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【369】 | 『神様のカルテ2』読み終わりました。 わっさ (2011年01月04日 22時21分) |
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これは、地方病院を舞台とした、ひとの心の在り方についてのお話です。 私はこれを年末帰省の飛行機内で読んだのですが、涙が出そうになるのを 必死に我慢してました。(嫁にはバレてましたが) いい本だと思います。たくさんの人に読んで欲しい本です。 ここからは感想という名前の戯言を。 運命は神の考えることだ。人間は人間らしく働けばそれで結構である。 夏目漱石 出典『作家』 この言葉自体は私でも知ってましたから、結構有名ではないかと思います。 前作の『神様のカルテ』、そして今作『神様のカルテ2』を通じて作者の 夏川草介が提示しているテーマ。それが 「人間らしく働くこと」とはどういうことか? と、私は受け取りました。 主人公の栗原一止は医師であり、人を救うことを仕事にしています。 作中では、人が人を救うということがどれだけ大事で難しいことか、 描かれています。 慢性的な医師不足にさられている病院で彼がやっていることは、 救世主になることでもなく、ただひたすら「最善を尽くすこと」。 自分の良心に従い、自分にできる最善を尽くすという日々の積み重ね こそ人間らしく働くということだ、という作者からのメッセージが あります。 でも、「最善を尽くす」といっても、個人でできることには限界も あるし、間違いもある。 こんな苦しいときに栗原一止を救ってくれるのは、嫁や同僚や患者さん という周りの人たち。 この話は、人と人との繋がりの中にこそ大切なものがあるんだよ、と。 誰にでも大切な人がいて、大切なものがあって、それぞれの良心に 従って懸命に生きてるんだよ、と私に教えてくれるんですよね。 最後にBGMを。物語の舞台が初夏に変わったので Sarah Brightman - 「若葉のころ」 http://www.youtube.com/watch?v=vQsmP1ZGVO8 ではでは〜。 |
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【396】 |
熊楠 (2011年01月12日 21時03分) |
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これは 【369】 に対する返信です。 | |||
わっささん 神様のカルテ 2冊とも読み終わりました。 良かったです。 良い本に共通した事ですが、登場人物がみんな魅力的なんですよね。 一止・ハルは勿論のこと、先輩も同僚も患者さんまでも。 1も良かったですが2がそれ以上でした。 辰也が登場したことで、非常に厳しい職場環境がより良く描かれていましたし それが書かれていたいた事で一止達の頑張りがより鮮明になっていたと思います。 厳しい状況の中でも揺るがない一止達の信念。 それを良しとし支えあい助け合い分かち合う仲間。 良いですよね。好きなんですこう言うの。 (電車と路線バスの中で良い年した親父が恥ずかしながら泣いちゃいました) 揺るぎなさと言う点で、 キャラが違いますが井坂幸太郎の砂漠の西嶋を思い出しちゃいました。 何にしても読み終わってしまった事の残念さ。 3が早く出てくれることを期待しながら。 この脱力感の中、明日から何読もう? |
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