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【8227】 | 働かせてください!VOL9.5 でっしー♪ (2009年10月26日 01時00分) |
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ななたまは「んっ!!」と眉間にしわを寄せ入口を見た。 身なりを3ピースでかため帽子を胸に置き一礼をしている男が立っている。 男は数秒間同じ姿勢のまま頭を下げていた。ななたまとヴァランそしてカオル似のれんは無言のままだった。 中年の紳士に見える男は右の手の甲をゆっくり上げ、薬指にはめてある大きなリングを掲げた。 男はニコっと笑ったような、ひきつったような、どっちともとれる多分笑顔で口を動かした。 「これに導かれてお邪魔いたしました。何かお困りの事がおありでしょう。」 右手はこっちに向けたままだったので、男の言う「これ」とはちょっと変わったリングのことだろう。 ななたまは心の中で(こまった事?なんだ?昼の部喫茶のことか?) 女の子は募集しているが男は募集していない。でもなぜか店長の態度でヴァランとれんは警戒心も持っていない。 (何?何が言いたいんだ?この男は?)人手は足りてるし、男性従業員募集の貼り紙なんか出してない。 その時ふと昔行ったメイド喫茶の光景が蘇ってきた。メイドが数人忙しく動き回っている。その後方に目の前の紳士が 微笑んでいた。的確な指示をメイドたちに与えながら。 ななたまは思い出して、「あなたは」 と言葉にした。紳士は 「覚えておいででしたか。ありがとうございます。」 右手をゆっくり降ろしながら紳士は頭をゆっくり下げた。 「私は喫茶で執事役をこなしながら、ある高名な方の鞄持ちとして働いておりましたが、わけあって独立いたしました。 名前は、でっしーと言います。鞄持ち当時、先生が筆をおろす作業をじっと見て参りました。 あ、変な意味での筆降ろしではございません。その先生の弟子にあたるので『でっしー』です。」 少しの沈黙の後、二人は同じような内容をしゃべった。 ななたま「働いてもらえませんか?」 でっしー「働かせてもらえませんか?」 「はたら」までカブったので一瞬何言った?って思ったななたまは、急に我に返り、相談せずに決めてしまったと思った。 でもオーナーはわかってくれるだろう。そのためにクラブGAROを立ち上げたんだから、そしてこの人がいてくれたら 自分の仕事も少しは楽になるだろう。 ヴァランときぐるみれんは優しく微笑んでいた。 なんか違う方向へ行きそうなんで、ヴァランちゃん軌道修正お願いしま〜す。 |
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【8228】 |
不眠騎士 (2009年10月26日 01時11分) |
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これは 【8227】 に対する返信です。 | |||
VOL9,9.5お疲れ様でした。 本格派で素晴らしい出来栄えですね。 みなさん多才ですね。 昨日は遅くまでありがとうございました。 これででっしーさんも、SEAMOファミリーですね (笑) 夜番の黒服もそのままで行けそうな気がします! |
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