」である。 この機種は大当たり確率240分の1、4分の1で次回大当たりまでの時短突入・継続率4分の3というスペックだった。 特筆すべきは、止め打ち性能の良さ、確変機ではなく時短機だからはまればはまるほど美味しい。 というわけで、松山最終日、新台のパチパチスタジアムで勝負に臨んだ。 そして、回り良し、初当たり良しの展開。 駄菓子菓子、肝心のFFがひけない。 (大当たり後、ミニデジタルでFFが表示されると時短突入) 単発の嵐、たまにFFをひいても一発で終了と、まるで玉を増やせない。 増やせないどころか追加ばかり嵩む状況だった。 いい台を手にしても負けることはある。 残念だが、今日は撤退するしかないか・・・。 そんなジリ貧の状況を一変させたのが午後7時頃にひいた大当たりからの時短突入だった。 これが最後のチャンスとなろう。 続け、続け、続くんだぁぁぁぁぁ。 そんな願いがききいれられたのか、連チャンは順調に伸びていった。 3連、4連、5連・・・8連・・・ しかも時短中にも玉が増えるので、1回の大当たりで平均3000玉ほど獲得できた。 さあ、後は仕上げるだけだ。 しかし、9回目の大当たり迄に3倍近くハマったせいで、時間に余裕が無くなってきていた。 気がつくと閉店まで後1時間になっいた。 マズイ、これはひじょーーーーにマズイ。 連チャンを取りきれずに閉店という事態だけは避けたかった。 当たれ、当たれ、当たれ。 気持ちとは裏腹に外れ続けるスーパーリーチ。 止め打ちで少しずつ増える玉。 いかん、止めてる場合ではない。 時間効率優先で、止め打ちを放棄してブン回しだ。 駄菓子菓子、10回目の大当たりはついにやってこなかった。 終了!!1!! ホタルの光が流れ、店員が遊戯の終了を告げに来た。 終盤に来てこんなにハマりの連続なんて、きっとこれはエンカクに違いない。 俺はやって来た店員に言ってやった。 「あのう、閉店保障はありませんか?」 店員 「ありません。」 「そんななぁ。」 店員 「確変機はあるのですが、時短機には無いんです。残念でした。」 「ふざけるなよぉ!!1!!」 こうして松山最後の実戦は、嬉しいような残念のような複雑な感情を残して終わったのだった。 |
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【36】 |
chan (2013年05月08日 20時07分) |
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これは 【35】 に対する返信です。 | |||
>客が一人しかいなかったため、なんとなく帰りにくく夜遅くになっていた。 やっぱりKさんは優しいんだね。 あまり飲めないのにママさんをひとりぼっちにさせるのを躊躇ったんでしょぉ? 予備校って、そんなに見事にばっちりヒットするもんですかね?? 他にもありそうなもんだけど。 ところで。 今週のお題。 男と女、どっちが得だと思う? 生まれ変わっても男がいい? |
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