返信元の記事 | |||
【76】 | RE:その2 mixtra (2017年10月01日 06時33分) |
||
続きです。 >やり方次第ではあるでしょうが、結果ミステリでは無差別殺人に見せかけたミッシングリンクである場合が多く >サイコホラーのケースでも なるほど。 …いつも思うのは、ミステリ作家はどうやってプロットを組み立てているのでしょうね。書評や感想の場合は大抵逆(分解、又は分解による個別評価)になりますが、作る側の視点で考えると褒め言葉しか出てこないです。ミッシングリンクや見立てなんてバラし所が遅くても早すぎても勿体ぶって説明長いと感じても、興醒めです。 ダメダメな例では以前、とあるサスペンスミステリゲームのあらすじで 『孤島の学校で平穏な生活を送っていた生徒達。突如異変は訪れ、生徒達が乱し、外部からの侵入者によって笑顔の絶えない学園生活は一転、狂気の世界へ』 とあったのですが、このあらすじ、本編の中核のネタバレの一文も記載されているのです。『学園の実態は、クローン研究が行われている施設であった』と、パッケージ裏側に。 実は生徒達はクローンで、元であるオリジナルの為の臓器提供や影武者、人体実験の為に作られた施設であり、人道的でない(←追伸ですが「非」を付けるとピワドの禁止用語になりました)この施設を壊す目的で外部から侵入した人物がおり、壊した機能の一つがクローンである生徒達のコントロール装置であった為、錯乱した、という謎の根幹が粉砕しております。 残るミッシングリンクは『親しくしていた卒業生が卒業後、音信不通』『保険医がOBで、希望的観測を一切口にしない』『侵入者が登場人物の一人と声が一緒』などでした。 作家個人ではなく集団で造る作品の弱点ですね。 >ミステリ仕立ての妖怪小説 >新作が出た際など、二重三重の平積み状態でしたよ。 ミステリと妖怪とは…一見、反目しそうなジャンルというか、ナンセンスに感じますが、そこが上手くハマるとは…。そういえば京極夏彦さんは大の水木しげるグッズコレクターで、何かの番組でグッズを上機嫌で見せていました。 しかし、それも過去の事とは寂しいの一言ですね。ゲーム業界も段々ネットに圧されている影響で、個体としてゲームが入手出来ないので聞きかじりの話でしか情報を入手出来ず、全貌を把握しづらいです。レビューサイトの批判意見が消される事もあり、編集合戦になっている事も。 >本来『鵺の碑』というタイトルで次巻が刊行されるはずだったんですよ。 ヤフー知恵袋でも未だ新刊の質問が投稿されていますね。期間を置いても良いのでろくろ首の様に待ち続けるファンの為に続編を届けられる事を願いたいです。自分も小野不由美さんの十二国記シリーズ新作を2009年(長編は2001年)以来待ち続けていますが、執筆再開…といってもそれも去年の話ですが…一応続報あったので、いつか返事があることを期待です。 >世の中、偶然が過ぎるトリックを用いたミステリはかなり氾濫していると 確かにそうですね。 これを議題にすると、線引き(偶発性の賛成・反対)も必要になってきそうです。 根本的な所をつっついてみると、『殺人』ではなく『イタズラ』を達成する目的ならば動機も薄くて良いし、偶発性の期待も「所詮イタズラだからね」で済まされます…対価としてリアリティもがた落ちしますし、読み手も本気で読まなくなりますが。 >新たなミステリファンが生まれにくい時代ではないですか、今は。 だからトータルすると微減する傾向にあると言えるんじゃないでしょうかね。 新々本格ミステリなるジャンルは出来ないものでしょうか。 ではでは。 |
■ 336件の投稿があります。 |
34 33 32 31 30 29 28 27 26 25 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 |
【78】 |
メルカトル (2017年10月01日 22時21分) |
||
これは 【76】 に対する返信です。 | |||
つづきです。 > …いつも思うのは、ミステリ作家はどうやってプロットを組み立てているのでしょうね。 色んなやり方があるんじゃないですか。おおよそのストーリーに細かい肉付けをしていくとか、使えそうなトリックを思いついたので、それに相応しいプロットを練っていくとか。 細かいところまで推敲してそれをメモっていく、或いはなんとなく頭の中にあった構想をいきなり書き出して、あとは思いつくままに描き込んでいくとか。 > とあったのですが、このあらすじ、本編の中核のネタバレの一文も記載されているのです。『学園の実態は、クローン研究が行われている施設であった』と、パッケージ裏側に。 それは興ざめですね。ゲームに限らずミステリにおいても、たまに帯などに驚愕のどんでん返しとか見かけますが、それだけでもネタバレに近いと思いますので、そういうのはありがた迷惑というものです。 どうしても読みたい本なら、何の予備知識もなく読みますが、半信半疑の場合はやはり帯の惹句やレビューが頼りですから。 >そういえば京極夏彦さんは大の水木しげるグッズコレクターで、何かの番組でグッズを上機嫌で見せていました。 以前『開運 なんでも鑑定団』に水木しげるの昔のレア本を○万円で買いますというコーナーに出演していました。 現役の作家で妖怪の詳しさに関して、京極氏の右に出る者はいないと思いますよ。 > ヤフー知恵袋でも未だ新刊の質問が投稿されていますね。 そうですよ。何年待たせたら気が済むんだとの怒りの声も多いと思いますよ。 しかしもう本人に書く気がないと私は思っていますので、諦めてはいますが。万一出たら、そりゃ売れると思います、たとえそれが単行本だったとしても。 >自分も小野不由美さんの十二国記シリーズ新作を2009年(長編は2001年)以来待ち続けていますが 綾辻氏の奥さんですね。私は『黒詞の島』以来離れました。評判が良かったですが、私にはいろんな意味で合わなかったんですよ。 > 新々本格ミステリなるジャンルは出来ないものでしょうか。 今はライトなミステリが多すぎて、偏りが凄いです。色んなジャンルがあっていいですが、その中にはやはり本格ミステリがしっかりと根付いていて欲しいと願っています。 ポツポツと出てくるんですけど、本格物は敬遠されがちな世情なんだと思いますね。 ではまた |
|||
この投稿に対する 返信を見る (1件) |
© P-WORLD