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【5】

ジョニーとの出会い その5  評価

カブ (2001年11月05日 17時49分)

その5 奇跡の末


その後、ようやく571回の呼びかけに答えてくれた。

またしてもAR−BIGのプレゼント。

しかもプレゼントの箱を開けてみると・・・

AR1000のチケットだ!

「ジョニー、ようやくおいらと打ち解けてくれたのか。」
しかし当のジョニーは女性に花束を投げているだけ。

このプレゼントは女性達に上げたおこぼれなのか?
どっちでもいいや。
素敵なプレゼントをありがとう。

AR1000のチケットを握り締めながら、ジョニーの銃撃戦(AR)を応援するおいら。
「それ、そこだ!ハズすな!いや!ハズれろ!」
ジョニーの失敗を喜ぶなんて最低だよ・・・おいら。


そして、ここからジョニーのプレゼント攻撃が始まった。

1000回もの銃撃戦を終えたというのに疲れた顔を少しも見せず、女性には花束。
おいらには、AR−BIGのプレゼント。

どんな時でも笑顔を絶やさず、時には冷たく、時には優しい。
これが女心をくすぐるのだろう。

そして、おいらのハートまでも確実に射ぬいたプレゼントは・・・2度目のAR1000。
ぶるった、チビッた、濡れた、最高だ!じょにぃー!

今、ジョニーの助手席に座っているのは紛れもなくおいら。
カーステレオからは、ディスクアップのAR中のメロディーが聞こえる。
幾分、軽い会話で和む2人。
そして突然のキス!

ハッ!ジョニーが抱きしめてきた!体がこわばる。
パ、パンツ脱いでるぅ〜!!
「も、もう好きにして〜」

更にキチガイになったおいら。

あの時はかなりの興奮と妄想によって、体からは特殊なフェロモンを発していたと思う。
隣に座って打っていたおじさん・・・ごめんよ。


そして、ジョニーとのデートも終え、夢心地で帰り支度をしてみると、お財布の中身が10万円になっていた。

「なんか美味いもんでも食えよ。」
そう言いたかったのかは分からないけど、ありがとうジョニー。


ある初夏の出来事でした。

こうしておいらは、恋に落ちた。

しかし、そんなにうまく行かないのが恋。

この後、またしても波乱万丈!

はたしておいらの恋の行方は?


つづく
【4】

ジョニーとの出会い その4  評価

カブ (2001年10月31日 09時04分)

その4 葛藤の果てに



「気が滅入っているときに、優しくされると弱い。」と言う女性が多いが、おいらだって同じ。

この数時間でジョニーは、たくさんの夢を見せてくれた。
そして最後に4万円のプレゼント。


カ、カッコイイ・・・数日前までは「桃屋」などと罵っていたのに、この変わり様。
やっぱり人間、見た目ではありませんな。

しかしおいらは悩んでいた。
おいらには獣王(犯されといて何だが)という婚約者(フィアンセ)がいるのだ。
もしこの事が知れたら、どんな仕打ちが待っていることやら。

「貴様、あんな軟弱野郎にウツツを抜かしおって、晩メシのサバは抜きだ!」

なんて言いかねない。


そして葛藤の日々が続いた。

朝一獣王のキラメキを求めれば、ジョニーを失う(高設定の台)。
逆にジョニーを取れば、獣王はこれ見よがしに他人にサバをプレゼントする。

どうする?


考えに考えた末、選んだのは獣王。
優しい人より目先の銭(朝一ピカリン!)を選んだのだ。

おいららしい選択だった。
だが、そんな優柔不断なおいらを獣王は許すわけが無かった。



2001年7月某日(月)晴れ

「ゆ、許して・・・お願い・・・」

午後1時、某店にて。

嫉妬ともとれる酷い仕打ちを、おいらは受けていた。

まだハードボイルドが空いている朝一の時間帯は、BIGプレゼント2個で誘っておいて、ジョニーが忙しくなるや否や、くれるのは安物(低確率ハズレ)ばかリ。

最後にはおいらの財布から2万円を奪い、追い出されてしまった。

グスン・・・泣きながら路頭に迷うおいら。

そんな時、ふと思う。
「ジョニーなら分かってくれるはず。」

そして、ハードボイルドは空いていた。
まるで来るのが分かっていたかのように。

「ジョニー・・・こんなおいらを許してくれるのか。」

ジョニーは黙って街を歩いてる。
そこには何とも言えない静寂さが漂っている。
何番台を打ったのだろう?
何処でも良かったのだ、安心できる場所さえ見つかれば。


236回のアプローチの末、AR−BIGのプレゼントをもらった。
しかしジョニーは素知らぬ顔、他の女性と遊んでいる。

それでもいいのだ。
おいらを見てくれなくても、そばに居てくれればいい。


見つめるおいら、素知らぬ顔のジョニー。
この後、ジョニーとの間にとてつもない奇跡がおこる。

おいらの脳裏に永遠に焼き付けられる奇跡とは・・・


つづく
【3】

ジョニーとの出会い その3  評価

カブ (2001年10月28日 09時00分)

その3 再会

「桃屋」の「ご飯ですよ」のCM。
それがハードボイルドの第1印象。
ひょっとして同じ人が描いてるの?そんな訳は無いか。



その後、おいらは仕事に励んでた。

「チャッチャ!ラッチャッチャ〜♪チャチャチャチャ♪・・・」
「早く片付けて、今度こそ連サバゲット!!」
仕事中、口ずさむメロディーは専ら獣王。

こんな感じで日が過ぎて行く。
そして・・・



2001年6月某日(金)晴れ

仕事も終わり、休みがやって来た。
はやる気持ちを胸の中で抑えながら、馴染みの某店へ。

「今日は何処が上げかな?」

もちろん獣王の話で、朝一のピカリンを拝むために少ない脳をフル稼働させているのである。

「○番台かな?△番台かな?」ま、要は光ればいいんだけどね。


10時入店。

いつものように客はまばら、おいらを入れて獣王に2〜3人てとこ。
開店ミュージックと共に、コインを3枚入れて1P。
そして30秒待つ。

30秒後。

左斜めよりサバンナ楽園の御来光を拝む・・・スカ。
2台目・3台目もスカ、そして4台目・・・ピカピカッ!ひ、光ったよ!


しかし、今日の見せ場はこれっきり。
高確率のハズレは、終ぞ訪れる事は無かった。

「ひ・ひどいわ!私を玩具にしたのね!」

負債3万円、HP残り7P、MPもともと0、経験値は忍耐力が少し上がったようだ。
だたしカルシウムが著しく減少・・・ちょっと錯乱気味・・・

「やはり猛獣に、闘いを挑む事自体間違っている。」
獣王で負けると必ず心の中で呟くセリフだ。


そんな時、後ろにあったハードボイルドのデータ表示に目が行く。
「うわっ!1300P以上ハマッてる・・・・ハマッてる?あれ?確か天井は・・・」

そう!これがジョニーとの2度目の出会い。
誰かが天井の存在を知らず、止めてしまったようだ。
「天井に入ればコインが増えるし、更に1000回もハマれば・・・」
この時、天井がARで無く、ATだと知っていたら打っていなかっただろう。

そして打ち出す事8000円。
2桁リールと共に台枠がピカピカ光りだす。
「これが天井か・・・さ〜て、じゃんじゃんコインを出すぞぉ!」
しかし、ヤル気とはうらはらに、コインは全く増えない。
「どうなってるの?取りこぼしはしてないしなぁ〜
・・・隣の人がチラチラ見てるし・・・なんか間違っているのかなあ?」

ATだと気付いたのは、それから間もなくの事だった。
「ARじゃないんじゃん。REG引いたらどうなるんだ?」

その後、なんとか1000円の買い足しで、BIGを引いたおいら。
投資は39000円、もはや絶望的。

だが、神は見捨てなかった。
いや、ジョニーは見捨てなかったのだ。

獣に犯され、傷ついたおいらをジョニーは優しく迎えてくれたのだ。



つづく
【2】

RE:ジョニーとの出会い  評価

カブ (2001年10月28日 08時57分)

その2 はじめまして!ジョニー


まず、台や隙間に張ってある説明を読む。

「なになに?ボーナスが貯まる、驚異の瞬発力を生んだAR機能+BBBシステム搭載・・・」

BBBタイプ?なにそれ?すごいBタイプで、出玉が少ないのか?
雑誌にはARを全て消化できて、ブラックジャックのようにストックすると書いてあったような・・・

数分後、説明を理解したおいら。
ただし1つ疑問が残る。

液晶画面のデモを見る限り、どう見てもただの飲んだくれの女好き。

「何処がハードボイルドなの?」

ハードボイルド=ゴルゴ13のような強者を思い描いてたおいら。
ハードボイルドってこう言う人を言うの?なんか変だ。


さて、勝負開始!

「フムフム、2桁リールは小役告知か。3桁リールも小役orボーナスで・・・」
1P、1P、確かめながらプレイしていると、液晶に変化が起こる。

この時何が出たんだろう?猫か?パン屋さんか?忘れてしまったが、初の小役告知に一喜一憂したのが今では懐かしい。

そして10000円使ったところでリーチ目らしきものが出現!
今でもハッキリ憶えている。
1枚掛けでREGを揃えたんだ・・・

自力スト〜ックは、まだまだ先のお話。


BIGはその後389Pでやってきた。
これもハッキリ憶えている。
1枚掛けで中段に白7を揃えたんだ。

!!!ここでおいらの脳裏に戦慄が走る!

「な、何してんだ?ジョニーとか言う男・・・」

そう、今ではおなじみのJACゲーム中の液晶、ジョニーは女性に飛びついてパンツを脱いでいるではないか。

しかも、それに合わせたかのような車の揺れ・・・照れるぞ、おいら。
「あ、ジョニー殴られた・・・」自業自得だよ。

そして、それが初のAR!初のARは、何事も無く無事平穏に終了したんだった・・・


「な〜んか、つまんないな・・・これ。」

これが最初の印象だった。
ボーナス確率は低いし、ARに入ってもストックしないし。
何よりキャラクターが変だ。

今の御時世、小顔がもてはやされている中、登場する女性はみんな頭がデカイ。
ジョニーとか言う主人公も頭がデカイし、変な歩き方するし、ネクタイ水玉だし・・・

こんな男(ジョニー)何処が良いんだ?そんなに大勢でキャーキャー騒ぐほどでもないだろ。
もしや、大富豪の御曹司か?

他にも、デンデレ♪デンデレ♪なんて音楽が鳴って煙を吐いたり、後は・・・そう!
ジョニーと女性が踊り出すあのアクション!あれは、おいらには恥ずかしすぎるぞ。
最後まで見れん!何がヘイッ!だよ。

結果の方はBIG7回・REG6回で+10000円にもかかわらず、印象はイマイチ。

「つまんないから、もう打たん!」
絶縁宣言をしてしまった、おいら。

再び打つことはあるのだろうか・・・

しかし、またしてもジョニーとおいらは引き寄せられる運命だったのだ。
ジョニーとおいらの運命的な出会いとは?
それは5日後のことだった。


つづく
【1】

ジョニーとの出会い その1  評価

カブ (2001年10月28日 08時55分)

ジョニーとの出会い その1


2001年6月某日、1通の手紙からこの出会いは始まった。

「ん?何々・・・新装・・・はあどぼいるど?」

「新装は仕事で行けないし、日曜日にでも空いてたら打ってみか・・・な」

おいら自身、全く興味無し。

なぜこんな考えかと言うと・・・
世は獣王ブームの真っ只中、右も左も獣王、何処のホールも獣王、雑誌も獣王、お客も獣王、猫も杓子も獣王。
そんなおいらも中毒患者の一員、さらに朝一ランプが分かったのもこの頃。
もう新装もクソもない。
朝のランプに痺れていたのだ。

雑誌の新台情報に載っていた、キャッツアイ系のマシン。
あの頃のおいらには、そのくらいの考えしかなかったのである。
ディスクアップに毛が生えた程度くらいにしか・・・


2001年6月某日(日)

ようやく休みがやって来た。
いつものように、なじみの店に並ぶおいら。
常連さんでスロットを打つ人もチラホラ。
ハードボイルドは空いていないだろう。
まあ、そんな事は獣王を打つおいらには関係ないので、素知らぬフリで開店を待つ。

10時開店

このお店は店員さんが1列にして、小人数で入店させてくれるためとても安心。
おいらのお気に入りのお店である。

さて入店してみると、獣王の裏に6台新台が入っている。

獣王を1台、1台、品定めして行こうと思い、奥へ入ると
なんと1台新台が空いているではないか!

人間の心理とは恐ろしいもので、最後の1台!というだけで、今日最高の台に見えてしまう。
つい、取ってしまった。

「いいのか?これで?」

自問自答をするも既に獣王は完売、今新台を離れても路頭に迷うだけ。

「ま、いいか・・・」

こんな考えから、始まったジョニーとの出会い。
さて、これからどうなるのか。


つづく
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