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【4891】

6番目のユ・ウ・ウ・ツ

たな〜か (2006年03月03日 15時50分)
・・・ソリは、沢○○二・・・というツッこみ
もしくは“あいかわらず、ふりぃ〜な〜”の呟きが聞こえてきそうでは、あるが・・・(爆)


『薄給スロッターの憂鬱』

給料日の朝、Yはその薄いサイフを開いてみた。
・・・漱石クン(今は英世クン)がひとり・・・。
“昼メシ食ってから銀行行けば、OK〜”
何故か陽気である・・・明日は休日。朝から大好きなスロが打てるからだっ!!

スロのデビューは学生時代、まだ2号機の時代である。
大勝も無ければ、大敗もない。むしろ、勝っていたほうだった。
給料が高いというだけで、関西に本社を置く大手ゼネコンへ就職したが
元々、社交的ではない性格も災いし、2年後には上司と喧嘩をして辞め、地元に戻ってくる。

金を使うヒマがなかったこともあり、同年代と比べても多い貯蓄の有ったYは考えた。
“そうだっ!!前に好きだったスロで喰っていこうっ!!”
・・・何とも無計画、そしてガキ。(これはY自身が話したこと)
“今の自分も数年後の自分から言わせると、やっぱりガキなんだろうけど”ともYは語った。

しかし、時代は3号機。その波は2号機とは比べものにはならない。
データ機が完備されてるホールも少なく、有ってもショぼくて立ち回りなどには
使えない代物。
もちろん、Yは立ち回りなど考えてもいなかった。
それでもビギナーズラックは有る。
最初の1ヵ月は、リーマンの時と同じだけ稼いだ。
ビギナーズラックであることに気付くこともなく、Yは
“やっていけるっ!!”・・・そう確信したそうである。
2ヵ月目・・・早くも転落はやってきた。収支は±0なのである。
当然、生活費は持ち出しなので、プロではなくなった。
3ヵ月目・・・リーマン時代1ヵ月の給料分を負けた。
4ヵ月目・・・リーマン時代2ヵ月の給料分を負けた。
5ヵ月目・・・Yは打たなかった。いや、打てなかったのである。
4ヵ月間、空腹でタバコを吸い、コーヒーを飲んでいたツケが回ってきたのである。
保険証が無くて病院にも行けず、ひたすら胃にやさしい食べ物の摂取をしながら
Yは思った・・・“このままじゃ、いけない・・・”と
胃痛が消えたある日、Yは2度目のリーマン生活を決めてきた。
前の会社と比べると、給料は35%ダウンであった。

Yはリーマンとして過ごしながら、余裕の有る時だけスロを打ち続けていた。
3号機の頃は、何とか打ちたい時に打ててはいたが
時代が4号機に変わると、出玉の波が更に大きくなり、大勝と大敗を繰り返していった。
それでも収支が±0であるなら良いのだが、大抵はマイナスである。
給料日直後に大幅なマイナスをくらうと、1ヵ月は全く打てずということもしばしば・・・
高設定でも大負けは有るということを学習する。(逆もまたしかり)


つづく

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【4892】

『薄給スロッターの憂鬱』2  評価

たな〜か (2006年03月06日 08時09分)

さて、話を戻そう。

漱石クンひとりの状態で出社したYがいつもと同じ様に仕事をこなしていると
上司Iが声をかけてきた。
「Y君、昼メシでも一緒にどうかね?」
“・・・イヤな予感”
これは、仕事をわんさかと押しつける前振りなのだ。
しかし、誘いは断れても仕事は断れない・・・リーマンの哀しい宿命・・・
それと漱石クンひとりの身には願ってもない。背に腹は代えられぬ・・・

上司Iに連れられて行ったのは、ちょっとオシャレな蕎麦屋。
  Y「じゃあ、カツ丼で・・・。」
上司I「そんなこと言うなよ〜。どうだ?“大名懐石セット”でも?」
   (この店で一番、高いものだった。・・・任される仕事に不安がよぎる。)
  Y「・・・じゃあ、ヒレカツ定食で。」
上司I「そうか〜・・・しゃあないな、オレも同じの。」
どうしても一番、高いものを食わせたかったらしい。

上司Iとの昼食を終え、会社への帰り道すがら、更に追い打ちが・・・
「Y君、久し振りに“コレ”行くか?」飲ミニケーションである・・・
益々、仕事内容に不安がよぎる・・・。
しかし、誘いは断れても仕事は断れない・・・リーマンの哀しい宿命・・・
そして上司Iは、なかなかキレイなおねえちゃんが揃っている店に連れて行ってくれる。
漱石クンひとりの身には願ってもない・・・。

定時で上司Iに連れ出され、居酒屋で軽く腹を満たして
キレイどころが揃った店へ
「Y君、どんどん飲みなさい!」
勧められるがままに深酒をしていると、上司Iは本題に入った・・・
「娘が子供を産んでね〜、それが男の子で可愛いんだ!
・・・再来週、嫁と会いに行くから・・・1週間、オレの分の仕事も合わせて頼むね〜。」
ノリは軽かった・・・酔いが一気に醒めたような気がした。
  Y「・・・電車、無くなりますよ・・・」
上司I「そうだな・・・帰るか。」

駅での別れ際、再び上司Iは言った。
「再来週、ホントに頼むよ〜。」
軽かった・・・シェイクハンド付きである。

翌朝の朝を迎えるまで、Yの心は沈んだままであった。


まだつづく。
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