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【128】

ジギリ狼  評価

野歩the犬 (2014年12月15日 16時01分)

【私 刑】

いったん、ヤキを入れたのに
傲然と闇市に出没する山上光冶の噂が
村上組の耳に入らないわけがなかった。

カスリを無視されては他の商人への示しがつかない。

山上が次に現れたとき、
村上組の四人組が両脇にドスを突き付け
広島駅の裏山へと連行した。

駅裏一帯は原爆で死亡した遺体を
繰る日も繰る日も焼いた場所である。

まだ、その死臭が残るような黒焦げの土を踏み、
山上は人気のない小高い山腹に連れ込まれた。

「おどれ、何回言うたら、分かるんじゃい。
 ツラ見せるな言うたろうが
 ええか、埋めたるから往生せいよ」

その一声で鉄拳と足蹴りが山上の体中に炸裂した。

「このドアホ!」

「くたばれ!」

兄貴格が腕組みして見据える前で
三人が交互に山上を痛めつける。

ひざ蹴りが顔とみぞおちへ続けて入り、
山上の体は前のめりになるが、それでも音をあげない。

殴られて仰向けに飛ばされても
「クソッ」と吐き捨てるように言っては
三白眼でにらみ返してくる。

「もうええ。さえん男じゃが、これで懲りたやろ。
 今度やったら(命を)落すけん、
 よーく、覚えとれよ」

二十分近く経ったころ、動けないながらまだ、
顔だけあげてにらみつけている山上を見て、
兄貴格が制した。

ところが一週間としないうちに
山上はまた猿侯橋へ現れた。

報告を受けて村上正明は激怒した。

名前も分からんような奴に
舐められては組の看板にかかわる。

「見つけたら、知らせい。ワシがやったる」

酒を飲んで暴れだしたら鬼の形相となる
村上正明の顔面が朱に染まった。

師走も近い日の午後、
ついに山上は村上正明らに捕まる。

見せしめのため、闇市の中での
凄惨なリンチが始まった。

村上の一発を皮切りに四、五人がかりの
殴る、蹴るが続いた。

「こらえてつかぁさい」と
一言でもあれば救われたであろうが
山上はボールのように足で転げまわされても
音を上げなかった。

そればかりか、這いつくばりながら
上目づかいでにらみ返しては

「覚えとれっ、貴様らのツラ、よーく、見とくけぇ」

と、口の血糊とともに吐き出した。

「こん、外道!」

ついに一人が手にしたピッケルを
山上の頭に叩き込んだ。

風船が割れたように鮮血が噴いて出た。

「覚えとれぇ、必ずやり返したるけぇ」

顔面、血だらけになりながら山上はなお、吠えた。

それはまさに悪鬼の形相だった。
【127】

ジギリ狼  評価

野歩the犬 (2014年12月15日 15時56分)

【衝 突】

村上組は神農会秋月一家の流れをくむ
戦前からの広島のテキヤである。

親方にあたる祐森松男が戦地から戻ってこないため、
村上組組長、村上三次がいち早く闇市へ店を出すかたわら、
一帯の縄張りを預かるかたちで仕切っていた。

闇市は人々の生への営みの根源であったが、
また、戦場でもあった。

盗み、ケンカ、放火は茶飯事。
命の取り合いも起こった。

その闇市で体を張っていたのが、
村上三次の二男、村上正明だった。

腕っぷしが強く、酒乱の男である。

正明は闇市の店舗から
カスリ(露店代)をとるかたわら、
闇市支配に眼を光らせていた。

そのころ正明の耳に入ったのが、
風のように現れて洋モクを売り
さばいてしまうと、
また風のように引き揚げてゆく男の噂だった。

カスリをとろうと駆けつけるともう、いない。

そこで村上組は待ち伏せすることにした。

そうとは知らない山上は仕入れたばかりの
洋モクを持ってきて台に並べ始めた。

「お前、誰に断って店出しとるんじゃ」

待ち構えた村上組の二人連れの問いに
山上は顔も上げずに答える。

「誰にも断っとらん」

「なにぃ、ここは村上組が仕切っとるシマ、
 いうんを知らんのかい」

「はあ、知らんです」

「アホか、お前は。
 店出したらショバ代払うんが当然じゃ。
 金、持っておろうが」

「いま、仕入れてきたところじゃけん、持っとらん」

山上の三白眼が上目づかいになった。

「ふざけんな!てめえ!」

二人組が洋モクを載せた台ごと蹴り上げ
あごにアッパーカットを喰らった山上はすっ飛んだ。

「ええか、もう顔だすな!」

二人組みは起き上がって白目むき出しでにらみつける山上に捨てゼリフとツバを吐きかけ立ち去った。

しかし、山上はまるで何事もなかったかのように、
その日も洋モクを売り切ると、風のように立ち去った。

見かねた周囲の人が闇市のしきたりを教えたが、
もう山上は聞く耳を持たなかった。

二日後、あごに青アザを残したまま、
再び山上は闇市に現れ
たちまち売りさばくと小柄な身体の胸を張り、
飛行兵用の白いマフラーをなびかせ、
木枯らしのなかに消えていった。
【126】

ジギリ狼  評価

野歩the犬 (2014年12月15日 15時52分)

【洋モク売】

郷里に戻り、両親の無事を知った山上は
秋風に誘われるように広島市へ出かけ
駅前の闇市をぶらつくようになった。

原爆投下から三ヶ月、
被爆直後は以後七十五年にわたって
一木一草も生えないと言われた死の街、広島だったが、
猿侯橋一帯では人々が寄り添いながらも
たくましい生への営みを始めていた。

焼けトタンのバラックや掘っ立て小屋が建ち、
戸板一枚の露店もあった。

そこにはあるはずのない禁制の食料、
衣類が湧き出したように並べられていた。

かつぎ屋、ブローカー、朝鮮人、
台湾人が闊歩する中を人々は群がり、泳いでいた。

混沌、騒然とした闇市をさまよっているうち、
山上は洋モク(外国タバコ)売りを思いついた。

当時、タバコは粗悪な配給品しかなかったが、
それでも愛煙家たちは飢えていた。

戦災孤児は競ってシケモク(吸殻)拾いで
小銭を稼いでいた。

シケモクは集められると
手製の紙巻器で再生され闇市で売られる。

割安の分だけ飛ぶように売れたが、
やはり、ノドにくるヤニ臭さが強い。

そこへゆくと洋モクは超高級品だった。

進駐軍がグランドで草野球を始めると
子供たちだけでなく、大人もモク拾いに集まった。

たまに一口くわえただけで
バッターボックスに入った米兵が落としていった
洋モクにありつけるとまさにお宝である。

そのシルクのような巻紙の手ざわり、
ゆらめく芳香な甘い紫煙は垂涎ものだった。

山上はそこに目をつけた。

満州時代にブロークンな英語を身につけていた山上は
進駐軍にわたりをつけ、
少しずつでも手に入ると闇市に来て売った。

最初は立ちんぼ、で
駅前近くの通行人に声をかけていたが
洋モク売りなら場所は身ひとつ分の台があればいい。

親切な人が露店を寄せ合って分けてくれたのか、
やがて山上は洋モクが手に入ると
闇市の片隅に座るようになった。

ラッキーストライク、キャメルといった
二十本入りの箱ものが手に入ると山上の縁台は
鮮やかなカラー印刷のパッケージで華やいだ。

洋モクはアッという間にさばけた。

いつくしむようにバラ売りを買ってゆく人がいれば
箱入りを買う成金もいた。

すぐになじみ客が増えてくるが、それはまた、
人の耳に入るということになる。

闇市はテキヤの村上組が仕切っていた。
【125】

ジギリ狼  評価

野歩the犬 (2014年12月14日 13時13分)

【三白眼】

山上光冶は大正十三年(1924年)
広島県山県郡八重町(現在の千代田町)に生まれた。

父親は下駄職人だった、と言われている。

昭和十四年(1939年)広島第一高等小学校を
卒業すると満州へ渡り
奉天(現在の瀋陽)の造兵工場に勤務した。

戦火の激しくなった四年後に帰国、
今度は呉の海軍徴用工に召集された。

十九歳になった山上は夜の盛り場を徘徊し始める。

山上は小柄で痩せぎすのうえ、三白眼であった。

三白眼とは黒目が上に片寄り、
左右と下部に白目が光る。
正面を向いても下からにらみつける感じになるので、
人相上「凶相」といわれる眼つきのことである。

かの高倉健も三白眼の傾向があったため、
デビュー当時は役回りに恵まれなかった。

任侠映画のヤクザ役で売り出したのは、
逆に三白眼が幸いした、との説もある。

盛り場にはボンクラ(不良)や腕っぷし、が自慢の
徴用工たちがとぐろを巻いている。
非力な山上はいつも護身用に
登山ナイフを持ち歩いていた。

そんなある日、山上は広島市えびす町の路上で
ボンクラ同士のケンカの仲裁に入ってしまう。

「おどれゃ、すっこんでりゃ、ええのに、
 出てくるけん 面倒になるんじゃ」

三白眼でにらまれた相手は、
今度は山上にからみだした。

何度かすっ飛ばされた山上は最後に喰らい着いた瞬間、
ポケットのナイフを相手に深々と突き刺していた。

呉鎮守府で軍法会議にかけられた山上は傷害致死で
少年刑ながら二年の刑が確定した。

広島刑務所を振り出しに
久留米〜函館〜北千島へと押送され
寒冷地で辛いツトメを送った。
一年半で仮釈放となったが、すぐに召集令状が届く。

昭和二十年五月、鳥取陸軍部隊に入隊。

八月、広島に原爆投下。

終戦で除隊された山上が
実家にたどり着いたのは十月だった。
【124】

ジギリ狼  評価

野歩the犬 (2014年12月14日 13時10分)


■ジギリ


体を張ること。服役することや、
自分で自分の体を痛めつける行為をさす。
漢字では「自切り」と書く。




【プロローグ〜司法解剖】


昭和二十三年(1948年)三月二十四日午前十時、
広島東警察署で岡組、組員 
山上光冶(やまがみみつじ)=24歳=
の司法解剖が始まった。


執刀は警察医の香川博士(ひろし)で、
遺体の引取り者として
岡組の若衆、丸本繁善が立ち会った。

殺人容疑で指名手配されていた山上光冶は
前日の二十三日夕刻、
広島市猿候橋付近で警官隊に発見、
包囲され、拳銃自殺していた。

検視台に載せられた山上は死後硬直が始まり、
157センチの小柄な体が萎縮して
ひと回り、小さく見えた。

解剖が始まって、香川医師がまず驚いたのが
頭部の銃創痕であった。

山上は右こめかみに
ブローニング社製38口径弾を自射していたが、
弾丸の射入孔は歴然としているものの、
射出孔が見当たらないのである。

香川医師は糸ノコギリで頭部を切断した。

頭蓋骨の中は真っ黒である。

不審に思った丸本繁善は聞いた。

「先生、どうしたんですか。こがいな色になって」

「ガスでこうなるんじゃ。
 弾がここから入って、ここで止まっとるじゃろう」

香川医師の説明によると、
右こめかみ上部から入った
38口径弾は左へ貫通せずに山上の頭内部を一周、
再び右前額部付近まできて、止まっていたのだった。

もちろん、弾丸の威力が弱かったのではない。

発射段階で貫いた頭蓋骨があまりにも強固で、
ある程度の減速を余儀なくされた弾丸は
頭蓋骨を貫通できず、頭部を一周したという、
解釈になる。

そのため、頭の内部はガスで真っ黒になったのである。

「たまげたのう。
 弾はどこへ行くか分からんもんよのう」

銃弾を取り出した香川医師は
次の解剖で再び驚かされる。

氷を挽くような大きなノコギリで
胸部を開いたときのことである。

「たまげた。こりゃ、一枚アバラじゃ。
 並みの人間じゃ、ないのう」

一枚アバラとは胸から腹にかけて
内臓を保護している十二対の肋骨が太く
隙間が少なくて一枚に見えることから、
相撲用語で理想の胸部を指す。

いわば剣道の防具が首から腹までを
守っているようなものである。

頭蓋骨の強固さといい、一枚アバラといい、
確かに山上の体は並みの人間の造りではなかった。

解剖は小一時間かけて行われ、縫合して終了した。

メモに眼を通し終わったところで、遺体返還である。

「よっしゃ、持って帰ってええぞ。
 それにしてものう、一度は君のとこの岡君に
 もう、つまらんと宣言した山上をの、
 こういう形で解剖するとは思わんじゃった。
 しかも、この骨よ、たまげたのう」

香川医師は感慨げにつぶやいた。
【123】

★☆〜ブレイクタイム〜☆★    評価

野歩the犬 (2014年12月04日 10時43分)

■こぱんだ

 お〜〜う、なぁ〜んかいの

  トピ主直々の足運び、すまんのう。

>執筆お疲れ様です!  って難しくて読めないのですが・・申し訳ないです

ぶっ♪

中学生でも読める文章やど。

ま、好き勝手に書いとるんやから、
別に読んでもらわんでもええが ^^

>ココだけの話し。。トラック野朗って菅原文太さんだったんですねー・・高倉健さんかと・・・キャー><ゴメンナイ♪


えーとね・・・・
トラック野朗ぢゃなくて

トラック野郎ですからぁぁぁああああ!

どう、変換したらそんな字になるんかいの


>>ホノボノ色を染めとろう。
>そんなつもりじゃないのですがねー^^ 軍曹が凄かったからかな?  ブッフ^^

立ち上げのときにも言ったが
こぱんだトピはこぱんだの色に染めてゆけばいいのよ。

加速は激流好きな故に溺死してしまいよった。

くれぐれも無理するな。


>私もリアルが充実してて、そちらを優先するとお部屋空けがちかもですが・・
来てくれる方や、メンバーがいると思うと「よっしゃ!」って思ってるんですよ 

リアル充実、なによりじゃないか。

トピは誰もが息抜きに集まるところ。

くどいようだが、自分のペースでやるのが第一よ


>それと。虹ちゃんも言ってますケド・・寂しい事おっしゃらずに、代表もたま〜〜〜・・にでもお顔見せに来て下さいよ♪

お〜う、なら、雀豪さんに言うとってくれい

そろそろ、冬ウタセレクション頼むと♪

>では。。。お疲れ様のお茶煎れて帰りますッ

さびいときの、こぱんだの焙じ茶はうまいのう〜 ^^

サンクス!
敬礼!
【122】

RE:血風クロニクル  評価

こぱんだ (2014年12月03日 15時26分)



コンコン・・・



    血風クロニクル
    _______
   |┃≡     |
   |┃≡     |
ガラッ|┃      |
   |┃≡●  ●  | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
   |┃( ΘωΘ) |< たのもー!!! |
   | E二    )  | \_______/  
   |┃ | | |  |
   |┃(__)_)  |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄







のほ代表ー!こんにちは^^ 


まだブレイクタイム継続でしょうか   

虹ちゃん、発見☆ ワタシも入ーれーて♪      ・・・ダーメよ♪  じょーだんです^^





執筆お疲れ様です!  って難しくて読めないのですが・・申し訳ないです

ココだけの話し。。トラック野朗って菅原文太さんだったんですねー・・高倉健さんかと・・・キャー><ゴメンナイ♪


でも・・代表の更新があると「むっ!頑張ってるんだ」と励みになっております^^ ホントですよ





少しヨコさせて下さいまし♪



>ホノボノ色を染めとろう。

そんなつもりじゃないのですがねー^^ 軍曹が凄かったからかな?  ブッフ^^

でも、やはり色々思いますよ〜 流れが早いのが好みの方も居ればそーじゃない人もいますもんねー

私もリアルが充実してて、そちらを優先するとお部屋空けがちかもですが・・

来てくれる方や、メンバーがいると思うと「よっしゃ!」って思ってるんですよ  

それと。虹ちゃんも言ってますケド・・寂しい事おっしゃらずに、代表もたま〜〜〜・・にでもお顔見せに来て下さいよ♪

パチの事は言いっこナシで^^




赤い上官は、もぅピワド見てないのかな。。私が勝手に思ってる事があるんですけど・・・
軍曹、もぅ後半やOLG2の時はパチンコしてなかったんじゃないだろうか。。。と 
だから、AA対決などで自分を盛り立てていたのかなぁ。。なーんて^^今なら解る気がするのですが。。
でも・・なんにせよ。お互い、はがゆい思いが残ったままなので
いつか書き込んでくれると願うばかりです^^  またお話したいなぁ。。 OLGメンバーなら皆思ってるかな^^



グチみたくなってすいません  書きたい事は、まだ色々とあるけれど・・このぐらいにしときます♪ 

代表!読んでくれてありがとうです!

ちょっとスッ・・としますね^^    レスはお気遣いなくです!!ホントにです♪






では。。。お疲れ様のお茶煎れて帰りますッ








ハイッ! 焙じゴロ茶でございます!  す、すいませ・・・♪





            ● ● 旦~
            (ΘωΘ)_/^ヽ
             \ つ  ノJ
              ̄´ ̄´   次回作も頑張って下さいね













PS、虹ちゃーん! AA。。ウマイねぇ^^  感動したッ!!!!








ではでは。。この辺で☆   失礼しました^^




 
 
 
【121】

★☆〜ブレイクタイム〜☆★    評価

野歩the犬 (2014年12月02日 13時26分)

■虹ちゃん、久しぶり〜♪


>花形敬の後に三島由紀夫、意外でした。

三島は憂国忌にピリオドを打ちたかったんだけどね…
間に合わなかった…

当初はもっと三島の思想面からの
切り口も考えたんだけど、
どんどん時間は押してくるし
ゴタゴタが起きる可能性もあったんで
事件そのものに絞り込んでみたんよ。


>知人(女性)が雑誌の速記者として、三島の最後のインタビューを受けたとかで、
三島が亡くなった後、色々と取材されたという話を想い出したよぉ。

そうだったね…
加速が健在時代のころ、
そのカキコ読んだ覚えがある ^^

ぬ? 馬券の儲けでチャカのプレゼント?

俺を殺るなら機関銃を持ってこい、機関銃を!

いやいや・・・サンクス♪

しかしAAよく出来てるねぇ〜〜♪
感心したわ   (゜Д゜;)


>タマにはOLGにも顔出してしてくれっ!

虹ん子・・・

それって「ガンシャ」と受け取られかねない
もの凄く変な日本語やど・・・

ま、なんよ。俺はパチも引退状態やし、
OLGはこぱんだ、がじっくり
ホノボノ色を染めとろう。

年寄りはこっちで好きなことをカキコする隠居生活させてもらうわい ^^
【120】

RE:血風クロニクル  評価

虹ん子 (2014年12月01日 00時02分)

  ∞虹∞   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/(・0・)\< のほ監査役、こんばんは〜〜 |
$ ⊆☆⊇ $ \_____________/



お疲れさまで〜〜す。



花形敬の後に三島由紀夫、意外でした。

どちらも、続きを楽しみにしてましたよん。




もう亡くなりましたが、

知人(女性)が雑誌の速記者として、三島の最後のインタビューを受けたとかで、

三島が亡くなった後、色々と取材されたという話を想い出したよぉ。

平凡?明星?

なんか、そんな雑誌だったような。



次も待ってますね〜〜






    _____
   /     \
   / ((((((((( ミヽ
  |(⌒'ー―'⌒ヽミ|
  ||      /ミ|
   L|__)(__ YV
  (V≦o/| \o≧ J|
   |  |    y
   | /ヽノヽ  |
   ∧  /ヽ| //\
  / /\ ヽ=ノ // |
   / |ヽ__ノ / ∠
   > |/ヽ ∧/ /
   \ | | / / /



\_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人/
 )                  (
 )タマにはOLGにも顔出してしてくれっ! (
 )コルト・パイソンはプレゼント―っ! (
 )            by 竹内 力(
/⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ \





  へ____________,____,__|Ъ
  |_===z__===z__===z_|´ ̄ ̄ ̄__  ~~|__
 ||;;;;;;PYTHON357;;;;;   |.;;;;|l  ̄ ̄凸|  λ',フ⌒
  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄匯匯ニニ| 二||ニニ⊃ |)>つ ^-__
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄λ、 ||____凸| 馬 / ̄ヘ
               |);;I! ̄ ̄ ̄|o卩  / / ^ヘ
                ̄ ̄V' ̄'(〜,ゝ / /     \
                 ||  )J´)/ /   (馬)  へ
                 ヾ===〃´⌒`ヽ       λ
                          |       λ
                          |       λ
                           |       λ
                            |_______λ




p.s

以前、拳銃をプレゼントしたら、リボルバーにしてくれて言われたと^^
【119】

憂陽の刃  評価

野歩the犬 (2014年11月29日 16時30分)

【あとがき】

高一の昼休み。

早弁の残りに箸をつけたときだった。

隣からヒジでつつかれた。
半開きになった教室の出入り口から
生活指導の体育教官がこちらに目配せをしていた。

やべっ! スイモク(喫煙)がばれたか・・・・

学ランの袖に、匂いが残っていないか
鼻をあてながら廊下に出た。

長身の教官は小柄な私を見下ろしながら、
只ならぬ顔つきで言った。

「おい、三島が自決したぞ」

なんのことか分からず、ポカンとしていると
裏拳で私の腹を軽く叩きながら、教官は語気を強めた。

「楯の会の三島由紀夫が自衛隊で腹切って、
 死んだんだよ」

そう言うと、教官は踵を返して廊下を歩いていった。

自衛隊体育学校出身から教師になった、
という人だった。
ゲンコツ制裁も何度か、うけたことがある。

ただし、理不尽な叱り方はなかったし、なにより
私を含めて被差別地区出身の生徒に
親身になって教育指導をしてくれていた。

その後姿から「ついて来い」という空気が
ありありと読み取れた。

職員室に入ると一台しかないテレビの前は
すでに教員たちで人だかりができていた。
上級生の姿も何人かいた。

画面には市ヶ谷の空撮が映し出され
「作家の三島由紀夫が自衛隊に乱入、割腹自決」
の速報テロップが流れていた。

誰もが黙って画面に見入っていた。

午後の授業はさぼった。

駅売りの夕刊各紙を買いあさって自宅で読んだ。

読めども、読めども理解できなかった。

どう考えても自衛隊が三島の呼びかけに呼応して
決起するとは思えなかった。

三島の目的はただひとつ、
「眠れる日本を覚醒させるため、死ぬ」
その一点だけだったのではないか。

元々、三島の文学自体はそんなに読んでいなかった。
当時、読んでいたのは「仮面の告白」と
「金閣寺」ぐらいではあるまいか。

「思い」を「思ひ」
「・・・のように」を「・・・のやうに」などと
わさわざ古文かなづかいで表現する意味が分からず
「読みづれぇ…なあ」、
なんだこいつは、の思いが強かった。

あとは「平凡パンチ OH!」に連載された
「行動学入門」ぐらいだった。
ヌードグラビアがお目当てのついで、である。

ニュースを意外性のみを尺度として測るなら、
三島事件は戦後日本でおそらく最大のニュースだった、と思う。

三島由紀夫という作家が現役でバリバリ書いていることは日本中に知れわたっていた。

日本人として初めてノーベル文学賞候補になったことや、映画に出たり、裸で写真のモデルになったり、
自前の軍隊を作って何かやっていることは
当時の人の共通の知識だった。

その人が突然自衛隊に行って決起
(いわば軍事クーデター)を呼びかけ、
日本人が長く忘れていた切腹という
武士の古式作法により自決した。

四十五歳という若さ。
寝耳に水のニュースだった。


今年七月一日、安部政権は憲法第九条解釈を変更し、
集団的自衛権を行使できるという閣議決定を行った。


最後に三島が自決する二ヶ月前に
サンケイ新聞に発表した一文を掲載して筆を置きたい。



    ――――――――――――――――



   私はこれからの日本に大して
   希望をつなぐことができない。
   このままいったら「日本」はなくなって、
   その代わり、 無機的な、からっぽな、
   ニュートラルな、中間色の、富裕 な、
   抜け目がない、或る経済大国が
   極東の一角に残るであらう。
   それでもいいと思っている人たちと、
   私は口をきく気になれなくなっているのである。

   
   ――――――――――――――――――
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