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【72】 | RE:その2 mixtra (2017年09月30日 03時49分) |
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続きです。 >まずは動機ありきじゃないですか。動機なき殺人は無差別殺人であって、ミステリとしてはなかなか取り上げづらいテーマだと思います。 そうですね。極端に言ってしまえば犯人当てよりもテロ捜しになりそうですね。…といっても、結局犯人の意図が分からなければそれで話を引っ張る事が可能ですが。我孫子さんの速見三兄妹シリーズ『メビウスの殺人』がこれに該当しており、最初から犯人視点と三兄妹視点で話が進みます。 動機は…サイコホラーならば寧ろ無い方が狂気度が増しますが、ミステリですからね。ジャンル定義の為にもあった方が良いですね。 うーん…後は見立て殺人の理由か…見立て殺人を行う事で、殺害順序を誤認させてアリバイ証明に使ったとかですと、動機というより手段か…。条件を絞った上、順序を固定させた殺人のメリット自体が謎ですね。わざわざ制約する事で正体や犯行目的がバレる可能性甚大ですし、…そういう意味では『そして、誰も』は感心せざるを得ないです。 見立てる事自体が遊び心やイタズラ心ですから、必然性に迫られる理由が浮かび上がりませんね…。 >「京極以前、京極以後」と言われるように、彼の影響を多くの作家が受けたと思われます。 格言まで出来てしまった位、読んだ誰もが魅力にとり憑かれてしまったのですか。それが >それが今では当時の面影もありません、残念なことです。コンスタントに京極堂シリーズを刊行していれば・・・。 一種の完成形を迎えたか、別の可能性を追い求めでもしたのでしょうか?面影すら無いとは、悲惨極まりないです。 >偶発性のトリック >いや、そんなことはないと思いますよ。偶然に頼ったトリックは数多く存在しますし、それが上手く働けば叙述トリックにもなりうるわけですから。 ああ、そうか。完璧過ぎる必然性のトリックだけだと犯人も消去法で当てやすそうですから、偶発性(天気等の自然現象や人間の行動原理)も入れて探偵側のミスリードを誘う目的もありますか。 >現在はCSでそういったものを楽しめる時代なんですね。 ミステリ専用チャンネルもある位です。国内作品に限らず海外ドラマもほぼ24時間放送されていますので、浸かりたいだけどっぷり浸かれます。 >まあしかし、ミステリも斜陽ならパチンコも斜陽ということで、時代の流れというのは無情なものですね。 逆に、ミステリファンが減った分どこに流れているのでしょうね。…ラノベか、ラノベなのか!? ではでは。 |
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【74】 |
メルカトル (2017年09月30日 23時37分) |
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これは 【72】 に対する返信です。 | |||
つづき。 > そうですね。極端に言ってしまえば犯人当てよりもテロ捜しになりそうですね。 やり方次第ではあるでしょうが、結果ミステリでは無差別殺人に見せかけたミッシングリンクである場合が多く、純粋にテロと戦うとなると、それは最早ミステリを逸脱しているのではないかと思います。 > 動機は…サイコホラーならば寧ろ無い方が狂気度が増しますが、ミステリですからね。 サイコホラーのケースでも、容疑者に何らかの共通点があるのが普通でしょうね。 だからこそ犯人が特定できるとも言えるし、ミステリとして最低限成り立つのだと思います。 > 見立てる事自体が遊び心やイタズラ心ですから、必然性に迫られる理由が浮かび上がりませんね…。 例えば強迫観念に駆られてやむを得ず実行したとか、単純にある人物しか知り得ない見立てをおこなうことによって犯人が容疑圏外に逃れられるとか。 他にはそうですねえ、何らかの信念による見立てとかですか。 > 格言まで出来てしまった位、読んだ誰もが魅力にとり憑かれてしまったのですか。 ミステリ仕立ての妖怪小説など、それまでに存在しなかったジャンルですから。そりゃっ夢中にもなりますよ。しかも無類の面白さを兼ね備えているとなれば、ハマる人はハマるはずです。 新作が出た際など、二重三重の平積み状態でしたよ。あれだけ分厚い本が飛ぶように売れた時代などこれまでになかったんじゃないですか。 > 一種の完成形を迎えたか、別の可能性を追い求めでもしたのでしょうか? もう限界に来ていたのかもしれませんね。あれだけ密度の濃い小説をそうそう何作も立て続けに出せるものではないですよ。 それに版権が変わったからという説もありますが、これはちょっと怪しいでしょう。 既に何年前になるか忘れましたが、本来『鵺の碑』というタイトルで次巻が刊行されるはずだったんですよ。 > ああ、そうか。完璧過ぎる必然性のトリックだけだと犯人も消去法で当てやすそうですから、偶発性(天気等の自然現象や人間の行動原理)も入れて探偵側のミスリードを誘う目的もありますか。 世の中、偶然が過ぎるトリックを用いたミステリはかなり氾濫していると思いますよ。勿論、確信犯ですけどね。 考えてみれば、そんなトリック現実にはあり得ないのばかりじゃないですか。 > 逆に、ミステリファンが減った分どこに流れているのでしょうね。…ラノベか、ラノベなのか!? 一つの趣味を長年続けるのは意外に難しいのだと思います。 これまでミステリを読み続けてきた人が、自然と遠のいてしまう、ありがちな話でしょ。 逆に、新たなミステリファンが生まれにくい時代ではないですか、今は。 だからトータルすると微減する傾向にあると言えるんじゃないでしょうかね。 ではまた |
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