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【195】 | 黒子の飲み屋。 パチ屋の狼 (2013年10月27日 21時17分) |
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(連れが居る・・・?) マスターは、黙ってその男の隣の席を見た。 人が居る様には見えない。 が、確かに気配はする。 何かが、そこには確実に居る。 やがてマスターは気が付いた。 (なる程、確かに。) その男の隣には、やはり客が居たのだ。 存在感が希薄なせいで、やや薄暗い店内では気が付かなかったのだ。 ただ、解らない人が見ると、一人でにグラスが持ち上がって、中の酒が消える様に見えて、パニックを起こすかも知れない。 「マスター、こいつと一緒だと便利よ?」 男は、グラスの中の酒をちびりちびりとやりながら、親指で隣の男を指した。 「場所取りでさ、こいつを横入りさせると、あまりの存在感の無さに、オレが言うまで誰もこいつに気が付かないから、前からそこに居たと思わせて、そこに並べるんだよね。」 男は笑いながら、横を向いて隣の男にそう言った。 「オレはお前の場所取りの道具じゃない。」 その男が、ぼそっとつぶやいた。 少し酒が回って来たせいで、若干赤くなったその顔のせいで、さ程苦労しなくても、マスターにはその男が認識出来た。 「まあ、そう言うなって。お前が居ると、混雑する昼の食堂でも、すぐに席に付けるしな。影が薄いお前の「お蔭」だな。」 酒が回ったせいで、饒舌になった男の軽口に取り合わず、その男は黙ってグラスを重ねていた。 (黒子の場所取り屋、っと言った所ですかな。) マスターは、客の言葉に心の中でそう頷きながら、ドリンクを作っていた。 マスターは思った。 (この黒子の客に、勘定をごまかされない様に、気をつけるとしますか。) グラスの中で、氷がチリン、と音を立てた。 |
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【201】 |
徳俵’ (2013年10月28日 21時28分) |
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これは 【195】 に対する返信です。 | |||
パチ屋の狼さん、こんばんは。 ふははははははははははははははははははは! くくくくくくくくくくくくくくくくくくくく! (次元大介風に)「おまえさん、なかなかヤルな。」 ってなモンですね。 黒子か、そう来ましたか。 予想だにしなかった展開。 こりゃ、多くを語る必要はないと見ました。 私ごときが語るのは図々しいですが、同じ世界に生きる者同士のようでござんす。 「黒子」というと、 かつて某テレビ番組の中で「つなぎ」のコーナーとして放映されていた、 「黒子とグレ子」を思い出してしまいました。 そう、あの「コサキン」ですよ。 バスケ云々の漫画は、存在は知るものの中身は未見です。 まあ、読むこともないでしょうけど。 昔、子供向けの月刊誌に、 「リレー童話」というのがありました。 確か学校単位で受け継いで、ストーリーを進めていく方式だったかと。 結末は全く予想出来ず、それなりに面白かったです。 ... |
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