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| 【378】 | RE:鶴太朗はつらいよ �� マクマード （2008年05月12日 14時54分) |
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＞『ぼ、ぼ、ぼくはおにぎりが食べたいんだな』 ＞ ＞『お、お、おかあさんが、こ、こまったら、おにぎりもらいなさいって言ってたんだな』 ＞ ＞ ＞明らかにどヘタなモノマネであった感は否めない… *************************************************************************** 『おにぎりを食べたいんじゃな？』 そう言い放つと彼女はどこかに消えてしまった。 『やっぱり俺はこのまま空っぽの胃袋で土に還るんね・・・』 絶望感でいっぱいになった俺は、ただただ真っ青な空を眺め空腹感を抑えるのが 精一杯だった。 涙も流れてこない・・・ と、遠くから「おっちゃん！」「おっちゃん！」と呼ぶ声が聞こえる。 先ほど立ち去った少女である。 右手には白いコンビニの袋を持っている、おにぎりを買ってきてくれたのだ。 それをそっと俺に差し出してくれた。 『はい、おにぎり』 その時俺は少女が天使に思えた。 俺は少女に礼を告げると、おにぎりの包装を破り捨て味わう事無くおにぎりを食 べた。 その間３０秒・・・ 『ぼ、ぼ、ぼくはおにぎりをもっと沢山食べたいんだな』 腹の底からそう呟いてしまった。 その呟きを聞き漏らさなかった少女は困惑していた。 『もっと食べたいと言ってもなぁ〜？？？』 少女の困った顔、俺はその顔を見て申し訳なく思ったと同時に可愛らしさを感じ ていた。 『ほ、惚れたぁ〜』 | |||
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| 【380】 |  |
RE:鶴太朗はつらいよ ��
鶴太朗 (2008年05月13日 11時09分) |
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| これは 【378】 に対する返信です。 | |||
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＞『もっと食べたいと言ってもなぁ〜？？？』 ＞ ＞少女の困った顔、俺はその顔を見て申し訳なく思ったと同時に可愛らしさを感じ ＞ていた。 ＞ ＞『ほ、惚れたぁ〜』 ********************************************************************* 俺は改めて少女の顔をマジマジとミツメタ。 目尻に刻まれた深いシワ・・・しわ？ 真っ黒なオカッパ頭に散りばめられた白髪・・・白髪？ その少女は少女の体を持つ成人だったのだ。 そして、一目見た時から気になっていた、緑色の肌が何より印象的だった（シュ シュレック？） 緑の生物は、俺に心許したのか、 ポツリポツリと自分の数奇な生い立ちについて語り始めた・・・ 自分は瀬戸内海に浮かぶ小さな島、ひょうたん島で老夫婦に拾われたのだという。 『むか〜し 昔の事じゃった〜 お爺さんが川で洗濯をしてたそうじゃ〜』 ※気分が乗ってきたのか突然「昔ばなし」調で語り始めた・・・ 『川から、どんぶらこどんぶらこと大きな鞘えんどうが流れて来たそうじゃ お爺さんはビックリして「山の呪いじゃぁぁぁ」と家に逃げ帰ったそうじゃ。 すると川の下流で水遊びしていた婆さんが、そのおっきな鞘えんどうを拾って帰って来たそうじゃ。 婆さんは嫌がる爺さんに「腹減ったから飯作れ」と言ったそうじゃ。 爺さんは嫌々、出刃包丁を鞘えんどうに振り下ろしたそうじゃ・・・ すると「なにさらすんじゃぁーーーー！」と中から飛び出して来たのが私じゃわいないな。』 と自慢気にその時出来たという額の傷を見せる豆なのであった・・・ さあ、つづけてみせよｗ |
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