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【571】

RE:僕のマンマミーヤ  評価

Piro3 (2018年10月25日 11時29分)

  9話


 俺がナニもしていない事をどんなに説明しても
   一向に怒りが治まらず怒鳴り散らすユミの取り乱した姿に

  (アホくさっ! …もう、どうでもいいや)と、こっちが冷めてしまったその瞬間・・・


     発動した・・・!  俺の恋愛直感が!!


  ナゼ、ユミはこんなにずっと怒っているのだろうか?!と。

   そりゃ、怒るのが普通だけど。。
    しかしそれは[普通の女性の場合]であって、
     不幸慣れしているユミの性格と俺達の関係にしてみれば
      またか……と諦めたり、 この場からさっさと立ち去ったりする場面ではないのだろうか。。。

    それを…  ナゼこんなにもずっと怒鳴っているのだろう…と。


  ………もしかして  ユミは俺を信用していなかったのではなく

   
      ・・・       ・・・・・・・・・・・・・・・
      その逆……!  俺を信用していたのではないだろうか!

  今、見せているユミの怒りは
     その信用を裏切られたと思い込んだ事への反動なのではないのか…!


   そう直感した俺は ここが予感していた正念場だと悟っていた。

       ユミと恋愛関係に成る為の

     今が待ちに待ったチャンスなのだと…!


  そのチャンスの前髪を掴めるかどうかとその見極めが
     成功と失敗の境界線である事も経験から知っていた俺は

   ここぞ!という絶妙なタイミングを計り 
    「本気で惚れた女にそんな酷い事をするハズないだろ」と渾身の一撃を放った。

   まだ時期尚早の 乗るか反るかの賭けだったが。。。

  しかしその[本気で惚れた女]という意表を付いた俺の攻撃に珍獣ユミは一瞬で大人しくなり、
    数秒後には緩んだ表情で「……ウソだぁぁぁ」と小さく呟いた。

   その瞳に勝利を確信した俺は まぁ考えておいてよ。 と 
     その場では敢えて深追いせずにバイト先の居酒屋までユミを送り届けた。。

  心を 叩いて、撫でて、放置する。

 この恋の三段方式は短時間で終わらせる事で絶大な効力を発揮する。

  叩いてから優しく撫でる事で心に戸惑いを植え付け、
    すぐに放置する事で更なる迷いを相手に発生させるのだ。
 
  そして放置された側はその迷いを解く答えを求めて思考し始める。。

  その先で見つけた答えが
    こちらが予め用意して置いておいたモノだとは気付かずに。。

  人は自分で辿り着いたと思う答えに従う そうゆう生き物なのだ。。
【570】

RE:僕のマンマミーヤ  評価

Piro3 (2018年10月25日 11時12分)

  8話    ー 怒りと困惑 −


 ユミの手を握りながら朝を向かえた俺はそのままユミを起こさずに自分の仕事へ向かった。

  机の上に置いておいたた合鍵とタクシー代の5千円。
   それは俺の優しさでもあり、ユミの人間性を計る術でもあった。。



        。。。。。。。。。。



 そして21時。
   仕事を終た俺がアパートに帰ってみると


     ユミは まだ寝ていた。 (鼻水)


  …えっウソんッ?! ちょっとまて?! マジか?! コイツずっと寝てた?…!!
     今日……居酒屋のバイトはないのかっ?!

  そして俺が大慌てで起こすと
   昨夜泥酔し、自分の今置かれている状況を全く把握出来ないユミは
    慌てふためいて「私にナニしたの!!?」と、マジギレしてきた。。


     ナンもしとらんがな……。


 それから俺が昨夜から現在の経緯を説明したのだが、
    ユミは俺に電話した事すら覚えていないとの事で。。。 


   だったら…… パニクるのも無理ないわなぁ。。
      まぁ… ケータイの送信履歴見てごらんて。。


  で。 やっと俺の部屋で寝ている理由。 そこまでは理解してくれたのだが。。。

  一拍置いてから再び「中で出したんじゃないでしょうね!!!! 何回ヤッたのよ!?!」と怒鳴り出した。



      俺はナンもしとらんて……。。




  よく昔の漫画でこんなやり取りを見かけたが
    ヤラれたかヤラれてないかぐらい、自分で分からないもんなのだろうかと思う。

  無理やりヤラれたなら痛いとか、痒いとか、クサいとか…… ナンか体に変化がありそうなものだが。。

   つーか、、 まだ全然信用されてねぇんだなぁ…俺。。。


  ……でもまぁ …考えようによってはソレはそれでアリなんだけどねぇ。。 
     うん。男として見られている方向性は悪くない。
 
   ……にしても ……こんなに怒鳴られる覚えないっちゅーねん。。。

     ……イカン。。 流石にちょっとイライラしてきた…



    恋愛において[怒鳴らない事]を信条としている俺は そのイライラを押さえ込むかの様に

   ナンでそんなに俺を疑うのか。を逆に質問すると

  ユミは「過去にこういうシュチュエーションで犯されなかった事が無いから」と答えた。

   コ……コイツには  まだまだ俺の知らない過去がありそうだな。。 (白目)

  俺のそんな残念な予感が、真に残念ながらこれから現実化していくのだが

  俺の心中は不安とワクワクが同居していた。。
    今まで接した事のない種類の人生に触れ合う事が楽しかったのだ。 珍獣を見るかの様で。

 そしてそれは
   高い山の頂を目指す登山家のソレと似ている感覚だったのかも知れないし。 違うのかも知れない。


             つづく
【569】

RE:僕のマンマミーヤ  評価

take(≧∀≦) (2018年10月25日 09時20分)



酔いつぶれた女を

自分のアパートに連れ込んで

一晩中 手を握っている





なんて(・∀・)あり?


【568】

RE:僕のマンマミーヤ  評価

take(≧∀≦) (2018年10月25日 09時04分)




あれーー?

こんな良い話だったっけーー??



【567】

RE:僕のマンマミーヤ  評価

take(≧∀≦) (2018年10月25日 06時23分)


200年後には

平成最期の名言と語り継がれること

(=^▽^)σ 間違いなし


【566】

RE:僕のマンマミーヤ  評価

Piro3 (2018年10月24日 19時27分)

 『幸せな結婚』  7話   − 信用 −

 

 満を持してユミへのアプローチを開始すると、数日後には俺とユミと、ユミの女友達の3人で深夜まで飲み歩き
   酔ったユミを俺がユミのアパートまで送り届けるという信用を築き上げていく為の基礎工事に入っていた。。

 そこまですんなりと事が巧く運んだ裏には俺の人間性を気に入ってくれた居酒屋のマスターと
   女友達の寛大な援護が強くあった。。

  マスターはユミに(あいつは信用出来る男だ)と、さり気無く伝えてくれていたり。

   ユミの女友達は彼氏を連れて来て4人のダブルデートの形に成る様にセッティングをしたりと協力してくれた。。

  それはまるで ユミの過去を知っている二人が
    (どうか、ユミをお願いします)と この俺に言っているかの様で。。

   その期待に応える為にも俺は慌てずにゆっくりとユミとの関係を温めて行った。。

  時には友達の様に笑い。 時には親の様に厳しくも大らかに接するそんな[理想の男]
     俺はそれを完璧に演じ続けていった。

  今のユミに必要なモノは人を信じる心なのだから。。 大事にそして強かに。。




  そんなストイックな関係が2ヶ月程経った頃だろうか。。。


   ある日の深夜4時。

    俺が自分のアパートで寝ていると ケータイにユミからの着信が来た。。。

     何事かと思ってケータイに出てみると
       「居酒屋で飲み過ぎたから急いで迎えに来い!」との事だ。。。

    
  … ちょっと、甘やかし過ぎたか……  鼻水


  これじゃぁ、ただのイイ人で終わっちゃうパターンだなぁ… 
       少し軌道修正をしなきゃイカンかな……

  今回は男らしく断った方がいいかな……

    いや…待てよ。。。 これはこれで悪くはないかも… 

   出会いの時期からあまり時間を置き過ぎも上手くないし、これは大事な正念場になるかも知れぬぞ。。

    という逸る気持ちを隠しながら俺は「メンドクセェなぁ」と返して すぐに車を走らせていた。

  居酒屋と言っていたな。。さて…どんなメンツで飲んでいるのか… それにどう対処するか……と
    様々なパターンを車内で考察しながら向かっていた。。。


     
    
 そんな俺が指定された居酒屋に到着し 男女5人で騒いでいるユミを発見して声をかけると

   こちらを振り向いたユミは 俺を見るなり突然泣き崩れた。

  その想定外のパターンに驚いた俺が「えっ具合でも悪いのか」と聞くとユミは

  「ホントに来てくれたんだぁぁぁあああああ」と大声で泣き叫びながら俺に抱き付いてきた。


   やはり 俺の方向性は間違ってなかった。

        ユミは寂しかったのだ。
      何年も信じられるモノを持たず。

       ずっと強がっていたのだ。。

           それが今
    これまで見せた事のない泣き顔という形で表れていた。。


    そんなユミの姿で手応えを確信した俺の中では
      作戦の完成度よりも ユミへの愛おしさが加速していくのを感じていた。


  そして
     泣きながら車の中で寝込んでしまったユミを俺のアパートに連れて帰り
       俺のベッドにユミを寝かし、

       その手を朝まで握っていた。

  もう二度と その心が冷めない様にと願いながら。。

    俺はその意外に小さかった手を 朝まで握っていた。。



つづく
【565】

RE:僕のマンマミーヤ  評価

Piro3 (2018年10月24日 18時33分)

   【幸せな結婚】  第6話


  自分と相手をコントロールすれば 当然全てが上手くいく。

  ならば 一方的に好きになってしまった恋愛を成就させるその必勝法とは
 
    【相手を自分に惚れさせる事】だったのだ。


             ・・・・・・・・・・・・・・   
    告白する前に相手を自分に惚れさせてしまえば良いのだ!

   そうすれば100%成功する。 せざるを得ない! 勿論ある場合を除いてだが…


   その為にユミの関係者から彼女の暗い過去を入手した俺は
    〈男で痛手を負い、男性不信に陥っている女の場合はどう接触するべきか〉を考察し 1つの答えを導き出した。

  相手が男を拒絶しているなら[男としてではなく 女として接すれば良いのだ]と。

  オカマに成れという事ではなく、まずは女性目線で接するという事。
   それは相手の立場になって考え行動するという想いやりの基礎に他ならなかった。

 そうする事で生まれた[共感]が[安心感]へと繋がり 心を開かせる。

   その後にこちらがそれを受け留める事で、
    お互いが理解し合える特別な存在へと構築されていく。。。


   重要なのは[受け留める包容力]と[特別な存在]への軌道修正。

  そこを見誤った人は(あなたとは そーゆーつもりじゃなかった)と言われてしまい、
    単なるイイ人で切り捨てられてしまうパターンに陥るのだ。
       



  今のユミをを正面から直撃したら 要らぬ警戒心を与えてしまい
    誰であろうとケンジのように相手にされないだろう。。

 だから俺はまず、ユミの女友達と居酒屋のマスターに接触し、その二人を自分の味方にして情報を得つつ
   先に女友達の友達というスタンスを完成させていた。。


  そうやって あくまでも偶然を装う事で自らの手で作り出そうとしていた。。。

       ユミと俺の 運命を。


  そこに有る俺の原動力は すでに自分の性欲よりも
    ユミに幸せを感じて欲しいと願う純粋な想いが勝っていた。

  それはどんなに美しく表現しても俺の独りよがりに過ぎないのだが。 もし……

  もしそれを成就させる事が出来たのなら

    愚直な1つの愛の形に間違いはないのだろうと信じていたかった。。
【564】

RE:僕のマンマミーヤ  評価

Piro3 (2018年10月24日 18時24分)

5話


 そして2つ目は
   お互いが望むモノを共感しなければならないとゆう事だった。

   まず何に乗り、 何時に何を食べ、 何時に帰るか。。。

   朝5時に起きて開店前に並ぶ…
    混雑する時間を避けながら何料理を食べる… 
     パレードを最後の最後まで観るか それとも早々に帰るか……


  ディズニーランドは常に混雑している事により、行動パターンが意外と制限される為に 
   その人の[好み]が浮き彫りに成っていたのだった。

   そこを相手とどう譲り合うかを考えなければ到底、
    楽しい時間の共有など出来ない事を知った事により

   恋愛にはまず[共感の演出]が重要なのだと理解した。。


  そしてもう1つ大事な事。 [友達と恋人の違い]にも気付かされていた。


     友達なら許せる事も、恋人だと腹が立つ。

 
 その現象は[自分を理解して欲しい]という、その誰もが持つ願い。

  その愛するが故の欲こそが 奇しくも恋人同士の喧嘩のトリガーに成っていたのだと。。


  だとすれば。。  自分の欲をどれだけ制御出来るかが勝敗を分けるという事。

   それには計算高さと思いやりの違いという
     主観と客観を正確に理解する事が大切だった。


  即ち、[惚れた者負け]とは

    〔抑制の利かなくなった側が負ける〕という事だったのだ!

  もしそれが正解ならば… 先に惚れてしまっても
     自分を制御し、相手を制御させなければ勝者となれる事に気付いた。 

 そしてその完成度の高さは相手が歳上だろうがキャバ嬢だろうが恋愛において無敗を築き上げていく
   後の俺の歴史が証明してくれた。。

  そんな俺だからこそ、ユミへ向かう心体とは裏腹に 
    それ等を総動員しても… ユミを落せないであろう予感を

  過去に経験した事のない苦戦を この時少しだけ感じ取っていた。。
【563】

RE:僕のマンマミーヤ  評価

Piro3 (2018年10月24日 18時12分)

   【幸せな結婚】  第4話



    [恋愛は惚れた者負け]
  
  そんな言葉がイニシエより、実しやかに現在でも流れている。。

  あの頃、中学生だった俺はそんな言葉通りの 普通の男の子だった。。

    好きになった娘に どうやって告白しよう・・・
  俺なんか相手にされないだろうな・・・
     断られたらその後が気まずいな・・・
      話しかけるキッカケがどこかにないかな・・・
   いや、キッカケがあったとしても何を話せばいいのか・・・・ 


  毎日そんな同じ事ばかり悩み続け、校内で彼女を見つけては
   遠巻きに(届け!この想いッ!)と念力を送っていただけで結局、話かける事さえ出来ずに終わった。。
    
     そんなごく普通の男の子だった。。



  しかし、高校に進んだある頃に「ディズニーランドでデートしたカップルは高確率で別れる」という
    ある意味で否定し難い言葉を耳にした事で それまでの恋愛感。
      いや、その当時は気付かなかったが俺の人生観が急激な変貌を遂げていった。

 「ディズニーランドでデートしたカップルは高確率で別れる」

    何故、ディズニーランドなのか……
        花屋敷でも、富士急ハイランドでもなく……
 
      何故、ディズニーランドなのか…
        何故、夢の国が愛し合う二人を別れに導くのか……

  単純に考えれば それだけ沢山の恋人同士が訪れているというだけの事なのだが……   

     
  そして考えているだけでは答が出ない事を悟った俺は

   よし!誰でもいいから誘ってディズニーランドで擬似デートをしてみよう!と思い立ち、
     すぐさま中途ハンパな女友達に声をかけてそれを実行した。

    すると、結構色んな事が見えて来た。

 1つは 移動する時間が大半を占めるという事だった。

  1つのアトラクションに乗るだけでも2時間程度の待ち時間が存在する。
   そしてその[間]は 家からディズニーランドを往復移動するだけでも4時間以上有るのだ。
   その[間]を相手と どう受け留め、どう処理するのか。。
    それはある程度の気心の知り合えた仲でなければ正に[魔]と成りうる気不味さを含んでいた。。
【562】

RE:僕のマンマミーヤ  評価

Piro3 (2018年10月24日 17時58分)

深いんだか浅いんだかわからんww
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